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『予想材料の少ないレースはお宝がいっぱい（２歳１勝クラス）』田中洋平

2020年11月30日 / 最終更新日 : 2020年11月30日田中洋平馬券力アップ

『予想材料の少ないレースはお宝がいっぱい（２歳１勝クラス）』田中洋平

先週の日曜日、東京８レースにベゴニア賞、

阪神９レースには白菊賞が組まれていました。

この２つのレースに共通することは、

２歳１勝クラスということ。

他にもプラタナス賞、ヤマボウシ賞、カトレア賞、ベゴニア賞、

葉牡丹賞、秋明菊賞、なでしこ賞、紫菊賞などなど、

２歳１勝クラスは、花の名前のついたレースがたくさんあります。

この２歳１勝クラス、

わかりやすい特徴をあげると、少頭数レースが多いということ。

なぜなら新馬戦、未勝利戦を勝利した馬しか、

基本的には出走しないので、出走資格のある馬自体が少ない。

２歳戦は新馬戦が６月からスタートするので、

そこから勝ち馬をストックしていき、９月からやっと１勝クラスを実施。

その間に札幌２歳Ｓや、小倉２歳Ｓのような重賞もありますが、

これらのレースも、出走頭数は毎回少ないですよね。

で、２歳１勝クラスの次の特徴が、

前走１着馬が多いので、能力比較が難しいということ。

例えば先週の東京８レースにベゴニア賞は、

１０頭立てで、前走１着馬が６頭。

阪神９レースには白菊賞は、

１０頭立てて、前走１着馬が８頭。

当然のことですが、

これらの前走１着馬は過去の対戦経験が乏しく、

みんな前走１着だから、取っ掛かりがなくて比較が難しいのです。

やはり競馬は前走の着順をみて、

なんとなく馬の強さをレベル分けする感覚が染みつてますからね。

２歳１勝クラスは能力の優劣をつける判断基準が少ないので、

多くの競馬ファンは、人気とオッズを参考にして馬券を買っている感じでしょう。

ということで、そこにお宝が眠っていそう。

攻略して行きたいと思います。

まず前走の着順ですが、１着の馬がもっとも優秀です。

◆前走１着馬

勝率１３％　連対率２４％　複勝率３４％

単勝回収率８０％　複勝回収率８３％

◆前走２～５着馬

勝率９％　連対率２１％　複勝率３５％

単勝回収率９３％　複勝回収率７８％

◆前走６～１８着馬

勝率３％　連対率８％　複勝率１３％

単勝回収率８８％　複勝回収率５５％

前走掲示板に載っていない６着位以下の馬は、

１２～１３回に１回しか連対しないのでスルーで良いでしょう。

基本は前走１着馬を狙って行きますが、

馬連にアレンジするなら、前走２～５着馬は相手馬でキープ。

という感じですね。

では次に前走１着馬の前走着差に注目。

２着馬と着差なしの辛勝馬は、明らかに今回のパフォーマンスが落ちます。

前走０．１秒差以上で勝利している馬を優先しましょう。

◆前走１着馬＋０．１秒差以上で勝利

勝率１５％　連対率２７％　複勝率３７％

単勝回収率９３％　複勝回収率８３％

単勝回収率が９０％台になりそこそこですが、

まだ物足りないですね。

そこで、ここにもう１スパイスを加えます。

それは前走の人気順位。

新馬戦で人気になっていて、きっちり勝ち切る。

これは気性面と能力面が一定の水準にないと成せないこと。

現時点での完成度が高いとも言えるでしょう。

ということで条件は、前走１～３番人気。

勝率１９％　連対率３２％　複勝率４２％

単勝回収率１１６％　複勝回収率７９％

このようにプラス回収になりました。

では条件をまとめます。

・今回２歳１勝クラス

・前走１着馬

・前走０．１秒差以上で勝利

・前走１～３番人気

この４つの条件をクリアした馬を中心にするが基本。

◆相手候補１番手

前走１着で０．１秒差で勝っている馬（前走４～１８番人気の馬）

◆相手候補２番手

前走１着で０．０秒差の馬

前走２～５着の馬

という感じですね。

もし研究する時間があれば、

このことを踏まえてベゴニア賞と、白菊賞を検証してみてください。

他の競馬ファンが苦手にしていそうな部分こそ、

突き抜けて研究すればお宝が見つかると思います。

ぜひ参考にしてください。

投稿者プロフィール

田中洋平

田中洋平（日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家）
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、２００９年に逃げ穴馬馬券術を紹介。２０１０年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、２０１２年にＫＫベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル６を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。