『天皇賞・春(GⅠ)2021ワールドプレミア血統考察』YRA

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで

 

今週は5月2日に開催された伝統の長距離王決定戦、天皇賞・春(G1)を勝ったワールドプレミアを取り上げます。

 


1枠1番ワールドプレミアは五分のスタートを切ると、控えて7~8番手の内側のポジションを確保。

早いペースで流れ、隊列は落ち着きしっかりと折り合ったまま2週目へ。

1番人気ディープボンドを後ろから終始見る形で、最終コーナーを外に持ち出しながら直線へ。

5番手から追い出すと、200mを切って4番手に浮上。

そのままジワジワと脚を伸ばして最後はまとめて差し切って1着でゴール板を駆け抜けた。

本馬はこれで4勝目。G1は2019年菊花賞に続く2勝目。

 

 

ワールドプレミアの父ディープインパクトは現役時代、7つのG1を制した「日本近代競馬の結晶」と言われる歴史的名馬。

種牡馬としても2012年から2020年現在まで9年連続で種牡馬ランク首位。

競走馬としても種牡馬としても日本競馬の代表的存在。

(2019年7月30日逝去)

 

母マンデラは現役時、ドイツ・フランス・アメリカで3勝の戦績。

ドイツオークス(G1)3着、ポモーヌ賞(フランスG2)3着、サンタバルバラH(アメリカG2)3着と重賞戦線で活躍した。

現役引退後繁殖にあがり、2008年には日本に輸入された。

日本に輸入された初年度産駒はディープインパクトとの交配で、クラシック戦線を賑わせた後マイラーズC(G2)を制したワールドエース。

いきなり重賞馬を輩出てその後は、未出走(父ディープインパクト)→未勝利(父ネオユニヴァース)→未勝利(父ゼンノロブロイ)→1勝馬(父ダイワメジャー)→本馬→2勝馬(日本ダービー3着)(父ドリームジャーニー)

このように「アベレージヒッター」タイプではなく、典型的な「三振かホームランか」タイプの繁殖馬である。

血統背景は父Acatenangoと母父ノーザンダンサー系の組み合わせ。

Acatenangoはハンプトン系。ハンプトン系は主流7大血脈の中でも傍流血脈。

その原因は現在のスピード競馬に対して、この血脈は長距離血脈なので重視され辛い状況にある為である。

 

そのような血脈なので数が少なく、父ディープインパクトとの配合においてもサンプル数自体が少ない。

先述した本馬の全兄ワールドエースが代表格となる。

日本を代表する種牡馬ディープインパクトと現在傍流の長距離血脈の組み合わせということもあり、ワールドエースはこの成績でも種牡馬入りした。

 

本馬は日本を代表する父のG1を制した数多の産駒の中で、現在傍流となっているハンプトン系との組み合わせという異色の本馬がG1馬を制したことでその意義は血統的に大きいものとなっている。

 

現役のあいだに是非とも中距離でのタイトルを手にして欲しい。

その上で種牡馬入りすることができれば本馬の血統的価値はさらに高まることになりそうだ。

 

 


今年は京都競馬場の改修工事に伴い、阪神競馬場での開催ということで阪神に合いそうな長距離配合に着目してみました。

noteでの本命◎はディープボンドに打ち2着。

勝った本馬も3着のカレンブーケドールも血統注目馬で取り上げることができていたので、今週は反省なしということで終わりたいと思います!また来週(^^♪

 

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

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