『エフフォーリアに対抗できるダービー有力候補を発見!』田中洋平

 

今回はローテーション面から、ダービーを攻略したいと思います。

 

過去10年の前走データを見ると、

はっきりとしたローテーションの傾向があります。

 

皐月賞 → 15連対

京都新聞杯 → 3連対

青葉賞 → 2連対

 

この3レースを経由してきた馬しか、連対はありません。

 

分かりやすいですね。

 

ちなみに他のレースは以下の通り。

 

NHKマイルカップ(22頭)

毎日杯(4頭)

プリンシパルS(9頭)

 

この中で前走プリンシパルSだった2018年のコズミックフォースが、

皐月賞で3着に入っているだけと、上記3レース経由の馬はサッパリ。

 

とくにNHKマイルカップは、

ダービーまで3週しかないハードスケジュールなので、

よほど強い馬でないと、結果は残せないのでしょう。

 

となると、

今年のNHKマイルカップでスタートで躓いて競走中止になった、

バスラットレオンの扱いはどうなるのか?

 

管理する矢作調教師が言うには、

レースをしていないので馬は元気いっぱい、とのこと。

 

悔し紛れのような気もしますが、正直わかりません。

 

まーとりあえず伏兵扱いに留めておきましょう。

 

今年のNHKマイルカップでしっかりレースをして6着だった、

タイムトゥヘヴンは過去データに照らし合わせると出番なしとなります。

 

ということで、

まずは大本線である前走皐月賞組に注目していきます。

 

前走皐月賞経由の馬は、

過去10年で88頭がダービーに出走して、15頭が連対している。

 

連対率は17%で悪くはありませんが、

全部を買っていたらキリがないので、やはり選別が必要。

 

そこで今回は「皐月賞で勝ち馬から0.5秒差以内の馬」を推奨します。

 

もちろん勝ち馬も含めますからね。

 

この条件で絞ると、

過去10年で35頭が該当して14頭が連対となり、連対率は40%と高確率。

 

今年の皐月賞を見てみると↓

 

1着 エフフォーリア

2着 タイトルホルダー(0.5差)

3着 ステラヴェローチェ(0.5差)

——————————————-

4着 アドマイヤハダル(0.6差)

5着 ヨーホーレイク(0.6差)

6着 グラティアス(0.7差)

7着 ディープモンスター(0.8差)

 

という区切りになります。

 

さらに別角度から、皐月賞の選別条件を提案したいのが、

「皐月賞で上がり3ハロンがメンバー中1~5位だった馬」です。

 

この条件だと41頭中14頭が連対して、連対率は34%。

 

今年の皐月賞だと↓

 

上がり1位 ヨーホーレイク

上がり2位 エフフォーリア

上がり2位 ステラヴェローチェ

上がり4位 ディープモンスター

上がり5位 アドマイヤハダル

 

この5頭になります。

 

だったら、この2つの条件にダブル該当している馬は強いのでは?

 

とあなたは考えたと思いますが、その通り正解です。

 

勝率23% 連対率50% 複勝率58%

単勝回収率81% 複勝回収率102%

 

このようにハイレベルな成績と回数率になります。

 

ちなみに過去10年でダブル該当した馬は26頭だけ。

 

その結果がこちら↓

 

2011年 オルフェーヴル(1着)

2012年 連対できず(×)

2013年 エピファネイア(2着)

2014年 ワンアンドオンリー(1着)

      イスラボニータ(2着)

2015年 ドゥラメンテ(1着)

2016年 マカヒキ(1着)

      サトノダイヤモンド(2着)

2017年 レイデオロ(1着)

      スワーヴリチャード(2着)

2018年 エポカドーロ(2着)

2019年 ダノンキングリー(2着)

2020年 コントレイル(1着)

      サリオス(2着)

 

見たまんまですが、

ダブル該当した馬が連対できなかったのは2012年だけ。

 

ちなみに、

この年のダブル該当馬はゴールドシップとワールドエースでした。

 

2頭とも上がり最速33秒8の末脚で追い込むも、

前を捕まえ切れずに0.2秒差の4着と5着でした。

 

展開に泣いた感じで、能力的に足らなかった訳ではありません。

 

このことから、

皐月賞の条件をダブル該当した馬は、本当に強いと言える。

 

では今年のダブル該当馬はどの馬なのか?

 

エフフォーリア

ステラベローチェ

 

この2頭です。

 

この2頭を軸に馬連を展開すれば、100%当たるという公算が高い。

 

前走皐月賞組の相手候補は、

2着で0.5差だったタイトルホルダーと、

上がり5位以内に入ったヨーホーレイク、ディープモンスター、アドマイヤハダルの4頭。

 

という感じですね。

 

続いて前走京都新聞杯と青葉賞だった馬ですが、

こちらは前走で1~2着だったことが必須。

 

さらに皐月賞組と同じく、前走上がり1~5位になる決め手も必要。

 

この2つの条件にダブル該当している馬の成績が以下の通り。

 

勝率7% 連対率18% 複勝率25%

単勝回収率342% 複勝回収率108%

 

成績のわりに回収率が突出しているのは、穴馬傾向が強いからですね。

 

今年の場合、京都新聞杯1着がレッドジェネシスで、

青葉賞1着がワンダフルタウンなのですが、

ワンダフルタウンは上がり3ハロン10位なのでちょっと厳しい。

 

レッドジェネシスは上がり3ハロン1位なので、

こちらはダブル該当です。

 

そして最後に桜花賞2着からダービーに参戦の

サトノレイナスの取捨選択をしないといけません。

 

過去にダービーを勝った牝馬は2007年のウォッカだけ。

 

2014年にレッドリヴェールが牝馬でダービー挑戦をしていますが、

12着に惨敗しています。

 

サトノレイナスは、ウォッカなのか?

それともレッドリヴェールなのか?

 

サトノレイナスは牝馬限定戦しか経験していないので、

牡馬との横の比較ができないので、正直、取り扱いが難しいですね。

 

うすーく、買い目に入れておけば良いかと思います。

 

バスラットレオンと同列の扱いで良いでしょう。

 

では結論です。

 

◆中心

エフフォーリア

ステラベローチェ

 

◆相手馬

タイトルホルダー

ヨーホーレイク

ディープモンスター

アドマイヤハダル

レッドジェネシス

 

◆穴候補

バスラットレオン

サトノレイナス

 

エフフォーリアから行くのであれば、

オッズがかなり辛いと思うので、相手馬までで手堅く仕留める。

 

反対に配当妙味を期待してステラベローチェから行くなら、

穴候補のバスラットレオンとサトノレイナスまで買い目に入れても、

十分おつりが来るでしょう。

 

参考になれば幸いです。

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

稼ぎに直結する日刊コンピの法則:無料メルマガ登録