『ステイヤーズSの穴馬探しPART1』シベリアン

「ステイヤーズS」の
穴馬探しをお届けします。

いよいよ次週末から、年末の
中山・阪神・中京開催が
 スタート。有馬記念まで
 アッという間の4週間です。

ステイヤーズSは、中山の
開幕日を飾るG2重賞。
 日本の平地戦では最長距離を
駆けるマラソンレースです。

 土曜施行のレースですので
 さっそく、ステイヤーズSの
 ポイントをお伝えします。

 【ポイント1】
 穴は西からやってくる

→関東開催のレースですが、
 関西馬の好走が多いのが
当レースの特徴です。

 近10年の当レースの
所属別成績を診てください。

 関東馬 3.2.3.67 複勝率11%
 関西馬 7.8.7.50    31%

 「東高西低」の重賞レースは
 けっこう多く存在しますが、
 関東開催のレースでありながら
 ここまで東西のアベレージ差が
大きいレースも珍しいといえる
 でしょう。関西馬が断然優勢。

しかも、このレースで
「穴」をあけているのも、
 関西馬ばかりです。

 近10年で「6番人気以下で
3着以内に好走した穴馬」は
 ぜんぶで9頭いましたが、
 何と9頭すべて関西馬!

07年 マキハタサ 1着 7番人気 関西馬
08年 エアジパン 1着 6番人気 関西馬
08年 トウカイエ 3着 11番人気 関西馬
09年 ゴールデン 2着 13番人気 関西馬
11年 イグアス  2着 6番人気 関西馬
12年 トウカイト 3着 12番人気 関西馬
12年 トウカイト 1着 8番人気 関西馬
13年 トウカイト 3着 7番人気 関西馬
15年 カムフィー 2着 7番人気 関西馬

 別に、関西馬の出走頭数が
圧倒的に多いレースという
 ワケではありません。
むしろ、関東馬のほうが
出走頭数が多いほど。

しかし、馬券に絡む馬も
穴を出す馬も、関西馬が
断然多いのです。

ここまで極端な傾向が
現れているからには、難しい
理屈は取りあえず横に置いて
 おき、このデータを素直に
受け入れたいところ。

 関西馬はスタミナ面がよく
鍛えられている、という
程度に軽く考えておき(笑)
 関東馬と関西馬で取捨に迷った
時は関西馬を優先する…その
 ように当傾向を活用できればと
思います。

 【ポイント2】
 父 or 母父が「長距離血統」の
馬が強い

→日本一のマラソンレースゆえ
必然といえば必然ですが、
 誰にでも分かりやすいような?
 「長距離血統」の馬が強いのも
当レースの特徴です。

 近5年の好走馬15頭の血統を
診てください。見事なほど、
 長距離血統が揃っています。

11年1着馬
11年2着馬 母父 ポトリリャゾ
11年3着馬 母父 シルヴァ-ホーク
12年1着馬 母父 シルヴァ-ホーク
12年2着馬 母父 エリシオ
12年3着馬 母父 トニービン
13年1着馬 母父 トニービン
13年2着馬
13年3着馬 母父 シルヴァ-ホーク
14年1着馬 母父 トニービン
14年2着馬 母父 エリシオ
14年3着馬
15年1着馬 母父 ダンスインザダーク
15年2着馬  父 ダンスインザダーク
15年3着馬  父 ステイゴールド

(父か母父が長距離血統の馬のみ
 その父名(母父名)を記しています)

 【ポイント3】
リピーターレース

特徴的な性質のレースゆえ、
いわゆるリピーターの好走が
多いのもステイヤーズSの特徴。
 近年だけでも、下記のような
 リピーターが活躍しています。

トウカイトリック
 06年2着、11年3着、12年1着、13年3着
 (07年4着、09年4着)

ネヴァション
 07年2着、10年3着 (12年5着)

ファタモルガーナ
 12年2着、14年2着

デスペラード
 12年3着、13年1着、14年1着

 上記の中のネヴァション・
 ファタモルガーナのように、
 「連続していない」2年に
 わたって好走する例も
 ありますから、昨年に
好走した馬だけではなく、
 一昨年以前の当レースで
好走した馬も要チェックと
言えましょう。ともあれ、
 当レースで好走した実積=
そのまま武器となります。

 以上の点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。