『中山グランドジャンプの穴馬探し予想PART1』シベリアン

「中山グランドジャンプ」の
穴馬探しをお届けします。

中山グランドジャンプは
4月14日(土)に中山で
行われる春の障害王決定戦。

障害界の「絶対王者」
オジュウチョウサンを
挑戦者アップトゥデイトが
本気で負かしにいった
昨年末の中山大障害は、
究極の名勝負となりました。
2017年のベストレースと
称する人も多いほど。

その結果、JRA賞の
年度代表馬部門の投票で
オジュウチョウサンに票が
入り、オジュウチョウサンの
グッズが売れている…今は
珍しく「障害戦」に大きな
注目が集まっています。
やはり「好レース」は
人を引き付けるのです。

今回は果たして、どんな
展開になりどんな結末が
待っていますか。本当に
楽しみな春の大一番です。

土曜施行の一戦ですので
さっそく、ポイントを
お伝えしましょう。

【ポイント1】
軸はオジュウチョウサンに
します

→そもそも、障害界は
「絶対王者」的な強い馬が
現れやすいジャンルです。
オーストラリアのカラジ、
ボレール、ゴーカイ、
そしてオジュウチョウサン。

障害戦は、平地戦以上に
同じメンバーで戦うことが
多いジャンルですし、かつ
特殊能力を競う+レースに
紛れも少ないため「強い馬が
好走して弱い馬が凡走する」
結果が多く出がち。ゆえに、
障害界=絶対王者の出現率が
高いのです。

最近のオジュウチョウサンは
やや飛越が低くなっているのが
気にはなりますが、そのぶん
勝負どころのスピード加速力は
増している印象。

よって、飛越時のアッと驚く
「失敗」さえ無ければ今回も
普通に首位有望でしょう。
万一この馬が負けるとしたら
その飛越だけだと思いますが
それは、もはや事故のような
もの。しかも可能性は僅か…。
考えても仕方ありません(笑)。
ですのでオジュウチョウサンを
普通に軸扱いしたいと思います。

なお、大障害レース=落馬の
リスクが気になるので馬券が
買いづらいとお思いの方も
いるでしょうが、各出走馬の
飛越技術が近年は著しく向上。
落馬の頻度が下がっています。
しかも元々の力差が大きめ。

つまり、近年の大障害戦=
馬券が買いやすいレースと
化してきているのです。

【ポイント2】
若い馬の台頭には常に
要注意

→近10年(開催時期が
替わった2011年は除く)の
当レースの馬齢別・成績を
診てください。

4歳   複勝率17%  0.0.1.5
5歳   複勝率44%  5.1.5.14
6歳   複勝率25%  2.5.1.24
7歳超  複勝率13%  2.3.2.46

ベテランが何度も何度も
チャレンジして結果を出す
ことも多い大障害でしたが、
近年は、トップ級以外に
ついては新陳代謝の時期に
きているのか、若い5歳馬が
好走する事も多めです。
イキのいい&好走の可能性を
感じる5歳馬がいないかは
常に要チェック。

【ポイント3】
中山大障害好走馬 vs
ステップアップ組

→障害界=「力関係が
変わりづらい」ですが、
しかもグランドジャンプは
前年暮れの中山大障害から
たった4ケ月後の施行。

さすがにそんな短い期間に
障害のトップ層の勢力図が
一変していることなど、
ありえません。

ですから
中山グランドジャンプ=
前年暮れの中山大障害で
好走した馬が、ふたたび
好走するのが「基本」です。

ただし、注意したいのは
今回が大障害2走目の馬が
「経験の上積み」をはかって
好走するパターン

大障害=特殊コースゆえ
「経験」がモノをいいます。
ですから大障害が初めてと
いう馬よりも、経験を積むに
つれて着実に成績をあげ
ていく馬も多いのです。

オジュウチョウサンも
初の大障害は6着でした。

下記は、近4年の
中山グランドジャンプで
好走した12頭の顔ぶれですが
★印の7頭が、前年暮れの
中山大障害で好走した馬。
そして☆印の2頭が、今回が
大障害2~3度目で好走した
「大障害戦の経験を積んで
ステップアップした」馬でした。

14年1着馬 アポロ ★前年暮れの大障害1着
14年2着馬 コスモ ☆前年暮れの大障害14着
14年3着馬 メイシ ★前年暮れの大障害3着
15年1着馬 アップ
15年2着馬 ソンブ
15年3着馬 サンレ ★前年暮れの大障害3着
16年1着馬 オジュ ☆前年暮れの大障害6着
16年2着馬 サラナ ★前年暮れの大障害3着
16年3着馬 メイシ
17年1着馬 オジュ ★前年暮れの大障害1着
17年2着馬 サンレ ★前年暮れの大障害4着
17年3着馬 アップ ★前年暮れの大障害2着

【ポイント4】
「障害GI未経験馬」を
どうしても狙うなら…

→中山 or 福島の「普通の
障害戦」で好走した実積が
ある馬を狙いたいところ。

実際に近4年の当レースで
好走した「今回が初めての
大障害出走だった馬」3頭=
15年1着馬・15年2着馬・
16年3着馬は全て、中山or
福島の普通の障害戦での
連対実積を持っていました。

15年1着馬 アップ 中山福島の障害で0.1.0.0
15年2着馬 ソンブ 中山福島の障害で1.0.0.0
16年3着馬 メイシ 中山福島の障害で1.1.0.2(着外は共に4着)

中山・福島の障害コースは
バンケットの昇降がキツいと
いう「共通項」があるため、
中山・福島の障害戦では
「中山・福島の障害戦で
好走した実積」じたいを
プラス材料とできます。

しかも、大障害コースは
昇降の回数が多いため、
いっそう「昇降の適性」が
問われます。

ゆえに、中山・福島の
障害戦での戦績を診る作業は
意味のあるコトなのです。

なお、これは大障害に限らず
普段の中山・福島の障害戦に
おける予想作業にも使える話。

もっと言えば、障害レースは
各競馬場ごとの「コースの
特徴」が千差万別のため、
平地以上に「当該コースへの
適性」が問われます。

つまり、障害レースは
「当該場成績を参考にする
予想法」が、かなり有効な
ジャンルなのです。

以上4点を鑑みた上で、
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。