『菊花賞(GⅠ)2020コントレイル血統考察』YRA

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで

 

今週は10月25日に開催された牡馬クラシック最後の一冠、菊花賞(G1)を勝ったコントレイルを取り上げます。

 

 


2枠3番コントレイルは好スタートを切ると先行争いには参加せず、前から7番手の中団位置に構える。

遅いペースということもあり、一周目のスタンド前では行きたがる素振りを見せるが鞍上がなだめて我慢させる姿が印象的。

向正面でも抑えっぱなしで、なんとか折り合いをつけているといったところ。

4コーナーから少しずつ進出すると、外に持ち出しながら直線へ!

残り300mを切って楽に先頭に立ち、抜け出しを図るが道中からぴったりマークしていたアリストテレスも食い下がり叩き合いに。

壮絶な叩き合いが続いたが、結局最後まで前を譲らずクビ差制して優勝。

デビューから無傷の7連勝で史上3頭目の無敗三冠馬が誕生した。

 

コントレイルの父ディープインパクトは現役時代、7つのG1を制した「日本近代競馬の結晶」と言われる歴史的名馬。

種牡馬としても2012年から2019年現在まで8年連続で種牡馬ランク首位。

競走馬としても種牡馬としても日本競馬の代表的存在。

(2019年7月30日逝去)

 

母ロードクロサイトは現役時、未勝利。

繁殖としてこれまで2頭がデビュー済み。

交配はゴールドアリュール→ダイワメジャーでいずれも勝ち上がっている。

本馬は3頭目で、初めてディープインパクトとの交配による産駒となる。

 

母父Uubridled’s Song は父Unbridled ~Mr.Prospectorのラインでネイティヴダンサー系。

ディープインパクトと母父Unbridled系との組み合わせはニックス。

ダノンバラード(AJCC(G2))、ダコール(新潟大賞典(G3))らがいる。

また、本馬と全く同じとなる父ディープインパクト×母父Uubridled’s Songの組み合わせは、朝日杯フューチャリティーステークス(G1)を制したダノンプラチナがいる。

 

先述したように母自身は競走馬として結果を残すことはできなかった。

しかし、その母Folkloreはアメリカでブライダーズカップジュベナイルフィリーズとメイトロンステークスという短距離ダートのG1を制している。

母系がマイラーorスプリンターであることはディープインパクト配合において早期始動するためのセオリー。

 

このように本馬はディープインパクト配合における早期始動条件+活躍条件を満たしており、クラシック戦線を歩む資格は十分に持っているといえる。(2019.9.14)

 

 


本馬が活躍する度に、上記のデビュー前考察記事を記載してきましたが、ついに三冠全てで記載することに!

デビュー前にこの馬の血統に注目できたことが今はただただ誇らしいです。

 

また、これも何度も述べてきましたがStorm Catとの血はキズナなどG1馬がズラリ並ぶ父のスーパーニックス。

先述したUnbridledと併せてディープ系(後継種牡馬含む)の黄金配合です。

これらを私は「アンディープキャット」と称していますが、ついにこの配合で無敗の三冠馬が誕生。

今後も是非この配合には注目していきたいです。

 

 

昭和にシンボリルドルフが、平成にはディープインパクトが駆け抜けた無敗三冠の道。

秋の京都の青空に描いた一筋の飛行機雲は、令和を代表する名馬となることでしょう。

そしてこの先もきっと素晴らしい姿を我々に見せてくれるはずです。

 

本当におめでとうございます。

そして素晴らしいレースをありがとうございました!

 

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

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