『悲願のG1制覇、丸田恭介騎手の高松宮記念勝利は必然だった!?』田中洋平

 

2022年の高松宮記念は、

8番人気のナランフレグが鮮やかなイン強襲で勝利。

 

丸田恭介騎手が、初のG1タイトルを手にしました。

 

ゴール後のウインニングロードからすでに泣いていて、

勝利騎手インタビューでも、こらえきれずに男泣き。

 

苦労が報われた瞬間というのは、本当に素晴らしいですね。

 

インタビューを見てて、感動させてもらいました。

 

丸田恭介騎手はもうデビュー16年目なので、

若手というより中堅の域ですが、

今年の高松宮記念は若手騎手たちが躍動。

 

1着 ナランフレグ(丸田恭介・35歳)

2着 ロータスランド(岩田望来・21歳)

3着 キルロード(菊沢一樹・24歳)

4着 トゥラヴェスーラ(鮫島克駿・25歳)

5着 メイケイエール(池添謙一・42歳)

 

とくに2着の岩田末来騎手は悔しかったでしょうね。

 

また5着のメイケイエールまでがクビ差で、

着差が0.1秒内なので、どの馬にもチャンスがあったと言えます。

 

仕掛けるタイミングや進路の確保など、

ちょっとしたことで、着順が入れ替わってもおかしくない僅差。

 

実際、最後の直線で、

ナランフレグはトゥラヴェスーラに幅寄せされています。

 

オレンジの帽子がトゥラヴェスーラで、

白い帽子がナランフレグ、青い帽子がレスシテンシアです。

 

ここで鮫島克駿騎手のトゥラヴェスーラが、

ナランフレグの進路を完全に塞いでいれば、ロータスランドが勝っていたでしょう。

 

こう考えると、

ほんとちょっとした展開のアヤで着順が入れ替わるので、

競馬って難しくておもしろいで。

 

まー毎週、ルメール騎手の勝利騎手インタビューを見るより新鮮なので、

若手騎手はもっと頑張って欲しいですね。

 

ということで、

今日は丸田恭介騎手にスポットを当てたいと思います。

 

せっかくG1を勝ったことですし。

 

まず芝、ダートでみると、やや芝の方が得意なタイプ。

 

◆芝

勝率4.3% 連対率9.1% 複勝率15.4%

単勝回収率79% 複勝回収率72%

 

◆ダート

勝率3.6% 連対率8.9% 複勝率14.2%

単勝回収率65% 複勝回収率66%

 

ほんの少しだけ、ダートの方が成績が悪い感じですね。

 

ノーザンファームと社台ファームの馬もぼちぼち乗っていて、

どちらかと言うと、社台ファームの方が騎乗数が多い。

 

ただどちらも馬質が良いわけではないので、

これと言った特徴はない。

 

何かないかなーと調べていたら、見つけました!

 

それは距離。

 

 

全体でみるとパッとしませんが、

芝、ダート別に分けてみると芝の短距離戦が得意なのが分かります。

 

このようなデータを見るとき、

パッと回収率に飛びつく人が多いですが、まずが成績をご覧ください。

 

勝率、連対率、複勝率の数字が、

すべてのカテゴリーの中でもっとも優秀です。

 

つまり丸田恭介騎手は、

芝の短距離戦が得意!というデータの裏付けが取れます。

 

そこから次に回収率をみる。

 

という流れでデータをみないと、

再現性ゼロのにせ儲かるデータを掴んでしまう可能性があります。

 

ご注意ください。

 

では丸田恭介騎手の得意ゾーンを、

さらにブラッシュアップしてみましょう。

 

それは東西に分けてみること。

 

 

このときも、まずは成績に注目。

 

東開催に比べて、西開催の成績が良いですね。

 

だから回収率も大幅にアップ。

 

東開催(福島、新潟、中山、東京)

東開催(中京、京都、阪神、小倉)

 

丸田恭介騎手は美浦トレセン所属なので、

東開催が主戦場のはずですが、なぜか西開催の方が得意みたいです。

 

高松宮記念も中京なので、西開催ですしね。

 

得意の中京コースに、得意の短距離戦。

 

丸田恭介騎手にとって、

今回の高松宮記念は密かにチャンスだったのかもしれません。

 

いずれにせよ、G1初制覇、おめでとうございます。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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