『京都大賞典3着だった和田竜二騎手の狙い目にフォーカス』田中洋平

 

日曜日の毎日王冠、

サリオスの強さが際立ちましたね。

 

直線に向いたところでは、

馬群一団のごちゃごちゃ状態で、

馬券を買っていた人は「あー終わった」と諦めたはず。

 

でもそこから狭いところを割って出てきて、

最後はジャスティンカフェを内から差し切る強い競馬。

 

外からあの勢いで伸びてきたジャスティンカフェを、

内から併せて差し切るのは、なかなか出来ない芸当だと思います。

 

馬が強かった、のひと言でしょう。

 

松山弘平騎手の騎乗を酷評する人もいるみたいですが、

まー助かったというのが、本人も本音でしょうね。

 

それでも勝ち切れたというのは、

運を持ち合わせているということなので、

トップジョッキーの資質の持ち主だと思います。

 

競馬は勝てば官軍ですからね。

 

そして月曜日の京都大賞典も、

松山弘平騎手が騎乗するヴェラアズールが勝利。

 

こちらは進路を外にとって、

上がり33秒2の末脚で危なげない競馬でしたね。

 

阪神の坂を上がってからの伸び脚はバツグンで、

いよいよ本格化か!という素晴らしい末脚。

 

松山弘平騎手の騎乗も、こちらは文句なしでしょう。

 

で、今回注目したのは松山弘平騎手ではなく、

3着だったウインマイティーの和田竜二騎手。

 

レース映像を見返すと、

外から4番目の11番枠スタートなのに、

1コーナーではすでに、インの経済コースを確保しています。

 

和田竜二騎手と言えば、

最後まで諦めない騎乗スタイルと、

うまく経済コースを走ってくれるのが私のイメージです。

 

京都大賞典のウインマイティーもラチ沿いの前から4番手を走って、

ゴール前でばらけた馬群の間から抜け出す競馬。

 

阪神の外回りは、

4コーナーの出口で内回りとの合流点があるので、

内側にスペースができて、馬群がバラけやすい。

 

2着だった1番人気のボッケリーニに騎乗していた浜中俊騎手も、

この内にできるスペースを意識して、

ラチ沿いの前から3番手で競馬をしていました。

 

ウインマイティーとボッケリーニは、

ほぼ同じ作戦だっただけに、

ポジションが1つ後ろのウインマイティーは届かなかった。

 

ということでしょう。

 

それでもボッケリーニは2番枠スタートなので、

あっさりポジションを取れましたが、

反対に13番枠のウインマイティーは、

上手くインによせた和田竜二騎手のファインプレーと言えると思います。

 

そんな和田竜二騎手の最近のデータを調べてみると、

とても簡単な狙い目が浮かんできました。

 

それは芝のレースの1~2枠に入った場合。

 

 

コースによって多少の違いはありますが、

競馬は芝のレースは内枠有利、ダートは外枠が有利です。

 

ダートは内枠からのスタートで後手を踏むと、

包まれて砂を被ってやる気を失くすからだと言われています。

 

反対に芝のレースは、

インの経済コースを通れるので、

多少スタートを失敗しても挽回できるということ。

 

また好スタートを決めたら、

ゴールまでの最短距離を走れるので、やはり内枠が有利なのでしょう。

 

コース取りが上手で、

最後まで諦めない和田竜二騎手が、

有利な芝の内枠に入ったら、成績と回収率が高くなるのは納得の結果。

 

またテイエムオペラオーのような馬に出合って、

G1で活躍する騎手になって欲しいですね。

 

社台ファーム系は乗りますが、

ノーザンファームの一口馬主系の馬に乗らないので、

なかなか難しいかもしれませんが。

 

でも2018年に宝塚記念を制したミッキーロケットのように

ノーザンファーム馬でも個人馬主のパターンもありますし、

ゴドルフィン系の馬ならチャンスはありそうです。

 

好きな騎手だけに、まだまだ頑張って欲しいと思います。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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