『NHKマイルC 2017の穴馬探し予想PART2』シベリアン

引き続き「NHKマイルC」の
穴馬探しです。

PART1ではNHKマイルCの
血統面の傾向について
 お伝えしました。

 今回は、他の当レースの
 ポイントを記していきます。

 【ポイント2】
 皐月賞経由馬、
 桜花賞経由馬の過信は禁物?

→当レースは、前走で
皐月賞・桜花賞を走ってきた
馬が必ず何頭か出走します。

 皐月賞・桜花賞経由馬=
マイル路線より「格上」と
目されるクラシックの本道を
通ってきた馬ですから
必然的にNHKマイルCでは
人気を集めますが、じつは
皐月賞・桜花賞経由馬が
NHKマイルCでものすごく
成績が良い、というワケでは
 ありません。

 近10年の「前走別」成績を
診てください。

ア-リント 複勝率50% 1.0.0.1
スプリング 複勝率50% 0.2.1.3
毎日杯   複勝率33% 2.1.0.6
皐月賞   複勝率30% 1.3.2.14
桜花賞   複勝率20% 2.0.0.8
NZT   複勝率14% 4.1.4.57
橘S    複勝率13% 0.1.1.14
ファルコン 複勝率10% 0.1.0.9

このように皐月賞・桜花賞を
経由してきた馬の成績は平凡。
 「格上のG1を使ってきた馬」の
成績として考えれば、やはり
 モノ足りません。

 皐月賞経由馬の複勝率は
一応30%ありますが
勝ったのは1頭だけです。
 桜花賞経由馬は凡走が
目立ちます。

タフなコース、かつタフな
展開になりやすい皐月賞で
一応目イチのガチンコ勝負を
 してきた馬が、中2週という
短めの間隔で再び(相手の格が
落ちるとはいえ)ガチンコの
G1に続戦することじたい、
この時期の3歳馬にとって
体力的にも精神的にも厳しい
面があるのでしょう。

さらに前走桜花賞組は
「ガチンコ勝負後に中3週で
 またガチンコ勝負」のキツい
日程に牝馬が挑むのですから、
ラクな話ではありません。

どうしても
「皐月賞・桜花賞経由馬」を
狙いたい場合は、前走からの
体力の回復がしっかりデキて
 いるか、中間の調教内容の
 チェックが、いつも以上に
肝要となるでしょう。

 【ポイント3】
NZT好走馬の過信も禁物?

→上記【ポイント2】の続きの
話になりますが、前走でNZTを
使ってきた馬の成績はさらに
良くありません。

 近10年の当レースで
(4.1.4.57)複勝率14%。
NZTで「連対」してきた馬でも
(1.2.0.15)複勝率17%に
留まります。

 『中山マイルでの前哨戦』と
『東京マイルのガチンコ勝負』では
好走するために必要な資質が
違いすぎるため、このような
現象が起きているのでしょう。

ですからNZTで連対した実積=
 当レースに向けて、決して
「好材料」とは言い切れない
 ワケです。

 【ポイント4】
 馬体重にも注目?

→当レースは「馬体重」でも
明暗が別れる傾向があります。
 近10年の「馬体重」別成績を
診てください。大型馬のほうが
成績が大きく上回っています。
ほぼ「ダブルスコア」の差。

458キロ以下 複勝率10% 0.2.3.44
 460キロ以上 複勝率19% 10.8.7.105

前述したように当レースは
「馬力」が存分に必要な
 レースですから、見た目にも
 いかにもパワーホースの趣の
 ダート的な大型馬のほうが
成績を残している、という
傾向が顕著なのです。

 【ポイント5】
 人気薄の「逃げきり」は
望み薄?

→当レースの近10年で
逃げた馬は(3.0.0.7)ですが
勝った3頭は、全て1番人気に
推されていました。人気薄で
逃げ粘った馬は近10年では
1頭もいません。

 【ポイント6】
マンハッタンカフェ産駒にも
注目

→前回の原稿で「血統的には
 フレンチデピュティ持ち、
またはそれに準ずる馬力組成の
馬に注目」と記しましたが、
さらにもう1点を追加で強調。
マンハッタンカフェ産駒も
当レースでは通算4戦2勝の
高アベレージを残しています。

 今年のマンハッタンカフェ産駒は
 レッドアンシェルが出走しますが
何らかの印は回す予定です。

以上6点を鑑みた上で、
 今年の推奨馬をPART3で
会員様にお伝えします。

PART3・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。