『古川奈穂騎手が過剰人気してるようなので調査した!』田中洋平
2022年1月23日(日)の中京2レース、
古川奈穂騎手がカフジペンタゴンに騎乗して、
あわや逃げ切りか!というシーンを演出しました。
最後は池添謙一騎手のバンドールロゼに差されてしまったわけですが、
その差はクビ差で、かなり惜しいレースだったと思います。
ゴール前は5頭が横並びになる、かなりアツい展開でした。
結果的にこのレースを、私は馬連で的中。
その予想のプロセスを説明したいと思います。
コンピ指数1~3位の指数値を足し算すると、
78+67+62=207
このレースのテクニカル6判定はパターン1。
出走頭数は14頭なので、
馬連平均配当が5000円オーバーと、そこそこ荒れる判定です。
そしてテクニカル6・ハイブリッドで新しく公開する
トリプルアナライズは、カテゴリー5。
こちらも馬連平均配当が6600円オーバーで、
この中京2レースは荒れると判定。
ということで、ハイブリッドレンジを見てみましょう。
パターン1の14頭立てなので、
相手馬は80%レンジのコンピ9位までが普通ですが、
カテゴリー5で荒れそうなので90%レンジのコンピ10位までカバー。
軸馬はコンピ4~6位の3頭の中から、
2頭に絞り込みました。
コンピ4位 バンドールロゼ(○)
コンピ5位 サウンドエトワール(○)
コンピ6位 ラパンドネージュ(×)
取捨選択の理由は、
馬自体はドッコイドッコイだったので騎手に注目。
バンドールロゼ 池添謙一騎手(23位)
サウンドエトワール 幸英明騎手(9位)
ラパンドネージュ 太宰啓介騎手(82位)
昨年の騎手リーディングをみると、
太宰啓介騎手がダントツで悪いのでラパンドネージュが脱落。
コンピ4、5位 → 4、5,6,7,8,9,10位
馬連11点で勝負!
結果はコンピ4位のバンドールロゼが1着で、
コンピ7位のカフジペンタゴンが2着。
よし!
これは5000円オーバーの配当が期待できるぞ!
結果は3980円でした。
うーん、思ったより配当が伸びないぞ!と思ったら、
2着に入ったカフジペンタゴンが、最終的に3番人気になっていた。
コンピ7位なのに、3番人気とはガックリ。
ここで、あれ?もしかして古川奈穂騎手って、
過剰人気してるのか?
と気になったわけです。
過剰人気かどうか?を調べるために、
コンピ指数順位と当日人気順位を比べてみましょう。
怪我から復帰した昨年10月から先週までで、
古川奈穂騎手は57回騎乗しています。
内訳は以下の通り↓
・コンピ指数順位より人気順位のほうが上(28回)
例:コンピ7位→当日3番人気
・コンピ指数順位と人気順位が同じ(18回)
例:コンピ4位→当日4番人気
・コンピ指数順位より人気順位のほうが下(11回)
例:コンピ6位→当日10番人気
57回の騎乗のうち、
28回が過剰人気しているので、確率は50%弱くらい。
やっぱり古川奈穂騎手は、過剰人気していますね。
藤田菜七子騎手ほどのフィーバーではないですが、
古川奈穂ファンが馬券を買ったり、
女性が女性騎手を応援したい!という動機で、馬券が売れていそうです。
では次に、
人気順位に対して着順を比べてみたいと思います。
人気より上に持って来れる騎手は腕が良く、
人気より下の着順ばかりの騎手はヘタだということは、
騎手のバロメーターになりますからね。
・当日人気より着順のほうが上(16回)
例:7番人気→3着
・当日人気と着順が同じ(13回)
例:4番人気→4着
・当日人気より着順が下(27回)
例:6番人気→10着
競走中止が1回あるので、
期間中の古川奈穂騎手の騎乗回数は56回とカウント。
56回中、約半分の27回が、
当日人気より着順が下なのでこれはキビシイ!
このデータだけ見ると、
騎手としての腕前はまだまだと言わざるを得ません。
でも古川奈穂騎手は過剰人気しているので、
人気と比べるのはちょっと可哀そうな部分もあり、
前評判とも言えるコンピ指数と着順を比べてみることにします。
・コンピ指数順位より着順のほうが上(19回)
例:コンピ7位→3着
・コンピ指数順位と着順が同じ(12回)
例:コンピ4位→4着
・コンピ指数順位より着順のほうが下(25回)
例:コンピ6位→10着
過剰人気が加味されないであろうコンピ指数だと、
ヘタに乗ったのが25回と多少マイルドになった気もしますが、
それでも全体の45%ほどを占めるので、イマイチですね。
ちなみに古川奈穂騎手の
昨年10月から先週までの成績がこちら↓
勝率4% 連対率18% 複勝率19%
単勝回収率18% 複勝回収率60%
勝率はまったくダメですが、
連対率は18%とそこそこあります。
連対率18%というと、
リーディング30~50位くらいに入れるレベルなので、
まったくヘタというわけでは無さそう。
世界の矢作芳人調教師の全面バックアップもあるでしょうから、
伸びしろはまだまだありそうですね。
競馬界も盛り上がるので、
大きなレースをバンバン勝てる騎手に成長して欲しいと思います。
ただ過剰人気気味なので、
馬券的にはオイシクない騎手なのは、間違いなさそうです。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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