『猛威を奮うアロゲート産駒の勝ち上がり率がヤバイ!』田中洋平

 

土曜日(1/29)の中京4レース新馬戦、

1番人気のキュートヴィランが2着に7馬身差をつける圧勝でした。

 

直線では横を向きながらフザけているような感じで、

ぜんぜん真面目に走っていない様子。

 

おー!こりゃ強いな。

 

なんて思ってグリーンチャンネルを見ていたら、

父親「アロゲート」が少し話題になっていました。

 

ふーん、アロゲート産駒って、そんなに強いのか…

 

コンピ指数など、数字系ばっかり研究している私は、

新しい種牡馬には少し疎いのです。

 

しかしアナウンサーのコメントで興味を持ったので、

TARGETで調べてみました。

 

 

うぉ!

 

やばいですね!

 

本日時点で9頭がデビューしていて、7頭が勝ち上がり。

 

しかもブロードリーチは、

新馬戦で素質馬に次いで2着と、次走以降で勝ち上がる確率は高そう。

 

キミコソシャチョウもデビュー2戦目で0.4秒差の3着していて、

まだまだチャンスはありそうですよね。

 

9頭すべて勝ち上がったら、超スゴイ種牡馬確定!

 

だってあの名種牡馬ディープインパクトだって、

本日時点でデビューしている3歳馬が72頭。

 

そのうち1勝以上している馬が33頭。

 

ということは、まだ1勝もしていない馬が39頭いる計算になります。

 

確率でいうと、勝ち上がり率は46%!

 

競馬界全体でみると、

このディープ産駒の数字もかなり優秀なんですが、

アロゲート産駒の勝ち上がり率がスゴ過ぎますからね。

 

しかしジュタロウ、ジャスパーグレイトは、

新馬戦で派手な勝ち方をしたけど、1勝クラスでやや頭打ち感があり。

 

同じくポイズンアロウ、フーリッシュホビーも

1勝クラスで大敗していて、底が割れている気もします。

 

このようにアロゲート産駒は、

伸びしろはどうなのか?という不安な点もある。

 

昨日7馬身差で勝利したキュートヴィランと、

1月16日に新馬戦を6馬身差で完勝したウィングヘヴン、

この2頭が次のレースで勝てるのか?

 

ここが注目点で、

新馬戦同様、強い勝ち方がなら大物への期待感が膨らみます。

 

と、この記事を書くために

アロゲートについて調べていたら、

2020年6月に体調不良から安楽死になっているみたい。

 

なんと!

 

これは残念。

 

日本のダートにフィットしていそう感じで、

何世代かいたら、中には大物が出てきたでしょうからね

 

今さらではありますが、ご冥福をお祈りします。

 

このようにアロゲート産駒を調べていたら、

ある種牡馬を思い出しました。

 

第1世代目から大物を輩出したあの馬!

 

そう!

 

イギリスの無敗馬フランケルです。

 

ソウルスターリング(阪神JF、桜花賞、オークス、チューリップ賞)

モズアスコット(安田記念、フェブラリーS)

ミスエルテ(ファンタジーS)

 

第1世代目の8頭の中から、

重賞勝ち馬を3頭、しかも内2頭がG1馬ですからね。

 

モズアスコットに至っては、

芝とダートの両G1を制するという

フランケルの種牡馬としての奥深さを誇示した成績を残しています。

 

そんなフランケル産駒、

最近あまり聞かない気がしませんか?

 

は?

 

グレナディアガーズがいるやろがい!

 

と思ったなら、あなたは競馬大好きですね。

 

そうなんですよ。

 

グレナディアガーズ(朝日杯FS、阪神カップ)

 

このように重賞2勝しているんですが、

実は最近のフランケル産駒で活躍しているのはこの馬だけ。

 

フランケル産駒でJRAの重賞を勝っているのは、

現時点でソウルスターリング、モズアスコット、ミスエルテ、

グレナディアガーズの4頭だけなんですよ。

 

ちなみに各世代の登録頭数は以下の通り↓

 

現8歳世代 8頭(ソウルスターリング)

現7歳世代 8頭

現6歳世代 13頭

現5歳世代 5頭

現4歳世代 14頭(グレナディアガーズ)

現3歳世代 3頭

 

そこそこ頭数はいますよね。

 

ソウルスターリングのいる第1世代目より下は、

期待ほど活躍できていないのが、フランケル産駒の現状なのです。

 

海外では近年もG1勝ち馬を出しているみたいですけど。

 

あと海外種牡馬つながりで、

アメリカンファラオ産駒の問題児、

リフレイムが3勝クラスの節分Sを勝ちましたね。

 

しかも衝撃の新馬戦を彷彿とさせる、

外ラチに寄っていく、ちょっと危険な香りがする走りでした。

 

ナナメに走ればその分長い距離を走ることになるので、

まっすぐ走っていれば、もっと楽勝だったでしょう。

 

事故が起きないことが前提ですが、

オルフェーヴルのような気の強い馬がわりと好きなので、

リフレイムにはこの先も期待しています。

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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