『圧勝馬が1番人気になって飛ぶときに単勝の逆張りをする』田中洋平
あなたは馬上、枕上、厠上の「三上」をご存じですか?
考えごとをするのに最も適した場所と言われていて、
千年ほど前に中国で始まった言葉。
馬上(ばじょう)
枕上(ちんじょう)
厠上(しじょう)
これら3つを合わせて、三上(さんじょう)。
たしかにポック、ポックと馬に揺られていると、
良いアイデアが生まれそう。
枕上とは読んで字のごとく枕(まくら)の上なので、
眠りにつく直前に、良いアイデアが浮かぶ。
こんなイメージでしょう。
あと厠上とは、厠(かわや)なので、現在のトイレですね。
洋式なら考えごともできますが、和式はキツそうな気もします。
まー三上のうち、当てはまるのは人それぞれだと思いますが、
私は風呂でアイデアが浮かびます。
それも湯舟ではなく、シャワーを浴びている時。
シャワーによる頭皮への刺激が効くのか、
スコーンッとアイデアが出てくる。
今回は今朝シャワーを浴びたときにポンッと出てきた、
できたてホヤホヤのアイデアを披露したいと思います。
まず思ったのが、
芝に比べて、ダートって独走して勝つことが多いよな。
というもの。
こういうやつです↓
これで2着馬に4馬身差。
逃げてそのまま後続を引き離して、セーフティーリードでゴール。
というシーンはよく見かけますよね。
芝に比べて、ダートは着差が付きやすい。
これは競馬を少しかじっている人なら常識だと思いますが、
しっかり覚えておいてくださいね。
では次にさっきの4馬身差で圧勝した馬は、
次走は昇級戦に挑むことになります。
これも競馬の常識なのですが、
芝に比べてダートは、クラスの壁が厚いということ。
芝は才能あふれるディープインパクト産駒なんかが、
昇級初戦から非凡な瞬発力でズドーンっと勝ち切ってしまう。
こんなことがあるのですが、
ダートの昇級初戦は弾き返されることが多く、
連勝は難しいと言われています。
ここまでシャワーを浴びながら考えて、
「あれっ?」という違和感に遭遇。
その理由は「前走圧勝」という強い馬のイメージと、
ダートは「クラスの壁」があるという事実にズレがあるのではないか?
というもの。
もう少し詳しく説明すると、
2着馬に5馬身差をつけて圧勝したレース映像を見たら、
「この馬つよー!」となりますよね。
また5馬身差は1秒差くらいなので、字面的にも目立つ。
だからこの手の馬は、次の昇級初戦で人気になる可能性が高い。
でもダートにはクラスの壁がある。
ここに違和感というか、ズレが生まれるわけです。
ということは、
前走圧勝馬は、人気を被って飛ぶんじゃないか?
だったら1番人気になって飛ぶときを狙って、
単勝の逆張りをすると、いい感じになる可能性あるよな。
こんなアイデアが、
シャワーを喰らってるときにピーンッと閃いてしまった。
さっそくTARGETで調べないと!
実際にポチポチと調べてみました。
条件は以下の通り
1,前走ダートで1着
2,前走2着馬に1秒差以上(5馬身差)
3,今回ダートに出走
4,今回昇級戦
5,今回1番人気
うーん、人気を被って飛ぶにおいがプンプンしますね。
この条件に合致した馬の成績は以下の通り。
勝率34% 連対率54% 複勝率62%
単勝回収率66% 複勝回収率75
いかがですか?
ズバリ!普通の成績ですね。
1番人気の平均成績より、ちょっと良いくらい。
結論を申し上げると、
私が今日閃いたアイデアはクソだったということ。
になります。
まーでも、これの繰り返しなんですよね。
アイデアが閃いたら、TARGETで調べる。
これを繰り返していると、
いずれは「これは!」というアイデアに巡り合うわけです。
馬上(ばじょう)
枕上(ちんじょう)
厠上(しじょう)
あなたの三上がどの場所かは分かりませんが、
アイデアが浮かぶ場所では、意識して考えるようにしましょう。
「あれってどう処理しようかなー」
みたいな感じでですね。
そうすることで、
その場所で良いアイデアが浮かぶという習慣になりますよ。
参考になれば幸いです。
投稿者プロフィール
-
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
最新の投稿
- 馬券力アップ2024年3月27日『メイショウタバルで重賞初制覇の石橋守調教師にフォーカス!』田中洋平
- 馬券力アップ2024年3月18日『圧勝のテーオーロイヤルは天皇賞・春を勝てるか?』田中洋平
- 馬券力アップ2024年3月12日『横山武史騎手は芝なら1~2枠、ダートは7~8枠が狙い目!』田中洋平
- 馬券力アップ2024年3月5日『中山牝馬Sは穴馬がズバズバと好走する法則に注目だ!』田中洋平
ジョッキーブースター
とにかく勝てない…
毎週買い方が違う…
自分の馬券に迷いが生じている!
あなたの悩みを、これで一発解決!
これらの悩みを「JOCKY-BOOSTER」は解決します。
競馬は(馬7:騎手3)と言われているのをご存じでしょうか?
レースの結果は、馬の実力が7割で、騎手の実力が3割という意味。
しかし3221勝中、リーディング30位までの30名で、2213勝を独占。
確率にすると68%になります。
残りの100名ほどの騎手で、残りの32%の勝ち星を分け合っている。
さすがに(馬3:騎手7)とまでは言いませんが、
(馬5:騎手5)
現代の競馬は、これくらいの比率で成り立っているケースもあります。
馬の能力が足りない部分を、騎手がフォロー。
状況が目まぐるしく変化する競馬のレースでは、騎手の能力は重要なのです。
これについては、あなたも否定することが出来ないでしょう。
JOCKY-BOOSTERは、騎手能力をとことん研究したロジックを搭載しています!