『ヴィクトリアマイルの穴馬探し予想PART2』シベリアン

引き続き
「ヴィクトリアマイル」の
穴馬探しです。

PART1では、当レースの
「距離適性のキモ」などに
ついて記しました。

今回は、他の当レースの
ポイントを記していきます。

【ポイント2】
前走「福島牝馬S」出走馬が
大不振

→過去10年の当レースの
前走別成績を診てください。

高松宮記念  複勝率20% 1.0.1.8 
阪神牝馬S  複勝率16% 4.3.3.53
福島牝馬S  複勝率10% 0.2.2.35
オープン特別 複勝率 0% 0.0.0.4
準オープン戦 複勝率10% 0.0.1.9

前走「福島牝馬S」組の
不振が際立っています。

福島牝馬S→当レースは
中2週の短い間隔であること、
福島牝馬Sのメンバーの
レベルがいつも低いこと、
そして何よりも福島牝馬Sと
当レースの流れが全く異なる
(=直近の予行演習としては
相応しくない)ことなどが、
この不振の要因でしょう。

これほど極端な傾向として
現れていますので、今年も
当欄は「福島牝馬経由組」は
推奨馬としません。

【ポイント3】
17・18番枠は苦しい

→近10年の馬番別成績は下記の
とおり。17・18番枠の馬は
1頭も連対できていません。

1・2番枠   複勝率35% 0.2.5.13
3・4番枠   複勝率15% 0.1.2.17
5・6番枠   複勝率20% 4.0.0.16
7・8番枠   複勝率10% 0.2.0.18
9・10番枠  複勝率20% 0.3.1.16
11・12番枠 複勝率15% 3.0.0.17
13・14番枠 複勝率15% 2.1.0.17
15・16番枠 複勝率15% 1.1.1.17
17・18番枠 複勝率 6% 0.0.1.17

【ポイント4】
「マイル戦で先行して
好走した」実積のある馬を
狙いたい

→「ヴィクトリアマイルは
マイル適性+俊敏性が必要な
ため、中距離タイプの人気の
差し馬の差しが届かない事が
非常に多い」と、前回原稿で
記しました。

では、逆に当レースで
どんな馬を狙えば良いのかと
いえば…もちろんその「逆」。

つまり『芝1600mで
先行して好走した実積』を
持つ、人気が低めの馬を
狙えばよいのです。

近5年のヴィクトリアマイルで
6番人気以下で3着以内に
好走した穴馬全9頭の、
「ヴィクトリアマイル以前に
芝1600m戦で先行した
レースでの成績」を診てください。

13年2着馬 12番人気  3.0.0.0
14年1着馬 11番人気  2.1.0.2 
14年3着馬 6番人気  0.0.0.1
15年2着馬 12番人気  4.0.0.6
15年3着馬 18番人気 2.1.1.5
16年1着馬 7番人気  1.0.0.2
17年1着馬 6番人気  1.0.0.0
17年1着馬 11番人気  0.0.0.1
17年1着馬 7番人気  3.1.1.0

(先行=4角6番手以内と定義)

このように「マイルで
先行して好走した実積」を
すでに持っていた馬が多い
ことが分かります。

「マイル戦で機動力を
活かす形で好走してきた」
履歴が活きるのが、この
ヴィクトリアマイル、と
いうことなのです。

たとえば18番人気で
激走した15年の3着馬・
ミナレットは、それまで
「マイル戦で先行した時」が
2.1.1.5で、かつ掲示板を
外したのは1度だけという
非常に優秀な「マイルの
先行競馬で結果を出して
いた馬」でした。

また、昨年7番人気3着の
ジュールポレールも、
ヴィクトリアマイル以前に
マイル戦で先行した時は
オール馬券圏に好走していた
いっぽう、マイルで差しに
回っていた時は凡走していた
分かりやすい馬でした。

そのような「マイル戦で
先行して実績を挙げて
いる馬」を狙うのが、
当レースにおける
「てっとり早い穴の
探しかた」です。

中距離型で、差し脚質の
人気馬は評価を一枚下げる。

逆にマイルで先行して
結果を出してきた馬は、
評価を一枚上げる。

この策を実践したい
レースです。

【ポイント5】
関西馬が断然優勢

→近10年の東西別成績は下記の
とおり。ダブルスコア状態です。

関西馬 複勝率21% 8.8.7.88
関東馬 複勝率10% 2.2.3.60

以上5点を鑑みた上で
今年の推奨馬をPART3で
会員様にお伝えします。

PART3・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。