『ダービー卿CT2021の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「ダービー卿CT」の
穴馬探しをお届けします。

ダービー卿CTは
4月3日(土)に
中山で行われる
マイルのG3重賞です。

土曜施行ですので
さっそく、当レースの
ポイントをお伝えします。

 

 

【ポイント1】
「下克上」に要注意

→近10年(阪神施行の
2011年除く)出走馬の、
前走「格」別の成績を
診てください。

 

G1   複勝率 0% 0.0.0.3
G2   複勝率22% 0.2.3.18
G3   複勝率17% 4.3.3.48
オープン 複勝率14% 2.4.2.51
条件戦  複勝率38% 4.1.1.10

 

このように、前走で
G1・G2を使ってきた
馬が未勝利。

いっぽう、前走で
3勝クラス以下の
いわゆる「条件戦」を
使っていた馬が4勝。
複勝率も何と38%!

完全に下克上モードと
なっている当レースです。
17~19年は条件戦組が
3年連続で連対しました。

前走でG1やG2を使って
いたような「格上馬」=
ココで不当に重いハンデを
背負ったり、安田記念を
見据えて半端な仕上げで
出てくるコトがけっこう
あります。

しかし前走で条件戦を
使っていたような馬=
ココでのハンデは総じて
恵まれますし、今後を
見据えて賞金上積みへの
モチベーションも高めな
ケースが多め。

そんな
当レースならではの
「状況」が、この傾向を
生んでいるのでは…と
見ています。

 

 

【ポイント2】
最内枠の馬が不振

→近10年(阪神開催の
11年を除く・10年~)の
枠別成績を診てください。

 

1番枠    複勝率 0% 0.0.0.10
2~5番枠   複勝率25% 4.4.2.30
6~10番枠  複勝率28% 5.3.6.36
11番枠から外 複勝率10% 1.3.2.54

 

このように「外枠」が
不振ですが、それ以上に
「1番枠」の馬がまったく
好走できていません。

中山マイル=発馬後すぐ
コーナーを迎える
変則コースゆえ最内枠の
馬は有利…と考えては
いけません。

ゲートを出てすんなり
先手を主張できる馬なら
まだしも、番手以降に
構えて進めたい馬に
とって、中山マイルの
最内1番枠はむしろ
「諸刃の剣」。

外から次々と他馬に
被されたり、前に他馬に
入られたりして意外に
厳しくなることも多く、
なかなか挽回するのが
難しいため、せっかくの
1番枠が仇となってしまう
こともかなりあるのです。

ましてや当レースは
各馬がテンからずっと
ハイスピードで駆け続ける
重賞ですから尚更。

1番枠の馬を必要以上に
過信するべからずです。

 

 

【ポイント3】
思い切った脚質の穴に
要注意?

→近10年(阪神開催の
11年を除く・10年~)の
当レースで9番人気以下で
馬券圏に好走した穴馬は
全部で5頭いますが、その
5頭の脚質を診てください。

 

12年 2着 10番人気 12番手追込
14年 2着 9番人気 3番手先行
15年 3着 9番人気 13番手追込
18年 3着 9番人気 10番手追込
20年 2着 13番人気 5番手先行

 

このように、追込策で
好走した馬が5頭のうち
3頭を占めます。これは
重賞ではちょっと珍しい
傾向。

力がちょっと劣る馬が、
「正攻法」で挑んでは
なかなか厳しいものの、
前半が速く流れる事が
多いレースですので
思い切って「前崩れ」を
ひたすら待ついわゆる
漁夫の利狙いの追込策は
けっこうハマりやすい、
というコト。

穴狙いの方はこのような
脚を持つ馬の待機策に
賭ける策も一興でしょう。
ただし2・3着迄ですが…。

 

 

【ポイント4】
5歳馬が非常に強い

→近10年(阪神開催の
11年を除く・10年~)の
馬齢別成績を診てください。

 

4歳  複勝率21% 2.4.2.30
5歳  複勝率35% 6.2.7.28
6歳  複勝率14% 1.3.1.32
7歳上 複勝率 5% 1.1.0.40

 

このように5歳馬が
他を圧倒しています。

高齢馬ほど好走率が
下がるレースは多く
ありますが、これほど
「5歳→6歳」で大きく
アベレージが下がる
レースは珍しいでしょう。

4歳馬の場合は期待値が
必要以上に込まれている
重めのハンデを背負う
ケースがかなりある事、
高齢馬は既に賞金を持って
いる事が多く叩き台的な
性質が強い当レースには
しっかり仕上げてこない
ケースが少なくない事も
要因ではないかと診ます。

つまり、
5歳馬が強いのには
理由があるということ。
今年も要マークです。

 

 

【ポイント5】
意外に関西馬が苦戦中

→近10年(阪神開催の
11年を除く・10年~)の
東西所属別成績を診て
ください。関東馬優勢。

 

関東馬 複勝率23% 5.6.8.65
関西馬 複勝率15% 5.4.2.65

 

関東地区で行われる
重賞でも「関西馬の
ほうが、地元関東馬より
成績が良い」レースは
最近かなり多いですが
ダービー卿CTは地元の
関東馬がハッキリ優勢。

基本的にこの時期、
強い関西のマイラーは
マイラーズCなど地元の
格の高い重賞を使う事が
多いため、ダービー卿に
遠征してくる関西馬の
質そのものが低めな点も
影響しているのでしょう。

 

 

 

以上5点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。