『複勝は単勝の3倍的中しやすい?』嶋原崇

 

競馬では

複勝は単勝の3倍的中しやすい。ワイドは馬連の3倍的中しやすい。

 

そう思われていますが、それは本当か?

検証していきましょう。

 

過去2年、全頭の勝率、連対率、複勝率がこちら。

 

 

確かに、連対率は単勝の2倍、複勝率は単勝の3倍、的中率は高いと言えそうですね。

 

人気順に見てみましょう。

 

 

人気によって法則性は一概ではなく

着順率で分類すると、下記の様になります。

 

 

この表を見れば、人気によって

1着率、2着率、3着率の統一性が違う事が明らかで、

1番人気の馬は、勝率の3倍、複勝率が高い訳ではありません。

 

3番人気以降が、複勝が単勝の3倍的中率が高い傾向が高まっていき、

10番人気では、勝率の5倍が複勝率に変わっていきます。

 

では、馬連とワイドでも同じ事が言えるでしょうか?

 

馬連  1番人気ー2番人気 的中率16% 回収率83%

ワイド 1番人気ー2番人気 的中率31% 回収率79%

 

やはり、ワイドは馬連の3倍的中率がある訳ではありません。

 

人気薄の組み合わせで検証します。

 

例、

馬連  3番人気ー6番人気  的中率 1.8% 回収率72%

ワイド 3番人気ー6番人気  的中率 6.2% 回収率78%

 

やはり、ワイドは馬連の3倍以上的中率がアップする法則が成立していて、

下の表の赤ライン以下はワイドの方が、優秀ですね。

 

 

 

まとめ

 

卓上の計算から、複勝は単勝の3倍的中率が高いと先入観が植え付けられているが、

それは一概ではない。

 

単勝とワイドは同じ控除率80%、馬連とワイドも同じ控除率77.5%

馬券を組むなら、

人気サイドなら 馬連>ワイド

人気薄サイドなら 馬連<ワイド

が、的中率、回収率共に優秀。

 

特に人気サイドの組み合わせは、大金を投じられるケースが多く

馬連よりもワイドが売れる傾向が強くなる。

 

他のプレーヤーと同じ心理状態、同じ買い方になっては

長期的に勝つ事は難しくなるでしょう。

 

しっかりと、確率や回収率を把握して馬券を組みたいですね。

 

投稿者プロフィール

嶋原崇
嶋原崇
統計データに精通する仕事人
競馬統計新聞の敏腕編集長。2020年に年間プラス収支を達成して、そこから連続プラス収支継続中。期待値が高い馬券を狙うスタイルで、徹底的に回収率にこだわる仕事人。

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