『中京記念2022の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「中京記念」の
穴馬探しをお届けします。

中京記念は
7月24日(日)に
小倉の芝1800mで
行われるG3重賞。

サマーマイルシリーズの
対象レースですが
今年も小倉「1800m」に
舞台を替えて行れます。

さっそく、中京記念の
ポイントをお伝えします。

【ポイント1】
サマーマイルシリーズなのに、
マイル戦ではない

→小倉競馬場の芝コースは
「マイル」の距離設定が
取れませんので、今年の
当レースも小倉1800mで
行なわれます。

サマーマイルシリーズの
対象レースなのに、
距離がマイルではない
「中京記念in小倉」。

そんな、ちょっと
いびつな設定だった
昨年の当レースで
どんな馬が好走したかと
言いますと…。

下記を診てください。

1着 アンドラステ 1番人気 ▼▽☆※
2着 カテドラル  6番人気 ▼▽  
3着 クラヴェル  5番人気 ▼▽☆※

(印凡例)
 中京記念の前までに…
  ▼=芝1800mで連対実績アリ
  ▽=芝2000mで掲示板実績アリ
  ☆=前走2000m超に出走
  ※=芝1400mには出走経験すらナシ

いずれの印も
「マイル戦よりも、
1800mや2000m戦に
高い適性を備えている
馬である」コトを示す
内容ですがアンドラステ・
クラヴェルは全項目該当。
カテドラルにも印が2つ
つきました。

逆に、上位人気で
凡走した馬…たとえば
3番人気ロータスランドは
4つの印のうち、1つしか
印がつかず結果5着に凡走。
(次走でマイルに短縮した
関屋記念を快勝)

さらに、4番人気で8着に
大敗したディアンドルも
1つしか印がつかなかった
短距離嗜好馬。やはり、
凡走しました。

サマーマイルシリーズに
組み込まれたレースとは
いえ、舞台が1800mに
替わったため「ちょうど
マイルに向いた馬」では
やや厳しいというコト。

昨年を診ても分かるように
タフな流れになりやすい
状況下でのレースですし、
上記4種の印がたくさん
付くような、長めの距離に
適性を示しているような
馬を狙いたいレースです。

【ポイント2】
今開催の
血統傾向は…

→今夏の小倉芝1800mの
種牡馬を診てください。

☆ シルバーステート 複勝率100% 1.0.2.0
☆ ディープ     複勝率50%   2.2.1.5
——————————
○ イスラボニ-タ  複勝率50%   1.0.1.2
○ ハ-ツクライ   複勝率18%   0.1.1.9
——————————
● モーリス     複勝率60%   1.1.1.2
● エピファネイア  複勝率40%   1.2.1.6
——————————
◆ ドゥラメンテ   複勝率33%   1.0.1.4
◆ ル-ラ-シップ  複勝率25%   0.1.0.3
◆ ロードカナロア  複勝率17%   0.1.0.5
◆ リオンディーズ  複勝率17%   0.0.1.5
——————————
■ ハ-ビンジャー  複勝率17%   0.0.0.6

☆ サンデー系(ディープ系)
○ サンデー系(ディープ系以外)
● ロベルト系
◆ キングマンボ系
■ ノーザンダンサー系

シルバーステートと
ディープの好成績が
要注目でしょう。

シルバーステート=
ディープ産駒ですから
2頭の産駒をまとめて
「ディープ系」と呼んで
差し支えありませんが、
両産駒合計(3.2.3.5)、
複勝率62%。複回率も
なんと141%と絶好調。

ディープ系=基本的に
キレイな高速馬場に強い
筋と定義していますが、
まさにそのような目下の
小倉の芝で「もともと
距離的にも好適」の
1800mを走ればこんな
好成績も残せる、という
ことなのでしょうか。

その他ではロベルトの
現2大巨頭の産駒が好調。
逆に、キングマンボ系の
産駒が軒並み低調です。

【ポイント3】
今夏の小倉芝1800mで
要注目の調教内容は…

→今夏の小倉芝1800mの
最終調教の「強さ別」の
成績を診てください。

馬ナリ 複勝率21% 8.4.4.60
強め  複勝率19% 0.2.2.17
一杯  複勝率38% 4.5.6.24

傾向ハッキリです。
直前で「目一杯」に
追ってきた馬の成績が
かなり優秀。

複勝回収率も183%。
たとえば17日(日)は
6R出走の「該当馬」、
タケトンボが8番人気で
3着でした。今村騎手。

普通この種のデータでは
「馬ナリ」馬の成績が
良くなる事が多いですが
今夏の小倉芝1800mは、
傾向が違うのです。

直前に目一杯「負荷」を
かけられてきたほうが、
酷暑の小倉でのタフな
芝1800m戦への耐久性を
示して(?)好走している、
という結果が出ています。

【ポイント4】
条件戦経由馬は
ほぼ全滅

→ここからは、施行場に
関連性の薄いデータを
4つお送りします。

近10年の当レースの
前走クラス別成績を診て
ください。条件戦を
使ってきた馬が連対ナシ。

3勝クラス  複勝率11% 0.0.1.8
オープン  複勝率21% 5.7.4.59
重賞    複勝率18% 5.3.5.61

対象レース数が多くない
サマーマイルシリーズに
組み込まれている一戦と
いう事で、質はともかく
毎年頭数が揃うレース。

そのため条件馬の出走は
なかなか叶いませんが
仮に出走できたとしても
そんなオープン馬たちの
「数」の壁にハネ返されて
いることになります。

【ポイント5】
前走「2ケタ着順馬」の
妙味に注目?

→近10年の当レースで
前走2ケタ着順馬は
(3.3.0.40)ですが、
複勝回収率は105%。

特に、近3年に限れば
馬券圏好走9頭のうち
4頭が前走2ケタ着順の
馬です。

ちなみに、その4頭の
中京記念での人気順は
3・6・18・6。

前走大敗でナメられて
人気を落としている馬でも
見逃せない一戦といえます。

【ポイント6】
7歳以上の馬は
ほぼ全滅

→近10年の当レースの
馬齢別・成績を診て
ください。7歳以上の
馬は全く来ていません。

3歳  複勝率22% 1.1.0.7
4歳  複勝率22% 0.0.4.14
5歳  複勝率25% 6.7.3.47
6歳  複勝率18% 3.1.3.31
7歳上 複勝率  3% 0.1.0.29

【ポイント7】
重ハンデ>軽ハンデ

→近10年の
ハンデ別の成績を
診てください。

53キロ以下  複勝率14% 2.2.1.30
54キロ    複勝率13% 1.1.1.20
55キロ台   複勝率17% 1.1.2.19
56キロ台   複勝率24% 1.5.3.29
57キロ台   複勝率21% 4.1.2.26
58キロ台   複勝率33% 1.0.1.4

このレースもまた、
「重ハンデ>軽ハンデ」。
きれいにハンデが重い
馬のほうが好成績です。

ちなみに53キロ以下で
馬券に絡んだ5頭のうち
4頭は、牝馬or3歳馬。

つまり、53キロ以下で
馬券に絡んだ古牡馬は
近10年で1頭だけ、と
いうコトになります

以上7点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

中京記念  ポイント1・2・5 該当馬

【ポイント1/記事内「4つの印」に全て該当する馬】  2頭
  ダブルシャープ
  モズナガレボシ  

【ポイント2/父ディープ系またはロベルト系】  5頭
  カデナ
  コルテジア
  シャーレイポピー
  スーパーフェザー
  ファルコニア

【ポイント5/前走2ケタ着順馬】  6頭
  アーデントリ-
  アルコルターレ
  カテドラル
  スーパーフェザー
  ミスニューヨーク
  レインボーフラッグ

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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