『セリフォス完勝でいよいよG1レーシングが大躍進か!』田中洋平
今年の新潟2歳ステークスは、
追分ファーム生産馬のセリフォスが勝利。
馬主はG1レーシングです。
そして2着はノーザンファーム生産馬で、
馬主はキャロットファーム、
鞍上はルメール騎手という1番人気のアライバル。
このアライバルは直線外に出すも、なかなかエンジンがかからず。
馬場の悪いインでグイグイと脚を伸ばした、
セリフォスに屈するカタチとなりました。
この1番人気アライバルに、
セリフォスが勝利することを予見していた媒体があります。
それは雑誌、競馬の天才!
「今月の悪魔の壁穴」というコーナーがあって、
業界のうわさ話や、こぼれ話などのゴシップネタを特集している。
私的に毎月楽しみにしているコーナーなんですが、
今月号(9月)の110ページに、
「追分ファームに追い風が吹く!」という記事があります。
詳細は雑誌を読んで欲しいのですが、
ザックリ説明すると、社台グループの組織図は以下の通り。
◆長男(吉田照哉氏)
社台ファーム
◆次男(吉田勝己氏)
ノーザンファーム
◆三男(吉田晴哉氏)
追分ファーム
三男の晴哉氏の追分ファームは影が薄いのには理由があって、
これまで社台グループの馬主クラブ部門を担当していたから。
育成部門ではないので、ノウハウがないのでしょう。
ところが最近、ノーザンファームの育成で調教主任を務めていた人が、
追分ファームに転職。
グループを跨いだ移動はご法度で円満ではないようですが、
とりあえず追分ファームに、ノーザンファームのノウハウが流出。
これからは追分ファーム生産馬、
そして直轄クラブのG1レーシングの馬が猛威を奮うだろう!
というような内容の記事でした。
これを読んだあと、
いきなり新潟2歳ステークスでセリフォスは勝利。
とくれば、記事の信ぴょう性が増しますよね。
さすがノーザンファームに取って代わるのは難しいと思いますが、
社台ファームを追い越して、
追分ファームがナンバー2になる時代が来るかもしれません。
とこの流れから、
TARGETで近年の2歳重賞を調べていたら、お宝データを発見!
条件は以下の通り。
・2016~2020年
・2歳重賞(G3・G2・G1)
・10~12月
・ノーザンファーム生産馬
・1~2番人気
勝率44% 連対率73% 複勝率84%
単勝回収率105% 複勝回収率107%
ノーザンファーム生産馬は、
函館2歳S、札幌2歳S、新潟2歳S、小倉2歳Sに出走する馬は、
そこまで強くない。
以前よりも早期デビューの馬も増えていますが、
ノーザンファーム生産馬が、
本当の実力を発揮するのは、10月以降の秋競馬からです。
1番人気か2番人気になれば、
連対率70%オーバーですから軸にするしかないですね。
ちょうどこれから使える時期になるので、
憶えておいて損はないでしょう。
参考になれば幸いです。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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