『ノーザンファームの人気馬を飛ばすヤバイ騎手!』田中洋平
台風の中の3日開催、無事に終わりましたね。
もしどこかで開催中止になったら、
4日連続開催になるんじゃないか…
とビビッていましたが、本当に良かった。
そんな3日開催の中で驚いたレースが、
19日(月)の中京5レース。
12番人気のオーシャントライブが勝利した新馬戦ですが、
なんと!このオーシャントライブは、サンデーレーシングの馬。
サンデーレーシングの馬で、そんな人気なことある?
という終わってみれば、摩訶不思議な人気だったと思います。
サンデーレーシングといえば、
現在の競馬界に君臨するノーザンファームの、
一口馬主クラブの中でも王道のクラブ。
長男 サンデーレーシング
次男 キャロットファーム
三男 シルクレーシング
もっとも強い馬が、
サンデーレーシングで募集されると言っても過言ではない。
最近の活躍馬↓
クロノジェネシス(4勝)
グランアレグリア(6勝)
ラッキーライラック(4勝)
シャフリヤール(1勝)
フィエールマン(3勝)
リアルスティール(1勝)
ソングライン(1勝)
シュネルマイスター(1勝)
ドゥラメンテ(2勝)
ステルヴィオ(1勝)
アエロリット(1勝)
アルアイン(2勝)
カッコ内は現時点でのG1勝利数。
一度は聞いたことのある名前ばかりで、
まさに競馬界の銀河系スター軍団でしょう。
そんなサンデーレーシングの馬が、
新馬戦で12番人気とは。
しかもノーザンの庭である芝の1600m戦ですし、
オーシャントライブの父親はルーラーシップと悪くはない。
近親にオープンまで出世したエルデュクラージュに、
現在3勝クラスで活躍してるバトーデュシエルなどもいる。
血統背景的に、まったく問題ない馬。
さらに調べてみると、
9月14日の水曜日に栗東の坂路調教で53秒6で駆けている。
格段に速いわけではないけど、まー合格点というタイム。
そして鞍上は、現在リーディング8位の吉田隼人騎手でした。
うーん、12番人気に甘んじる理由が見当たらない。
もちろん私もレースが終わってから気づいたので
あとの祭りなんですが、こんなことがあるんですね。
また、コンピ指数を見てみたら、
最下位の14位で、指数値は最低値の40と低評価。
なんか我々の知りえない悪い要素があったのか、
例えば、喉鳴り、気性難、虚弱体質など。
まーでも、問題があるなら、
この早い時期の新馬戦に使ってこないと思うんですけどね。
調べれば調べるほど、
なぞが深まるばかりのオーシャントライブ。
まーでも、坂を上がってからの伸び脚はみごとで、
さすがはサンデーレーシングの馬。
というパフォーマンスでした。
やっぱりサンデーの馬は強いな!
という印象のレースだったので、調べてみました。
ノーザンファームの生産で、
1~3番人気に推されている馬に騎乗した時の騎手の成績。
ノーザンファームの生産馬 → 強い
1~3番人気の馬 → 強い
このダブルで強い馬に騎乗したときの成績を見れば、
その騎手の力量が分かるのではないか?という試みになります。
まずは複勝率で上位の騎手たち。
やはり注目は2位の今村聖菜騎手でしょう。
まだ騎乗機会が少ないのでデータ数としては脆弱ですが、
川田将雅騎手より上に行っているのはスゴイのひと言。
ちなみにデータのブレを押さえるために、
騎乗機会が5回以上の騎手だけに絞り込んでいます。
10位に古川奈穂騎手もランクインしていますが、
これはすべて所属する矢作厩舎の馬なので、
もうちょっと頑張って欲しいという、物足りない成績ですね。
木幡巧也騎手、武藤雅騎手、荻野極騎手あたりは、
まだ若手なので、この感じで頑張っていると良い馬が回って来そうな印象。
では反対に、複勝率が下位の騎手たちを見てみましょう。
リーディング上位の幸英明騎手と、藤岡康太騎手がいるのは意外ですが、
富田暁騎手、川又賢治騎手、泉谷楓真騎手の若手3騎手は、
ちょっと危険信号ですね。
減量が取れて良い馬が回ってこない、
そして年間数勝しかできない、
という負のスパイラルにハマらなければいいのですが。
今日の教訓はコチラ↓
・芝の新馬戦
・マイル~中距離
・ノーザンファーム系の一口馬主クラブ
・父親がちゃんとしている
・だけど人気がない
注意しましょう。
投稿者プロフィール
-
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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レースの結果は、馬の実力が7割で、騎手の実力が3割という意味。
しかし3221勝中、リーディング30位までの30名で、2213勝を独占。
確率にすると68%になります。
残りの100名ほどの騎手で、残りの32%の勝ち星を分け合っている。
さすがに(馬3:騎手7)とまでは言いませんが、
(馬5:騎手5)
現代の競馬は、これくらいの比率で成り立っているケースもあります。
馬の能力が足りない部分を、騎手がフォロー。
状況が目まぐるしく変化する競馬のレースでは、騎手の能力は重要なのです。
これについては、あなたも否定することが出来ないでしょう。
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