『朱雀S 2017の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「朱雀S」の穴馬探しを
お届けします。

朱雀Sは、土曜の
京都メーンとして行われる
芝1400mの
準オープン戦です。

普段から週末に行われる
平地3重賞の展望を
お届けしている当欄ですが、
平地3重賞が施行されない週は
さらに別レースも取り上げて
展望をお届けしています。

次週末に行われる平地重賞は
日本ダービー・目黒記念のみ。

そこで今週は、土曜京都の
メーンレース「朱雀S」の
展望もお伝えします。

朱雀Sは「極端な傾向」が
出ているレース。
そのポイントを3つ、
お伝えしましょう。

なお、当レースは
2012年から現条件=
ダービー前日の土曜に
京都芝1400mでの
準オープン戦として
施行されています。
(但し年によって
斤量設定は異なる)

したがいまして下記で記す
「過去のレース傾向」は
すべて、近5年で記して
います。

【ポイント1】
「外枠の上位人気馬」が
バンバン消えるレース

→このレースの最大の(?)
ポイントでしょう。

近5年の当レースで
「10番から外の枠に入り、
しかも上位4番人気以内の
人気に推されていた」9頭の
全成績を診てください。
これが本当にヒドい。

12年 10番枠(4番人気)マイネル   7着
12年 11番枠(3番人気)ジュエル   6着
13年 11番枠(2番人気)ワイズリ   1着
14年 10番枠(4番人気)ロードガ   6着
15年 11番枠(4番人気)シンデレ 11着
15年 12番枠(1番人気)フォーチ 15着
16年 10番枠(4番人気)ブレイズ   9着
16年 15番枠(1番人気)スナッチ 11着
16年 16番枠(3番人気)コウエイ 10着

9頭の成績は(1.0.0.8)。
着外8頭はオール6着以下と
いう有り様です。

とても「上位人気馬」の
成績とは思えませんが、
それほどこのレースでは
「外枠(10番から外)」が
アダとなる、というコト。

13年にはワイズリーが
外枠を克服して勝ちましたが
この年は、比較的捌きやすい
「13頭立て」でした。

この時期の京都の芝は
内が有利で外差しが効かない
単調な馬場になりがちですが、
しかも当レースは、京都の
外回り芝1400mにしては
道中の流れが落ち着く事が
多め。隊列の動きがあまり
ありませんから、テンから
終始内を進められる内枠馬に
利が多い一戦であり、いくら
高人気を背負うような実力の
ある馬でも、外枠に入ると
一転して苦しくなる…という
ことなのでしょう。

差すにしても内目の進路を
捌いて来れるような気性の
馬が狙い目となります。

【ポイント2】
父が「非サンデー系」の
パワー血統馬が
すごく強いレース

→タイトルどうり。
このレースは前述したとおり
「京都の外回り芝1400mに
しては」道中の流れが落ち着く
ケースが多め。とはいえ
他距離のレースと比べれば
(コース形態から)ソコソコの
馬力はさすがに必要です。

しかも、この時期の京都は
路盤が堅く時計が速い芝。
かつココは上級条件ですから
「スピードを維持するための
パワー」がある程度は必要と
されます。

それが分かりやすく現れて
いるのが当レース好走馬の
血統です。父が非サンデーの
馬の好走がやたら多いのです。

近5年の好走馬の父系と、
〈父系×母系のマッチング〉を
診てください。

12年1着馬 非サンデー系〈ナスルーラ×ロベルト〉
12年2着馬 サンデー系
12年3着馬 非サンデー系〈ヴァイスリージェント×ミスプロ〉
13年1着馬 非サンデー系〈サドラー×ナスルーラ〉
13年2着馬 非サンデー系〈デインヒル×トニ-ビン〉
13年3着馬 非サンデー系〈リファール×トニ-ビン〉
14年1着馬 非サンデー系〈ナスルーラ×サンデー〉
14年2着馬 サンデー系
14年3着馬 非サンデー系〈フェアリーキング×サンデー〉
15年1着馬 非サンデー系〈ロベルト×サンデー〉
15年2着馬 サンデー系
15年3着馬 非サンデー系〈ロベルト×ストームキャット〉
16年1着馬 サンデー系
16年2着馬 非サンデー系〈サドラー×サンデー〉
16年3着馬 非サンデー系〈ミスプロ×グレイソヴリン〉

父サンデー系の馬は
15頭中、なんと4頭のみ。
非サンデー系の馬が大勢を
占め、配合のマッチングも
「いかにもパワー」的な
馬が目立ちます。

ここまでハッキリした
傾向が現れていますので
やはり、この時期の馬場で
上級条件の京都1400mを
走るには「血統面の馬力の
礎が必要」なのでしょう。
このような血統構成の馬が、
持てうるパワーを活かす形で
スピードを維持して好走する
ケースが多いレース、という
こと。今年の出走馬の血統にも
ぜひ注目してください。

【ポイント3】
関東馬が全滅

→このレースは関東からの
「遠征馬」の出走もある
レースですが下記のように
近5年は全滅しています。

関西馬 複勝率23%  5.5.5.51
関東馬 複勝率  0%  0.0.0.9

1000万や準オープンは
東西格差が特に大きい
クラスですから、関西圏で
行われる当レースにおいては
関東馬はどうしても苦戦する
傾向が出てしまいます。

以上3点を鑑みたうえで、
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。