『安田記念(GⅠ)2021ダノンキングリー血統考察』YRA

 

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで

 

今週は6月6日に開催された上半期のマイル王決定戦、安田記念(G1)を勝ったダノンキングリーを取り上げます。

 


7枠11番ダノンキングリーは五分のスタートを切ると、馬なりで中団8番手の位置から。

3~4コーナーでも隊列変わらず、ポジションを外に出して直線へ。

内にグランアレグリアを見ながら追い出しを開始するも、残り200mを切っても上位は大混戦。

最後はゴール板前ギリギリで4頭による大接戦を、アタマ差制してゴール板を駆け抜けた。

本馬はこれで6勝目。7度目のG1挑戦で嬉しい悲願の初戴冠となった。

 

ダノンキングリーの父ディープインパクトは現役時代、7つのG1を制した「日本近代競馬の結晶」と言われる歴史的名馬。

種牡馬としても2012年から2020年現在まで9年連続で種牡馬ランク首位。

競走馬としても種牡馬としても日本競馬の代表的存在。

(2019年7月30日逝去)

 

母マイグッドネスは米国馬で現役時は1勝のみの戦績。

繁殖力として本馬を含めた5頭が勝ち上がっている。(半弟の父キングカメハメハは未勝利・現役)

ダートでは既にG1馬も輩出している(半兄ダノンレジェンド(JBCスプリント))。

本馬は父がディープインパクトに変わって3頭目。

今回芝で本馬がG1を制したことで母として芝・ダート共にG1馬を輩出。

繁殖力はかなり高い。

祖母Caressingが米ジュベナイルフィリーズの勝ち馬なので、

米血統マイラーの肌馬にディープインパクトのしなやかさを組み合わせるという、父の成功配合のパターンと合致している。

 

母父はStorm Cat(~ノーザンダンサー系)。

父ディープインパクトとこの母父の組み合わせはニックス配合。

G1馬だけで、キズナ(日本ダービー)、エイシンヒカリ(イスパーン賞(仏G1)、香港C(香港G1))、リアルスティール(ドバイターフ(ドバイG1))、サトノアラジン(安田記念)、ラキシス(エリザベス女王杯)、アユサン(桜花賞)、Study of Man(ジョッキークラブ賞(仏G1))がいる。

ここにこの度本馬も加わることとなった。恐るべしディープインパクト×Storm Catである。

 

また母母父系にはAl Nasrがおり、これは父がLyphardなのでLyphardのクロスが4×6で成立しているということになる。

このクロスは瞬発力を増幅しやすく、父ディープインパクトとの組み合わせにおいて相性が良く成功確率を高める配合の1つ。

 

このように本馬は父ディープインパクトとの組み合わせにおいて、お手本のような配合。

3歳時、クラシック戦線で皐月賞3着、日本ダービー2着と非凡な能力を見せて戴冠まであと1歩のところまで迫ってはいたが、昨年の安田記念からは低迷。

そこから休養に入りリフレッシュできたことが今回の初戴冠に繋がったと考えられる。

 

 


戦前のnetkeibaでは過去6年の戦績で好相性を示していた「Sadler’s Wells≒Nureyev」と「Never Bend」の血をポイントとして取り上げました。

noteでの本命◎はNureyevを持っているケイデンスコールに打ちましたが結果は10着…。

馬が本格化していることから面白い存在と思っていたのですが、上位陣に力の差を見せつけられる結果となってしまいました。

3着に入ったシュネルマイスターは「Sadler’s Wells」も「Never Bend」直仔のRivermanも持っていたので血統傾向としてはこちらの方がバッチリだったと言えます。

2着グランアレグリアは、このレースが「リピーターが来やすいレース」である傾向に当てはまりました。

 

と、こんな感じで今週の回顧を行いましたが、やっぱりどの観点から切り取ってもダノンキングリーを本命に打つことはできないよな~と思った今年の安田記念でした。

 

 

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

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