『ヴィクトリアマイル(GⅠ)2021グランアレグリア血統考察』YRA

 

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで

 

今週は5月16日に開催された春のマイル女王決定戦、ヴィクトリアマイル(G1)を勝ったグランアレグリアを取り上げます。

 

 


3枠6番グランアレグリアはやや出負けのスタートから中団10番手のポジションを選択。

3~4コーナーを持ったままで通過すると、外目のまま直線へ。

持ったままで前を捉えていくと、残り400mを切って追い出しを開始。

あっという間に先頭に躍り出ると、ムチを一発。

そのまま後続を突き放して圧勝でゴール板を駆け抜けた。

本馬はこれで8勝目。G1は昨秋のマイルCS以来5勝目で、これで古馬マイルG1完全制覇となった。

 

グランアレグリアの父ディープインパクトは現役時代、7つのG1を制した「日本近代競馬の結晶」と言われる歴史的名馬。

種牡馬としても2012年から2020年現在まで9年連続で種牡馬ランク首位。

競走馬としても種牡馬としても日本競馬の代表的存在。

(2019年7月30日逝去)

 

母タピッツフライはアメリカ産馬。現役時24戦7勝。

主な勝ち鞍はジャストアゲームS(アメリカG1・芝1600m)とファーストレディーS(アメリカG1・芝1600m)

繁殖としてこれまで本馬を含み2頭がデビュー済み。

2頭ともディープインパクトとの交配でいずれも勝ち上がっている。

全弟のブルトガングを産んだ後、2018年に死去。

また、そのブルトガングも昨年の新馬戦を勝った後に亡くなっている。

血統背景は父Tapit(~A.P. Indy~Seattle Slew~ナスルーラ系)×母父Marlin(~Nijinsky~ノーザンダンサー系)の組み合わせ。

ダートが主戦場の父産駒にしては珍しく芝での活躍馬だった。

これは母父Marlinが芝・ダート兼用のG1ホースだった為、このあたりの適性を引き継いだと思われる。

 

父ディープインパクト×母父Tapitの組み合わせは、デビュー済み11頭と少ないながらも、そのうち8頭が勝ち上がり。

その中から6頭が複数勝ちなのでかなり好相性の配合と言える。

これはTapitが持つUnbridledの血の影響が大きい。

ディープインパクトとUnbridledの血はニックスで、朝日杯フューチャリティーステークス(G1)を制したダノンプラチナや、昨年無敗でクラシック3冠を達成したコントレイルら活躍馬多数。

本馬もこれでまた1つ勲章を積み上げてG1を5勝目。

「ディープインパクト×アンブライドルド」配合の代表馬である。

 

 


戦前のnetkeibaでは過去6年で1勝・2着3回・3着3回の計7頭が馬券圏内に入着していた「ディープインパクト産駒」を取り上げました。

noteではグランアレグリアに本命◎を打ち、優勝。

ディープインパクト産駒は10頭も出走しており、もちろん数の暴力によるところが大きいのですが、そんな中できちんと1、2、3を独占するあたりが流石の名種牡馬ですね。

 

グランアレグリアのこの走りは何度やっても結果は変わらなかったでしょうし、そんな本馬がこの次どこへ向かうのか非常に楽しみです。

大阪杯は負けましたが、東京の方が合っている馬なので秋にはまた2000m(天皇賞秋)に挑戦して欲しいなぁと個人的には思っています。

 

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

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