『四位洋文調教師の起用をみれば上手い騎手が分かるかも?』田中洋平

いやー今年のエリザベス女王杯は荒れましたね。

 

1着 アカイイト(10番人気)

2着 ステラリア(7番人気)

3着 クラヴェル(9番人気)

馬連 51870円

3連複 282710円

3連単 3393960円

 

もともと波乱が起きやすいレースではありますが、

今回は2009年のクィーンスプマンテ&テイエムプリキュア以来の衝撃。

 

牝馬限定と非根幹距離だから荒れるんですかねー。

 

さてそんなエリザベ女王杯ですが、

けっこうメディアで心配されていたのが1枠1番に入ったレイパパレ。

 

気難しいところのある馬で、

ムキになってガッと行ってしまい折り合いを欠くタイプだけに、

最内枠は大丈夫なのか?

 

ゲートをポンッと出てしまったら、そのまま行ってしまうんじゃないか?

 

こんな懸念がありました。

 

鞍上のルメール騎手としては、

なんとか前に馬を置いて、壁を作りたいところ。

 

私も注目して中継を見ていましたが、

レイパパレはいい感じで好スタートを切ってしまった。

 

これは万事休す!

 

と思いきや、

団野大成騎手騎乗のシャムロックヒルが押してハナを主張。

 

レイパパレの前にスッと入りました。

 

無事に前に壁を作ることができた

レイパパレに騎乗しているルメール騎手は、

心の中で「団野さんありがとう!」と思ったはずです。

 

まーそんなくだらない想像をしながらレースを見ていたのですが、

そういえば最近、団野大成騎手はG1によく騎乗しているな。

 

と気づく。

 

シャムロックヒルは単勝万馬券の13番人気でしたが、

こうやって徐々に名前を売っていく。

 

すると6~8番人気くらいのチャンスのある馬に巡り合い、

そこで3着、4着くらいに入れると、もっとチャンスが広がる。

 

そうやって世代交代が進んで行くのでしょうね。

 

そして他にも若手騎手はいないかな?と出馬表を見てみると、

 

ウインマリリン 横山武史騎手

ソフトフルート 岩田望来騎手

リュヌルージュ 富田暁騎手

 

と3人いました。

 

横山武史騎手はすでにG1ジョッキーですし、

岩田望来騎手は重賞は未勝利ながら、

リーディング7位のトップジョッキーなんで置いておきましょう。

 

注目はやはり富田暁騎手。

 

富田暁騎手も重賞はまだ未勝利ですが、

5年目の今年は29勝とすでにキャリアハイに並んでいます。

 

同期の中では横山武史騎手に次いで、

2番目に多い勝ち星を挙げていて頑張っていますね。

 

まだ斤量1kg減の恩恵があって馬が集まっている可能性があるので、

勝負はこれからなんでしょうけどね。

 

そこで今回注目したいのが、

エリザベス女王杯で富田暁騎手が騎乗したリュヌルージュは、

あの四位洋文厩舎だということ。

 

四位洋文調教師と言えば騎乗技術がバツグンで、

牝馬のウォッカでダービーを制したことで有名な天才騎手です。

 

G1を15勝しているトップジョッキーだっただけに、

調教師になったいま、下手な騎手には騎乗依頼をしないのではないか?

 

四位洋文調教師に騎乗依頼される騎手は、

騎乗技術が高い騎手なのではないか?という疑問がわいてきました。

 

もしそうなら富田暁騎手は、将来有望ではないのか?

ということですね。

 

ではTARGETで調べてみましょう。

 

福永祐一(14回)

富田暁(12回)

池添謙一(11回)

横山和生(10回)

岩田望来(9回)

竹之下智(7回)

藤岡佑介(7回)

藤岡康太(5回)

松若風馬(5回)

 

騎乗回数が5回以上の騎手を抜き出してみました。

 

今年開業した四位洋文厩舎の馬は、

先週までで149回レースに出走しています。

 

そのうち上記9騎手の騎乗が80回なので、

全体の半分くらいでしょうか。

 

では関係を見てみましょう。

 

福永祐一(仲の良い後輩)

富田暁(?)

池添謙一(仲の良い後輩)

横山和生(盟友横山典弘の息子)

岩田望来(?)

竹之下智(家族ぐるみで仲の良い後輩)

藤岡佑介(仲の良い後輩)

藤岡康太(仲の良い藤岡佑介の弟)

松若風馬(?)

 

こうやって見ると、

関係の分からない若手以外は、みんな仲の良い後輩を起用していますね。

 

四位洋文調教師は、

意外と縁故を大切にするタイプのよう。

 

ただ仲が良くても下手な騎手は乗せない性格っぽいので、

(※勝手なイメージ)

それなりに騎乗技術は担保されているのでしょう。

 

正直、他に比べてパッとしない竹之下智騎手の、

最近の成績を調べてみました。

 

2018~2021年10月末まで。

 

勝率3% 連対率8% 複勝率12%

単勝回収率44% 複勝回収率65%

 

うーん、やっぱりダメだよね。

 

と見せかけて、

 

勝率27% 連対率47% 複勝率53%

単勝回収率110% 複勝回収率106%

 

1~5番人気の馬に乗ったら、上記の成績になります。

 

回収率100%を超えているということは、

馬の評価以上の成績を叩き出しているということ。

 

竹之下智騎手はもっと評価されて、

もっと良い馬が集まってもいい騎手ですね。

 

エージェントとも契約していないようなので、

その辺の感じはナゾですが。

 

ほかの福永祐一騎手、池添謙一騎手、

藤岡佑介騎手、藤岡康太騎手は、

リーディング上位常連の騎手なので上手いのは百も承知。

 

最近やっとブレイクした横山和生騎手は天才横典の息子で、

松若風馬騎手は棚ぼたながら、すでにG1を勝っています。

 

と考えると、

やはり富田暁騎手の将来は有望なのかもしれませんね。

 

この先の四位洋文調教師の騎手起用と、

富田暁騎手の活躍に注目したいと思います。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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