『鬼の連闘策に応えて勝利したピースキーパー!』田中洋平
2022年8月20日(土)の小倉7レース、
7番人気のピースキーパーが、2着に2馬身差をつけて完勝。
この馬、タフです。
なぜだか分かりますか?
実は前走が8月14日の日曜日。
日曜日にレースが終わって、
月、火、水、木、金、土曜日にもうレースに出走。
まーこれだけだと通常の連闘策なので普通なのですが、
私が訴えたいポイントは、前走が札幌競馬場だったということ。
日曜日に札幌競馬場で走って、
6日後の土曜日に、小倉のレースに出走して勝利してしまったのです。
ほぼ、日本縦断!
人間でもキツイ移動距離です。
また連闘策というのは馬に負担がかかるので、
前走から3~4週あけて出走するのが一般的。
さらに輸送も馬に負担がかかるので、
細心の注意を払いながら、行われるものですからね。
超長距離輸送と、連闘策という2重苦を物ともせず、
サクッと勝ってしまうピースキーパー恐るべし。
またこの鬼ローテーションを敢行した奥村豊調教師も、
恐るべしと言えるでしょう。
ではなぜ奥村豊調教師は、
小倉への長距離輸送を選んだのか?というところですが、
ピースキーパーが出走したレースは手薄だったみたいですね。
18頭立ての未勝利戦でしたが、
前走2~3着だった馬はゼロ。
前走4着馬が1頭、前走5着馬が1頭だけで、
残りの16頭はみんな前走6着以下の馬ばかりだったのです。
3歳未勝利戦が行われる時期もあと少しということを考えると、
ちょっと(?)無理してでも、勝ち上がったことは素晴らしいですね。
奥村豊調教師の
ナイス判断だったのではないかと思います。
ということで、
最近の連闘策事情を調べてみました。
◆同場所
勝率5% 連対率11% 複勝率19%
単勝回収率70% 複勝回収率70%
◆別場所
勝率4% 連対率8% 複勝率12%
単勝回収率105% 複勝回収率56%
なんと!
連闘+別場所だと、単勝回収率が100%を超えましたね。
ただ複勝回収率が低いので、一発屋が多いのかもしれません。
ではさらに「連闘+別場所」を、
前走の距離別に分けて見てみましょう。
◆同距離
勝率4% 連対率9% 複勝率14%
単勝回収率43% 複勝回収率45%
◆距離延長
勝率3% 連対率6% 複勝率9%
単勝回収率147% 複勝回収率54%
◆距離延長
勝率7% 連対率11% 複勝率14%
単勝回収率109% 複勝回収率77%
前走と距離が違う場合のほうが、高い回収率になっていますね。
連闘策が競走馬にとっては刺激になること考えると、
環境が違えば違うほど、一発駆けに注意が必要なのかもしれません。
①連闘
②前走と別の競馬場
③前走と違う距離
この3つが重なると、以下の成績になります。
勝率4% 連対率8% 複勝率11%
単勝回収率133% 複勝回収率62%
先ほど紹介したタフ馬、
ピースキーパーも距離短縮なので、このパターンに当てはまります。
わざわざ連闘馬を狙うことはないと思いますが、
取捨選択で迷ったときなどは、これを思い出してください。
参考になれば幸いです。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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