『皐月賞馬エポカドーロと日高系牧場の上位独占』田中洋平

 

皐月賞は伏兵のエポカドーロが制しました。

 

前走のスプリングSで、

強豪ステルヴィオとハナ差の2着ですから、

皐月賞を勝つ能力があったと言えそうです。

 

ただこれは、終わった後なら誰でも言えることですし、

こんなパターンって本当に良くありますよね。

 

予想の段階では、本当に気づかないものです。

 

さて、その皐月賞で私が注目したい点は、

1~3着に社台系の生産馬が入らなかったこと。

 

1着 エポカドーロ 田上徹氏(新ひだか町)

2着 サンリヴァル 斉藤安行氏(新冠町)

3着 ジェネラーレウーノ 新生ファーム氏(日高町)

 

グリーンチャンネルの生産者インタビューを見ていると、

田上徹氏は1人で牧場を経営されているそうで、

生産馬は現3歳世代で4頭だけという小規模牧場のようです。

 

また牧場の場所は新ひだか町で、

社台グループがひとり勝ちする前までは、

馬産といえば日高だったそうですね。

 

日高はだいたいこの辺という地図

 

この生産地について私は疎いのですが、

 

社台ファーム → 千歳市

ノーザンファーム → 安平町

社台白老ファーム → 白老町

追分ファーム → 追分町

 

このように社台グループの牧場は、

千歳市を中心に点在している感じでしょうか。

 

日高地方の馬産関係者からすると、

日高の復権が夢!みたいな部分があるのかもしれません。

 

新冠町も位置的に日高系に入るでしょうから、

今年の皐月賞は夢叶ったりでしょうね。

 

そこで今回はTARGETで

生産地を指定してレース検索する方法を

やっていきたいと思います。

 

これは普通にレース検索をしても調べられないので、

馬データ検索から入ります。

 

 

そこで生産地を入力。

 

今回はエポカドーロの故郷、

新ひだか町を入力しました。

 

 

読み込み実行を行うと、このような画面になります。

 

 

 

そこで「戦歴」をクリック。

 

 

 

出てきた画面では何も指定せず「次」をクリック。

 

 

 

この画面でも何も触らず「次」をクリックします。

 

 

 

そしてここで検索する期間を指定して「検索実行」をクリック。

 

これで新ひだか町で生産された馬のデータが、

レース検索として表示されます。

 

そしてクラス別に見てみましょう。

 

 

重賞の回収率が高いので、ここだけ抜き出してみます。

 

勝率7% 連対率12% 複勝率18%

単勝回収率89% 複勝回収率72%

 

このような成績になりました。

 

続いてオッズ別の成績を見てみましょう。

 

単勝オッズが100倍を超える可能性の低い馬を除外すると、

 

勝率9% 連対率16% 複勝率23%

単勝回収率118% 複勝回収率80%

 

このようにプラス回収になりました。

 

基本、社台系は過剰人気になる傾向なので、

反対に日高系の競走馬は、オッズが甘くなるのでしょうね。

 

日高町や新冠町など、

色々と入力してレース検索をやってみてください。

 

新しい発見が生まれる可能性もありそうです。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。