『競馬で勝てない人の思考・その1』田中洋平
競馬で勝てない人の思考、
その1は「先入観」と「裏取り」をしない!です。
競馬場で馬券を楽しむタイプの人に多いのですが、
誰が言ったか分からない格言(迷言)を、疑わずに信じてしまう。
良く言えば、純粋なんですけどね。
悪く言えば、騙されやすい人になります。
先週日曜日のグリーンチャンネルのパドック解説を聞いていると、
「ジャスタウェイ産駒なので成長力も期待できます」
というようなコメントが解説者から出ていました。
まージャスタウェイは、
成長力のあるハーツクライ産駒なので、
その成長力を受け継いでいる可能性は大きいですよね。
実際にジャスタウェイの成績を見てみましょう。
赤枠が2歳、青枠が4歳です。
3歳のときはG3レベルだった馬が、
4歳の夏、エプソムカップあたりからググっと力を付けて、
ピークの5歳にはドバイを含めて、G1を3勝するまでに成長。
これぞ、ハーツクライ産駒の成長力でしょう。
続いて、同じハーツクライ産駒のリスグラシューの成績も見てみましょう。
先ほどと同じく、赤枠が2歳、青枠が4歳。
リスグラシューは2~3歳のときからG1で2着していて、
勝ち切れないまでも、すでにG1レベルの馬ですね。
しかし4歳秋のエリザベス女王杯でG1を制覇すると、
そこからは破竹の勢いで、オーストラリアを含むG1を3連勝。
G1で惜しかった馬が、G1で勝てる馬に成長した、と言えるでしょう。
これがハーツクライの成長力。
ではハーツクライの後継種牡馬という位置付けにあるジャスタウェイは、
その成長力を産駒に伝えているのか?を見てみたいと思います。
赤枠が2歳、青枠が4歳です。
まずはジャスタウェイの初年度産駒で、大活躍したヴェロックス。
皐月賞2着、ダービー3着、菊花賞3着と、
安定の活躍をしましたが、勝ち切るまでには至りませんでした。
これは先ほど紹介したハーツクライ産駒のリスグラシューに
似た成績なのですが、その後の4歳以降の成績が違います。
4歳以降は、G3レベルでも馬券に絡めていない。
これは明らかにピークを過ぎた感じ。
ヴェロックスは3歳が能力のピークだったのでしょう。
続いて、ダノンザキッド。
現時点で現役の4歳馬ですが、成績を見るとすでにピークを過ぎた感じ。
赤枠で囲んだ2歳が最高で、
青枠で囲んだ4歳は、中山記念で1番人気を裏切るなどパッとしません。
この先もG1など重賞レベルに出走してきて、
さらに成長力のジャスタウェイ産駒などと言われるようであれば、
見限ってみるのも面白い存在。
もちろん馬は生き物なので絶対はないですが、
可能性だけで言わせてもらうと、成長しない可能性が高そうですよね。
ではここからはジャスタウェイ産駒で、
獲得賞金が上位の馬の成績を、ザーッと見てもらいます。
赤枠が2歳、青枠が4歳です。
もう一目瞭然ですが、
青枠の上、5歳で馬券に絡めたのはアウィルアウェイだけ。
2~3歳で大活躍して、
そのあとパタッと活躍が止まるのが、ジャスタウェイ産駒なのです。
現時点では、
ハーツクライの成長力を受け継いでいるとは言えない成績ですね。
みんな先入観で、
ジャスタウェイ産駒は成長力に長けているだろう!
と鵜呑みにして信じ込んでいる。
でも実際に調べてみるとそうでもない。
これはけっこう他にもあって、
情報過多の現代はすぐに信用せず、必ず裏取りが必要。
このちょっとの差が、馬券の差に繋がると思います。
今のところ、
ジャスタウェイ産駒は成長しない。
覚えておきましょう。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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