『フィリーズレビュー2021の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「フィリーズレビュー」の
穴馬探しをお届けします。

フィリーズレビューは
3月14日(日)に
阪神芝1400mで行われる
桜花賞トライアルです。

さっそく当レースの
ポイントをお伝えします。

 

 

 

 

【ポイント1】
前走から
距離を延長してきた馬が
全滅中

→当レースのキモです。
近10年の「前走からの
距離延長/短縮別」の
成績を診てくださいとしたいところ。

 

距離延長   複勝率 0% 0.0.0.33
前走と同距離 複勝率17% 4.3.4.54
距離短縮   複勝率26% 7.6.6.56

 

なんと距離延長馬は全滅。
33頭出走して好走ゼロ!

これだけハッキリとした
結果が出ているからには、
色々と理由を詮索するより
前に、コレを素直に参考と
したいところです。

前走で1200mのレースを
使っていたような極端に
短距離志向が強い馬では、
さすがにココでは厳しいと
いうことなのでしょう。

 

 

 

【ポイント2】
関東馬は
調教内容に要注目?

→近10年の出走馬の
東西所属別・成績は
下記のとおり。関東馬が
意外に健闘しています。
まったく互角の様相。

 

関東馬 複勝率17% 2.3.1.29
関西馬 複勝率18% 9.6.9.112

 

関東のレース場では
「芝1400mの、牝馬の
クラシックトライアル」が
ありません。

いま開催中の中山は
芝1400mの設定自体が
存在しません。

ですから、1400mの
距離でどうしても
「勝負」したい関東の
牝馬が、高い勝負気配で
当レースに遠征してくる
→好結果を出している、
という事なのでしょう。

ちなみに、ここ7年の
間に好走した関東馬は
2014年の3着馬・
エスメラルディーナと
2013年の2着馬・
ナンシーシャインですが
共に「栗東留学」はせず
美浦で追って通常輸送。

しかも最終追い切りの
内容が2頭とも抜群でした。
美浦坂路で終いの1Fが
11秒台と鋭伸。関東馬の
取捨のポイントの一つと
診ています。

 

 

 

【ポイント3】
新馬戦、未勝利戦を
勝った直後の馬が苦戦

→近10年の全出走馬の
前走別成績を診てください。

 

阪神JF     複勝率29% 1.3.3.17
クイーンC    複勝率27% 1.1.1.8
フェアリーS   複勝率10% 0.1.0.9
オープン特別   複勝率12% 2.1.1.29
牡混合1勝クラス 複勝率23% 3.3.4.33
牝限定1勝クラス 複勝率14% 2.0.1.18
新馬・未勝利戦  複勝率 6% 1.0.0.15

 

このように、新馬戦や
未勝利戦を勝った直後の
馬が通用していません。

フィリーズレビュー=
メンバーレベルが高い
トライアル戦ではなく、
むしろ完成度勝負の
レースですから、前走で
勝ってきたばかりの
「完成度で劣る馬」では
苦しいのかもしれません。

また、前走で1勝クラスに
出ていた馬については、
牝限定戦よりも牡混合の
レースに挑戦していた
馬のほうが、当レースで
いい結果が出ています。

 

 

 

【ポイント4】
「パワー血統」が
非常に強いレース

→当レースの舞台は
阪神内回り芝1400m。
テンからスビードが出て
最後まで淀みなく流れる、
相当タフなラップ構成に
なりがちな舞台です。

極論すれば、ダートの
短距離のようなレースが
多くなる舞台。

最後は結局、多くの馬が
バテてしまい凌ぎあいの
様相を呈しますが、特に
高レベルなスピード馬が
集う当舞台での重賞では、
その傾向がより顕著です。

まして当レースは
そんなタフな流れにあまり
慣れていない、3歳牝馬に
よる一戦。

そのため、当レースでは
鈍重筋のタフな血統の馬が
(持ち前の馬力を活かして)
よく好走しています。

逆に、たとえば
ディープ産駒など
スローからのキレ&
瞬発力勝負に向いた
スマートな血統の馬では
どうしても苦しい。

ちなみにディープ産駒は
当レースに11頭出走して
なんと(0.1.1.9)。
3番人気以内の人気馬が
5頭を占めているのに、
そんな戦績なのです。

近年の当レースで実際に
好走している馬の血統も、
「パワー特化筋」が多め。

昨年も勝ったのは母方の
ダート色が濃いエーポス。
さらに、12番人気3着の
穴馬ナイントゥファイプは
鈍重スクリーンヒーローの
産駒でした。

しかも、過去には
エスメラルディーナや
ティズトレメンダスと
いった、ダート血統馬も
爆走、好配当を提供して
います。

パワー血統やダート血統が
これほど幅を利かせる
クラシック戦線のレースは
ココだけ。血統派のウデが
鳴る(?)レースなのです。

 

 

 

以上4点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。