『天皇賞・秋2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「天皇賞・秋」の
穴馬探しをお届けします。

天皇賞・秋は
11月1日(日)に
東京芝2000mで行われる
伝統の中距離G1です。

海外遠征が難しい
今の状況ゆえ強い馬が
国内に留まり、国内の
G1に出走する傾向が
例年より強まっている
2020年。

そのため今年のG1は
総じてメンバー充実。
これもまたコロナの
影響と言えますが
もちろん、G1レースの
出走メンバー充実は
大歓迎です。

それではさっそく
天皇賞・秋で大切な
ポイントを記します。

 

 

 

【ポイント1】
かつてない荒れ馬場を
味方にできる馬は?

 

→開幕週、2週目と
雨中の競馬を強いられた
東京コース。かなり芝が
損耗しました。

東京競馬場の
馬場造園課の談話も
「秋競馬としては
かつて例が無いほどの
荒れ具合」と、異例の
ネガティブコメント。

今週からBコースに
替わるとはいえ
基本的に荒れ馬場で
あることに変わりは
ありません。今年は
脚質的にも血統的にも
この荒れ馬場を味方に
つけられそうな馬を
選ぶことが、予想の
大前提となります。

たとえばパンパンの
高速馬場での良成績が
多かったり、前向きな
軽質スピードを活かす
ような馬では、今年は
苦しいかもしれません。

 

 

【ポイント2】
1・2番人気馬が
両方とも連対圏から
消えた年はない

 

→タイトルどおり。
秋天は、1番人気馬か
2番人気馬の両方が
消えることがない
レースです。

近10年の秋天の
(左から)1番人気馬・
2番人気馬の着順を
診てください。

 

10年 1着、3着
11年 4着、2着
12年 2着、3着
13年 2着、10着
14年 3着、2着
15年 1着、9着
16年 1着、12着
17年 1着、2着
18年 10着、1着
19年 1着、6着

 

近10年すべて
「1番人気馬」か
「2番人気馬」の
どちらかが、必ず
連対しているのです。
つまり、かなり堅い
部類のG1と言えます。

これに対し、
6番人気以下の穴馬は
近10年で1着1回、
2着2回と控え目。ただ
3着は6回もあります。

連軸にはおとなしく
人気馬を据えておき、
「3連系」の馬券で
3着穴を狙う策が賢明な
レースと言えます。

 

 

【ポイント3】
秋天で好走した
「穴馬」の共通項は
この4点

 

→近10年で6番人気以下で
馬券圏に走った「穴馬」は
9頭います。顔ぶれは以下の
とおり。

 

11年1着 ト-セン  7番人気
11年3着 ペルーサ  6番人気
15年2着 ステファ 10番人気
15年3着 イスラボ  6番人気
16年2着 リアルス  7番人気
16年3着 ステファ  6番人気
17年3着 レインボ 13番人気
18年3着 キセキ   6番人気 
19年3着 アエロリ  6番人気

 

3着が多いことが
よく分かりますが、
この9頭には、下記の
ABCDの「共通項」が
存在します。

 

A 
3歳馬ではなかった
(9頭すべて該当)

 →3歳馬=過剰人気になる
  ことも多い事も要因での
  ひとつですが、そもそも
  秋天で3歳馬はあまり
  「穴」をあけません

 

B 
すでに「マイル重賞」で
馬券に絡んだことがあった
(9頭中5頭が該当)

→秋天=特に近年は
 マイル重賞でも好走済の
 機動力やスピードが
 活きる傾向が強めです

 

C
当時、差すタイプの馬だった
(9頭中7頭が該当)

→秋天はシビアな質の
 レースゆえ、基本的に
 前の馬は「強い馬」しか
 残れません。穴狙いなら
 基本的に差し馬狙いが
 妙策です

 

D
すでに「東京G1」で
馬券に絡んだことがあった
(9頭中6頭が該当=
 16年ダービーで4着だった
 リアルスティール含む)

→東京適性を、高レベルな
 G1ですでに示してきていた
 馬は穴資格アリとなります

 

穴狙いの際は、ぜひ
上記A~Dの各項目も
参考になさってください。

ちなみに4項目すべてに
該当していた好走穴馬は
15年3着イスラボニータ、
16年3着ステファノス、
17年3着レインボーライン。
6・6・13番人気でした。

 

 

【ポイント4】
とにかく牝馬が強い
今年は特に…

 

→近10年の秋天の性別・
成績を診てください。

 

牡 複勝率16% 8.8.9.130
牝 複勝率39% 2.2.1.8

 

一目瞭然。
牝馬の成績が良好です。

この後のエ女王杯ではなく
秋天に挑んでくるほどの
牝馬=強い牝馬ですから
これだけ走れている面は
あるのでしょう。

もちろん、近年の
競馬界じたいの「牝馬の
強じん化」もこの結果に
影響しているでしょうし、
近年の競馬は中間に
休養をたっぷり取って
ぶっつけで挑むローテが
主流ですが、その点も
「出たトコ勝負」に強い
馬が多い牝馬に味方して
いるのかもしれません。

特に今年は大阪杯・
安田記念・宝塚記念の
混合G1を牝馬が総ナメ中。
大阪杯・安田記念は
牝馬ワンツー。G1で、
迷った時は、牝馬から。
そんな趣の今年のG1です。

 

 

【ポイント5】
意外に頑張っている
毎日王冠経由組。
逆に前走G3経由組や
距離の長いG2組経由は
大苦戦

 

→近10年の出走全馬の
前走別成績を診て下さい。

 

安田記念   複勝率50% 1.2.0.3
宝塚記念   複勝率30% 2.3.2.16
札幌記念   複勝率21% 2.1.1.15
オールカマー 複勝率 4% 1.0.0.25 
毎日王冠   複勝率21% 3.3.5.42 
京都大賞典  複勝率 8% 1.0.0.12 
G3重賞   複勝率 0% 0.0.0.9

 

近10年のうち9年で
前走「毎日王冠組」が
馬券に絡んでいます。

秋天=以前は
「休み明けで出てくる
上位人気馬」がけっこう
凡走するレースでした。

しかし近年は休明けの
馬の仕上げ技術が
変わってきたコトで
以前よりは走るように
なっています。上記の
ように、安田記念や
宝塚記念といった
前走G1以来の馬は
「格」も上のためか
好アベレージ。

それでも、たとえば
一昨年は「使ってきた馬」の
ワンツースリーでしたし
昨年も3着妙味を連れて
きたのは、毎日王冠組の
アエロリットでした。

毎日王冠を使ったうえで
秋天に出てくるような馬=
秋天の後よりも秋天が
目標のケースが多いことが、
秋天での好走が多い現象に
繋がっていると思います。

「休み明けで出てくる
上位人気馬」については
仕上げ具合、勝負気配を
見極める作業も肝要と
なってくるでしょう。

なお、前走G3出走馬は
上記のように近10年全滅。

さらに、前走で
2200mよりも距離が長い
G2重賞=オールカマ-&
京都大賞典を使ってきた
馬も、両者の合計で何と
(2.0.0.27)と不振です。

G3経由馬では格が足りず、
オールカマ-&京都大賞典の
経由馬では距離が足らない、
というワケです。

 

 

 

以上5点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。