日曜日の新潟のメインレースは、

新潟記念（G３）でした。

 

ここの１番人気はソングラインで、

前走NHKマイルカップで２着に好走した３歳馬。

 

秋華賞とイギリスのＧ１を制している

ディアドラの近親になります。

 

以前の記事にも書きましたが、

ダービーが終わって夏競馬になると、３歳馬は古馬に混じって戦う。

 

これまで大学生同士で試合をしていたのが、

いきなり社会人に混じって試合をする、といったシチュエーションです。

 

社会人には百戦錬磨のベテランが多いので、

大学生のフレッシュさだけでは、通用しない部分が大いにあります。

 

これは競走馬も同じで、速く走れれば勝てる！といった

単純な力負け任せの能力では通用せず、

ある部分に特化した特殊能力なんかも必要になってくる。

 

だから初めは苦労するでしょうね。

 

その時期が６月～８月の夏競馬ということ。

 

ようはこの若者とベテランが初めてぶつかる時期に、

いきなりレースで勝ってしまう若者は、将来有望なのではないか？

 

こう思うわけです。

 

まー結果的に、

１．８倍の断トツ１番人気に推されたソングラインは３着。

 

インの経済コースをするすると抜け出したロータスランドに、

一杯食わされた形になりました。

 

古馬の壁は厚い、ということでしょうね。

 

そこで今回も夏競馬の重賞を勝った３歳馬を調べてみました。

 

条件は以下の通り。

 

期間：２０１１～２０２０年（１０年間）

時期：夏競馬（６月～９月１週目くらい）

クラス：重賞（G2・G3）

コース：芝の１２００ｍ以上

対象馬：３歳馬

 

コースについては、

新潟１０００ｍは外枠有利という運の要素が強いため、

本当の実力を測れないので検証外。

 

ダートはレースの番組が整備されていないので、

今回は検証外にしました。

 

この条件をクリアした、重賞覇者の３歳馬は以下の１０頭。

 

１１年　クイーンＳ

アヴェンチュラ（秋華賞１着、エリザベス女王杯２着）

 

１２年　クイーンＳ

アイムユアーズ（クイーンＳ連覇、札幌記念４着）

 

１４年　札幌記念

ハープスター（凱旋門賞６着、ＪＣ５着）

 

１６年　函館スプリントＳ

ソルヴェイグ（スプリンターズＳ３着、ヴィクトリアマイル５着）

 

１６年　キーンランドＣ

ブランボヌール（その後目立った活躍なし）

 

１７年　函館スプリントＳ

ジューヌエコール（オープンクラスで２着が２回など）

 

１７年　クイーンＳ

アエロリット（安田記念２着、天皇賞秋３着など）

 

１８年　関屋記念

プリモシーン（ヴィクトリアマイル２着、東京新聞杯１着）

 

１８年　新潟記念

ブラストワンピース（有馬記念１着、ＡＪＣＣ１着など）

 

１９年　中京記念

グルーヴィット（京王杯スプリングカップ３着、高松宮記念６着）

 

まず目立つのは、

アヴェンチュラ、ハープスター、アエロリット、プリモシーン、

ブラストワンピースの５頭でしょう。

 

この５頭はトップレベルで勝ち負けできるＧ１級ですからね。

 

名前を知っている人がほとんどだと思います。

 

次がアイムユアーズ、ソルヴェイグ、グルーヴィットの３頭で、

Ｇ３級といった感じでしょうか。

 

あとブランボヌールとジューヌエコールは、

その後あまり活躍できなかったわけですが、

それでも半分の５頭は、Ｇ１級の馬という高確率。

 

やはり夏競馬で重賞を勝てる３歳馬は、出世するとみて良さそうです。

 

２０２１年は現時点で該当馬ナシ。

 

残すは札幌記念、北九州記念、キーンランドC、新潟記念の４つ。

 

ここを獲れる３歳馬が出てくれば、将来的に注目しましょう。

 

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