『パターン6(本命レース)なのに大阪杯は荒れました!』田中洋平
2021年の大阪杯は無敗の3冠馬コントレイル、
短距離女王グランアレグリア、2歳王者サリオスの3強が、
敗れるという大波乱で幕を閉じました。
そして見事に大阪杯を制したのは、
馬体重422kgという小さな馬体のレイパパレ。
この小さな馬体のどこに、
強豪馬をなぎ倒すパワーが秘められているのか?
と不思議に思いますが、直線での伸びは本当に力強かった。
まー雨の重馬場というシチュエーションが、
コントレイル、グランアレグリア、サリオスという3強馬に
不利に働いた部分もあるでしょうけどね。
良馬場で同じメンバーで再試合をすれば、
また違う結果なのかもしれません。
しかし競馬は一発勝負の世界なので、
安田記念や宝塚記念での再戦を期待したいと思います。
で、今年の大阪杯ですが、
テクニカル6の分析ではもっとも堅いパターン6でした。
これをアテにして、本命サイドの馬券を買っていた人も多いでしょう。
確率とデータに慣れた人は大丈夫だと思いますが、
慣れていない人は「まじ使えない!」となるのが通例。
1着 レイパパレ(コンピ4位)
2着 モズベッロ(コンピ9位)
馬連19080円
なぜならコンピ上位3頭が連対を外して、馬連は万馬券ですからね。
「どこがパターン6やねん!」
「めっちゃ荒れとるやないかい!」
と言われても仕方がない。
私も大いに荒れたと思います。
え?
パターン6って、一番堅いレースじゃないの?
自信喪失ですか?
こんな声が聞こえてきそうですが、
毎回毎回、100%予報が当たるわけではない。
天気予報と同じで、確率の問題です。
ということで、
パターン6に該当した直近10レースを書き出してみますね。
1月30日 小倉2R
1着 コンピ5位
2着 コンピ1位
馬連940円
1月31日 東京6R
1着 コンピ1位
2着 コンピ2位
馬連310円
2月7日 東京1R
1着 コンピ1位
2着 コンピ3位
馬連500円
2月7日 小倉5R
1着 コンピ1位
2着 コンピ4位
馬連1800円
2月7日 小倉8R
1着 コンピ2位
2着 コンピ5位
馬連1980円
2月21日 小倉4R
1着 コンピ4位
2着 コンピ3位
馬連1460円
3月13日 阪神1R
1着 コンピ3位
2着 コンピ2位
馬連840円
3月13日 中京7R
1着 コンピ6位
2着 コンピ2位
馬連2250円
3月27日 中京7R
1着 コンピ6位
2着 コンピ2位
馬連2700円
3月28日 中山9R
1着 コンピ1位
2着 コンピ6位
馬連880円
いかがですか?
もっとも馬連配当の大きなレースでも2700円。
万馬券なんて夢のまた夢のような落ち着き方だと思います。
これを大阪杯が万馬券だったからと言って、
テクニカル6の分析は当たらないし信用できない。
と極端な見解なるのは、あまりにも確率とデータに慣れてなさ過ぎ。
データはある特定の短い期間だけで見ても、
正確な判断はできないですからね。
もっと分かりやすいように、連対した指数順位を羅列するとこうなります。
5-1
1-3
1-4
2-5
1-3
4-3
3-2
6-2
6-2
1-6
左が1着馬のコンピ指数順位で、右が2着馬のコンピ順位。
こうして並べると本当に変わりやすくて、
まず1つ目がコンピ1~6位の6頭ですべて馬連決着していること。
次に10レース中、9レースは、
コンピ1位か2位のどちらかが連対している。
ということは、
コンピ1位ー2,3,4,5,6位の5点と、
コンピ2位ー3,4,5,6位の4点。
この9点を買っていれば、ほぼ当たったということ。
これでパターン6は、堅く収まることが多い理由が分かったと思います。
では再び大阪杯の結果↓
4月4日 阪神11R
1着 コンピ4位
2着 コンピ9位
馬連19080円
この結果が、いかに異常だったか、
もうご理解いただけたはず。
確率やデータは、短い期間を見るだけではダメ。
長い目でみて判断するようにしましょう。
だから一部だけを切り取って、
アレコレ言う手法に引っかからないように気を付けてくださいね。
テクニカル6は、
10年以上のコンピ指数データから導き出した理論で、
どこの1年を切り取っても似たような結果になります。
金太郎あめのようなイメージ。
テクニカル6のパターン6は堅い傾向ので、
次も本命よりの馬券で勝負しましょう。
今回の大阪杯の結果でブレないように注意ですよ。
テクニカル6の詳細はこちらの記事をご覧ください↓
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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