『先行力トップの西村敦也騎手はここで狙え!』田中洋平
競馬雑誌「競馬の天才!」の数か月前の記事に、
スタートの上手い騎手と、下手な騎手が載っていました。
その中で、もっともスタートの上手い騎手は、
西村淳也騎手。
昨日の京王杯オータムハンデを観戦中、
1枠1番のベレヌスのスタートをみて、
そんな記事を、思い出しました。
そこから何度もレーシングビュアーをリプレイして、
京王杯オータムハンデを見返しましたが、
ゲートの中では特別何かをしているようには見えません。
ゲートが開いてからは、
馬が2歩目くらいの時に、
腰を一度鞍にストンと落としてから促す感じ。
これと言って特別なことをしているようには見えません。
気になったので、他のレースもいくつか見てみましたが、
ゲートが開いた瞬間にスパンっと好スタートを決めるのではなく、
ゲートを出てから徐々に押し出して前に付ける。
というレースが多かったですね。
なんかイメージと違うな~とアテが外れたのですが、
このように解釈しました。
まず技術的には、ゲート内で馬を落ち着かせることが上手で、
何かしらのコツを体得している。
それとこっちがキモだと思うのですが、
スタートがめちゃ速いのではなく、ほとんど出遅れないのではないか。
出遅れが0点、
ウルトラ好スタートが100点だとしたら、
常に60~100点のスタートができる人なのでしょうね。
スッと出して、
周りの馬の状況を見ながら、
行けそうであればグイグイと押し出して行く。
というイメージ。
西村淳也騎手といえば、
見習騎手を卒業して斤量減の恩恵がなくなってから、
一度、乗り鞍と勝ち星が激減。
そこから見事にV字回復した騎手として、
当欄でも過去に紹介しました。
そして今や年間50勝以上をして、
もう少し頑張れば、リーディングトップ10に入れそうな勢い。
デビュー2年目に所属厩舎を急に離れて、
いきなりフランスに武者修行に行くようなこともありましたが、
もう関西若手のエースに育ったと言っても過言ではないでしょう。
ということで、
西村淳也騎手の狙い目を調べてみました。
まずダートよりも、芝のレースが得意のようです。
◆芝
勝率10% 連対率18% 複勝率25%
単勝回収率101% 複勝回収率84%
◆ダート
勝率7% 連対率17% 複勝率24%
単勝回収率69% 複勝回収率76%
複勝率をみると大差はないのですが、
勝率に差があって、芝はベタ買いで単勝回収率100%超え。
なので、芝に絞って見て行くと、
前走で逃げ先行している馬に騎乗した時は、
回収率がハネています。
◆今回芝で前走逃げ先行した馬に騎乗した時
勝率16% 連対率29% 複勝率37%
単勝回収率188% 複勝回収率109%
すごい成績ですね。
さすがスタートの上手さ、ナンバーワン。
じゃあ反対にダートはどうなのか?
実は単勝回収率こそ、芝ほど見栄えはしませんが、
なかなかの成績です。
◆今回ダートで前走で逃げ先行した馬に騎乗した時
勝率13% 連対率31% 複勝率42%
単勝回収率109% 複勝回収率128%
こちらも優秀ですね。
よし!
来週から西村淳也騎手の単勝を買うぞ!
と行きたいところなのですが、悲報があります。
それは9月12日からフランスに研修に行くとのこと。
さらに研修の終了時期は未定。
ガビーン…
前向きに考えると、
公の場に出なくなることでマークが薄くなるでしょうから、
帰国後しばらくは西村逃げ天国状態になることを期待。
憶えておきましょう。
参考になれば幸いです。
投稿者プロフィール
-
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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