『エリザベス女王杯(GⅠ)2020ラッキーライラック血統考察』YRA

 

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで

 

今週は11月15日に開催されたエリザベス女王杯(G1)を勝ったラッキーライラックを取り上げます。

 


8枠18番ラッキーライラックは五分のスタートを切ると、抑えながら進路を内側へ。

道中は前から13番目あたりの後方を追走。

3コーナーから進出を開始すると、4コーナー~直線では前から4番手の位置に。

馬場の真ん中から堂々と抜け出すと、200m地点の少し手前で先頭へ。

最後は外から強襲してくる2頭を何とかクビ差退けて優勝。

連覇達成で4つ目のG1タイトルを手にして、ターフに別れを告げた。

(最終成績は18戦7勝)

 

ラッキーライラックの父オルフェーヴルは現役時、21戦12勝。

主な勝ち鞍はクラシック3冠、有馬記念(2回)、宝塚記念。

2011年の年度代表馬。

2012年と13年には凱旋門賞で2着となった実績を持つ。

血統背景は父ステイゴールド×母父メジロマックイーンで、この組み合わせは本馬に代表されるように一世を風靡したニックス配合。

2019年種牡馬ランクは第9位。

 

母ライラックスアンドレースは現役時、アメリカで9戦3勝の戦績。

主な勝ち鞍はアシュランドステークス(G1)。

現役引退後、繁殖として種付けされた状態で日本に輸入された。

産駒は、未勝利(父Henrythe navigator)→3勝(父ディープインパクト)→7勝(父オルフェーヴル、本馬)→2勝(父ディープインパクト、現役)→未勝利(父ロードカナロア)→未勝利(父ダイワメジャー、現役)。

日本の種牡馬との交配ではこれまで5頭中3頭勝ち上がり。

そして本馬のような大物も出している。繫殖力は高いと言える。

血統背景は父Flower Alley(~フォーティナイナー~Mr.Prospector~ネイティブダンサー系)と母父Seattle Slew(~ナスルーラ系)の組み合わせ。

 

父の代表産駒は今のところ本馬とエポカドーロ(皐月賞)。

この2頭に共通するのは母父がフォーティナイナー系ということで、大物を輩出する為に意識すべきポイントである。

 

また、本レースで共に走ったエスポワール(17着)とは母方にSadler’s WellsとSeattle Slewを持つ点で合致しており、このあたりも父配合の成功パターンと言えそうだ。

 


本馬は2歳時(阪神JF優勝時)に484kgだった馬体重が、引退レースとなる本レースでは522kgまで成長していました。

2歳で頂点に立った後、少し足踏みをした時期もありましたが、4歳秋(府中牝馬S・3着)からさらなる成長期に入り、5歳となった3走前の大阪杯(G1)では牡馬をも撃破し競走馬としての完成期を迎えました。

5歳の引退レースで競走馬としての完成度の高さを見せてくれたのは、有馬記念で過去最高のパフォーマンスを見せた父オルフェーヴルと同じ。

父の成功パターンを自身の競争生活でもって教えてくれた馬だったと言えます。

今後、この父譲りの成長力を是非、産駒に伝えていって欲しいと願っています。

 

これでこの馬の考察も最後となると思うと寂しいですね・・・。

3年間の競争生活、本当にお疲れ様でした。

 

 

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

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