『京阪杯の穴馬探しPART1』シベリアン

「京阪杯」の穴馬探しを
 お届けします。

 京阪杯は11月27日(日)に
京都の12Rとして行われる、
G3のスプリント重賞です。

 一昨年から、ジャパンCと
同日施行となった当レース。
 発走予定時刻は16時15分です。
さっそくポイントを記します。

 【ポイント1】
スローペースがお約束
 内・中枠の前残りもお約束

→タイトルどおり。直前に
行われるジャパンCも毎年、
あまりペースが速くならない
 レースですが、この京阪杯は
1200m戦にもかかわらず
 ペースが速くなりません。

 一昨年も、逃げた馬&2番手で
先行した5番人気&15番人気の
2頭が1・3着に残り大波乱。

 昨年は、近年の中では少し
早めに流れたぶん、逃げた馬が
半馬身差の4着に敗れましたが
 それでも4角4番手以内で進めた
馬が1・4・5・6着に粘走。

 特に近年は、1200m戦にも
 かかわらず序盤からスローで
流れることが本当に多いため、
 内中枠から前々へ行った馬が
 コース内側を通ってそのまま
残って決着する、単調な展開の
 レースが多発しているのです。

 実際に、近5年好走馬15頭の
 うち「逃げたor先行した」馬が
2/3の10頭を占めています。

しかも「4枠から内の馬」も
11頭を占めています。
 昨年も、上位7頭すべて
4枠から内の馬でした。

たしかに、ここ数年の
「京都芝1200m戦」は
重賞やオープンに限らず
 どんなクラスでも、その
 ような単調なレースが
明らかに増えていますが、
この京阪杯は「前の週に
仮策が移動したばかりの
京都Cコース」での施行。
 京都の場合、Cコースに
 なると(特に内回りの
短距離戦では)トラックの
構造から外枠馬が外へさらに
振られ、後ろの馬が前の馬を
 パスできる「ポイント」も
減ります。

それもあって、京阪杯は
今やJRA全重賞でも屈指の
『内・中枠の先行馬が有利な
単調な重賞』と化している
 ワケです。

 先週のマイルCSも前へ
行った馬が粘りきりましたが
京都Cコースの短距離戦では
間違っても『後方一気型の
人気馬』を軸に据えるような
愚策は避けたいところです。

 【ポイント2】
7歳以上は苦戦

→近10年で(0.0.0.24)と
 パーフェクト凡走。7歳と
 いってももう1ケ月すれば
8歳ですし、ココは単調な
 スピード能力が問われる
重賞ですから、高齢馬には
厳しい条件が揃っている、
ということなのでしょう。

 【ポイント3】
 関東の騎手が遠征すると
 ダメ?

→ちょっと小ネタ的な(?)
データですが、関東所属の
騎手が騎乗した馬が近10年で
(0.0.1.21)とサッパリ。

その中には、一昨年6着の
 ワキノブレイブ(3番人気)、
おなじく一昨年14着の
 ローブティサージュ(4番人気)、
2012年11着のサドンストーム
(2番人気)など、人気馬も
多く含まれています。

わざわざ関東の騎手が関西の
重賞に乗り込む=勝負気配が
高いと思ってしまいそうですが
 このレースに限れば、そうでは
 ないというコト。

 関東の騎手にとっては
「地元施行」のジャパンCに
乗り馬がないので、じゃあ
関西へ…という消極的遠征が
多いのかもしれませんし、
 先行内枠有利の、この時期の
京都1200m独特のバイアスに
(騎乗機会が少ないため)
 慣れていないのでなかなか
好結果を出せない…という
 ことなのかもしれません。

 以上3点も鑑みたうえで
今年の推奨馬を、PART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。