『ラスト世代のステイゴールド産駒の狙い方』田中洋平
自身の現役時代から話題に事欠かないステイゴールドですが、
これまでたくさんの特徴ある産駒を輩出してきました。
GⅠ6勝で三冠馬オルフェーヴルに、
同じくGⅠ6勝のゴールドシップ。
天皇賞・春を連覇したフェノーメノに、
障害GⅠを3勝しているオジュウチョウサンなど。
そんなステイゴールドも種付け後に大動脈破裂を起こして、
2015年2月5日に惜しくも亡くなりましたね。
そのため2017年にデビューする世代が、
ステイゴールドにとってラストクロップです。
ステゴ産駒には分かりやすい特徴があるので、
ここで紹介したいと思います。
まずステゴ産駒の大部分が、
社台系の牧場か、マイネル系の牧場で生産されています。
◆社台系
社台ファーム
ノーザンファーム
社台白老ファーム
追分ファーム
◆マイネル系
ビッグレッドファーム
コスモビューファーム
この2系統の牧場は現在の競馬界を牽引している存在ですね。
岡田繁幸氏が率いるマイネル軍団は、
2歳戦では仕上がりの早い馬を早期にデビューさせて、
勝ち星を稼ぐ作戦を得意としています。
そのためステイゴールド産駒も
新馬戦からきっちり仕上げて、勝ちきる傾向です。
◆ステゴ産駒×マイネル系牧場生産×新馬戦
勝率7% 連対率7% 複勝率21%
単勝回収率151% 複勝回収率98%
反対に初戦で勝ち上がれなかった馬は、
繁殖牝馬の質から考えて、その後は苦戦する傾向ですね。
次にノーザン系牧場で生産されたステゴ産駒ですが、
こちらは初戦は苦戦しますが、
2戦目以降の未勝利戦できっちり勝ち上がる傾向です。
◆ステゴ産駒×社台系牧場生産×未勝利戦
勝率11% 連対率16% 複勝率20%
単勝回収率112% 複勝回収率55%
気性面に問題のある産駒が多いステイゴールドですが、
社台系の繁殖牝馬のレベルの高さから、能力面は間違いない。
だから競馬に慣れてしまえば、1勝はできるということでしょう。
また気の強いステゴ産駒なので、
強い馬に挑戦する昇級戦で活躍する馬が多いです。
◆ステゴ産駒×昇級戦
勝率11% 連対率18% 複勝率25%
単勝回収率92% 複勝回収率77%
さらに強いのが降級戦で、
弱い馬を相手でも手加減しない傾向なのでしょう。
◆ステゴ産駒×昇級戦
勝率15% 連対率23% 複勝率30%
単勝回収率142% 複勝回収率98%
※昇級戦、降級戦は生産牧場の限定はなし
後継種牡馬オルフェーヴルの初年度産駒がデビューする年ですが、
ステイゴールド産駒にも注目ですね。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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