『日本初!サウジカップを制したパンサラッサに注目!』田中洋平

日本馬として史上初めてサウジカップを制覇!
1着賞金1000万ドルを獲得したパンサラッサですが、
ゴール前は力が入りましたね。
外からアメリカのカントリーグラマーが
ぐんぐん伸びてきたのを振り切って、なんとか逃げ切り。
これでドバイターフと、海外G1を2勝。
さすがは挑戦思考の矢作芳人調教師!
という印象を抱いた人も多いと思います。
矢作調教師の著書『開成調教師』には、
こんな言葉が書かれています。
一円でも多く稼ぐ、
可能性の高いレースを追及する。
今回のサウジカップ挑戦に勝算があったかは分かりませんが、
スタートラインに立たないと、勝ちも負けもないですからね。
騎手、陣営、関係者を含めて、すごいなと思います。
ちなみに私のモットーは、これです。
撃たずに後悔するなら、撃って後悔した方が良い。
『この企画、通りそうかなー』と悩んでいるヒマがあったら、
さっさと提出してしまう。
『この女性、俺に気があるかなー』などと悩んでるヒマがあったら、
さっさと誘ってしまう。
もちろん企画を通すための下準備は怠りませんし、
女性をデートに誘うための下準備も怠りません。
ただ世間には女性がすでにこちらに気が向いているのに、
勇気を出せずに機会を逸している人が多いですよね。
相手の気持ちなんて分からないんですから、
とりあえずさっさと誘ってしまえば、おのずと結果は分かる。
失敗でも、何かしら局面は動くのでまたチャンスは生まれる。
企画も同じで、
とりあえず完成したものを投げてみたら、アドバイスをもらえることもある。
アドバイスをもらえるということは、
まったくチャンスが無いわけではないので、修正すれば通るかもしれない。
なので、私は下準備が済んだら、すぐに撃つタイプです。
と、少し話が脱線しましたので、
パンサラッサに戻しましょう。
改めてパンサラッサの過去成績を見直してみると、
なんともパッとしない成績。
とくに気になるのがデビューしてから、
2度目のオクトーバーS(2021/10/17)までの期間で、
15戦して1着2回、2着3回という成績。
除外だったマイラーズCは、除いています。
逃げ馬なので波があるのは仕方ありませんが、
実はガッチリ逃げ出したのは2度目のオクトーバーSからで、
それまでは2番手からの競馬もけっこう多いんですよね。
このような波のある馬なので、
よく海外G1を2勝もできたな!と思って精査していると、
面白いことが見つかりました。
それはパンサラッサが過去に負けたレースの1着馬。
(※2度目のオクトーバーS前まで)
新馬戦(ロータスランド・関屋記念、京都牝馬S、高松宮記念2着)
未勝利(アカイイト・エリザベス女王杯)
エリカ賞(ヒュッゲ・白百合賞「リステッド」)
ホープフルS(コントレイル・牡馬3冠、ジャパンC)
若駒S(ケヴィン・この後すぐ引退)※2着はアリストテレス
弥生賞(サトノフラッグ・セントライト記念2着、菊花賞3着)
ラジオNIKKEI賞(バビット・セントライト記念)
神戸新聞杯(コントレイル・牡馬3冠、ジャパンC)
オクトーバーS(テリトーリアル・小倉大賞典)
アンドロメダS(アドマイヤビルゴ・カシオペアS「リステッド」)
師走S(タイキフェルヴール・次走の東海S後に引退)
関門橋S(ワールドウインズ・その後の活躍はイマイチ)
中山記念(ヒシイグアス・香港C2着、宝塚記念2着)
その後、パッとしないのはタイキフェルヴールと、
ワールドウインズくらい。
あとはみんな活躍している馬ばかりです。
もちろんホープフルSや弥生賞、中山記念のように、
そもそも重賞で1着になるような馬は、その後に活躍するのは当然。
しかしデビュー戦ではロータスランド、
2戦目の未勝利戦はアカイイトと、かなりの強者が相手だったんですよね。
これらの経験が2度目のオクトーバーSで花が開いたのか、
そこからはご存じの通りの成績です。
あと大きく負けているのが、
2200m以上のレース。
神戸新聞杯(2200m)12着
有馬記念(2500m)13着
宝塚記念(2200m)8着
ロードカナロア産駒だけに、
能力で超越するアーモンドアイとかは別として、
2000mまでが守備範囲なのかもしれませんね。
また次も海外挑戦するみたいですし、
快挙を期待したいと思います。
投稿者プロフィール

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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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