『チャンピオンズカップ(GⅠ)2020チュウワウィザード血統考察』YRA

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで

 

今週は12月6日に開催されたチャンピオンズカップ(ダート1800m)を勝ったチュウワウィザードを取り上げます。

 


6枠11番チュウワウィザードは、五分のスタートを切ると道中は中団の8番手の位置でレースを進める。

3~4コーナーから進出を開始すると6番手に浮上し、直線は内側に1番人気クリソベリルを見る形の5番手で迎える。

残り300mあたりでクリソベリルを捉えると、200mあたりでは前をいく先頭を射程圏内に。

そのまま力強い脚色で抜け出すと、最後は楽に流しながらゴール板を駆け抜けた。

本馬はこれでG1 3勝目。本レースは昨年4着からのリベンジを果たす見事な初制覇となった。

 

 

チュウワウィザードの父キングカメハメハは現役時代、日本で8戦7勝。

2004年のダービーを制して、同年の秋初戦・神戸新聞杯(G2)を制した後、屈腱炎を発症しそのまま現役を引退した。

主な勝ち鞍はNHKマイルカップと日本ダービー。

2019年の種牡馬ランクは第6位。

(2019年死去)

2011・12年には種牡馬ランク1位に輝いたこともある。

 

母チュウワブロッサムは現役時、22戦4勝(条件馬)。

繁殖としてデビュー済み産駒は本馬を含み4頭。

父ルーラーシップ(未勝利)→父キングカメハメハ(本馬)→父キングカメハメハ(地方1勝)→父エピファネイア(未勝利、現役)

ここまで本馬以外に中央勝ち上がりは出ていない。

繁殖力は「ホームランか三振か」タイプといえそう。

血統背景は、父デュランダル(サンデーサイレンス系)×母父ティンバーカントリー(~Mr. Prospector~ネイティヴダンサー系)の組み合わせ。

 

父キングカメハメハは、非サンデーサイレンス系としてサンデーサイレンス系肌馬との交配でここまでの種牡馬としての地位を築いた。

代表産駒たちは本馬のように母父サンデーサイレンス系との交配馬が多い。

Mr. Prospectorの血をクロスさせることでホッコータルマエ(ダートG1 10勝)に代表されるようにダート馬が出る傾向で、今回の本馬もそのパターン。

昨年、時を同じくして亡くなったディープインパクトと並び、ここまで日本の種牡馬界を引っ張ってきた存在。

ディープインパクトが芝での圧倒的存在だったのに対して、こちらは配合次第で芝・ダートを問わない様々な活躍馬を輩出できる万能タイプの種牡馬だった。

晩年種付け頭数を絞っていたのでその産駒数は今後ますます減ってくるが、この傾向は覚えておきたい。

 

 


本レースは現行開催となった2014年以降の全てでVice Regentの血を持つ馬が馬券圏内に入着していることを戦前のnetkeibaの血統傾向コラムにて述べさせて頂きました。

勝ったチュウワウィザードはノーマークでしたが、今年も2着に来たゴールドドリームは母父がフレンチデピュティでVice Regent系。

 

「チャンピオンズカップはVice Regent」

これは来年も覚えておくべき血統のポイントです。

 

 

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

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