『NHKマイルカップ(GⅠ)2022ダノンスコーピオン血統考察』YRA

血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで

今週は5月8日に開催された、NHKマイルカップを勝ったダノンスコーピオンを取り上げます。

 


8枠18番ダノンスコーピオンは五分のスタートから控えて6~7番手の位置。
3~4コーナーを持ったままで回ってくると、楽な感じで直線へ。
残り400mをきって4番手に浮上するとさらに加速。
残り200mをきって2番手まで来ると、内のセリフォスをかわして先頭に。
最後は大外から強襲してきたマテンロウオリオンをクビ差封じて優勝。
本馬はこれで4勝目。重賞は前走アーリントンカップ(G3)に続く、2勝目。
G1は嬉しい初制覇で見事3歳マイル王の座を手にした。

ダノンスコーピオンの父ロードカナロアは現役時代、国内外で19戦13勝(2着5回3着1回と馬券圏外は一度もなし)。
主な勝ち鞍は香港スプリント(2回)、スプリンターズステークス(2回)、高松宮記念、安田記念とG1を6勝。
2013年には年度代表馬に選出されている。
自身はスプリント~マイルで活躍したが、産駒は名牝アーモンドアイ(史上最多9冠馬)やステルヴィオ(マイルチャンピオンシップ)、サートゥルナーリア(ホープフルステークス、皐月賞)、そしてダノンスマッシュ(香港スプリント、高松宮記念)と種牡馬としては様々な適性距離のG1馬を輩出している。
2021年種牡馬ランクは第2位。

母レキシールーはカナダ産馬。現役時は24戦10勝(海外)。
芝8F~9Fの重賞を3勝。
現役引退後、日本に輸入され繁殖牝馬となった。
繁殖としてデビュー済み産駒は本馬を含み2頭。
父Frankel(2勝・現役)→父ロードカナロア(本馬)
2頭とも複数勝ちを収めており、この度本馬でG1馬を輩出。
繁殖力はかなり高そうだ。
血統背景は、父Sligo Bay(Sadler’s Wells~ノーザンダンサー系)×母父In Excess(~フォルティノ~Grey Sovereign~ナスルーラ系)の組み合わせ。
3代母にはアメリカ重賞(ダート8.5F)勝ち馬のFavored Oneがいる牝系。

父ロードカナロア産駒の大物輩出パターンはSpecial牝系の血を増強させること。
(Special牝系の種牡馬はNureyev、Sadler’s Wells、Fairy King)
代表産駒アーモンドアイはNureyevを、サートゥルナーリア(皐月賞、ホープフルS)はSadler’s Wellsを、ステルヴィオ(マイルCS)はFairy Kingをそれぞれ持っている。
本馬は母父Sligo Bay~Sadler’s Wells系なのでサートゥルナーリアと同じ。
ロードカナロアは非サンデー系種牡馬なので交配はサンデー系牝馬が中心となるが、母方も非サンデー系との交配というのはダノンスマッシュ(高松宮記念、香港スプリント)と同じ。

もちろん今後も活躍が楽しみだが、サンデーを内包しない馬でのG1を制覇ということで、先々の種牡馬としての楽しみも大きい。

 


戦前のブログでは、本レースに相性の良い種牡馬としてダイワメジャーを紹介しました。
その傾向をもとに、同産駒であるマテンロウオリオンをS評価として結果は2着。
勝ったダノンスコーピオンはA評価としました。
とここまでは良いのですが、3着にはなんとびっくり最低人気馬のカワキタレブリーが入着。
同馬はドレフォン産駒。
ドレフォンはこの世代が初年度産駒となるのですが、先日の皐月賞をジオグリフで制覇。
初年度から活躍をみせていることは来年度世代でも覚えておきたいですね。

 

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

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