『ターコイズSの穴馬探しPART1』シベリアン

「ターコイズS」の
穴馬探しをお届けします。

ターコイズSは、土曜に
中山のメーンで行われる
牝馬限定の重賞です。

 昨年から重賞に格上げされた
当レースですが、その昨年は
中山マイルのオープンとしては
珍しく、前半が36秒近くまで
 スローダウンした、あくびの
出るようなスローペース。

 結局、先行した3頭…
シングウィズジョイ・
 ダンスアミーガ・オツウが
 そのまま粘りこみました。
11・16・15番人気。
3連単295万4680円。
 無茶苦茶です（笑）。

そんな昨年の壊れたレースを
事例として取り上げるのは
 さすがに無理がありますし
 かといって（一昨年までの
 オーブン特別で施行されて
 いた時と昨年の重賞では
 メンバーレベルが大きく
変わったため）一昨年までの
 レース結果を過去事例として
取り上げる事もできません。

そこで、今回は趣向を少し
買えまして、このレースの
舞台である中山マイルの
「枠」について記す事に
 しましょう。

 中山マイルはスタート後、
すぐにカープして本線へ
強引に合流するレイアウト
 ゆえに「内枠が有利、
 外枠が断然不利」とよく
言われます。

 特に3年前までは
中山マイルでG1朝日杯が
行われていましたから、
 今の季節になるとこの話題が
 よく聞かれたものです。

では、実際に中山マイルは
 どれほど内枠の馬が有利で、
どれほど外枠の馬が不利か？
データで診てください。

ここ3年の中山マイル戦の、
 全レース通算の「枠別」の
勝率、複勝率です。

1枠　勝率 5％　複勝率16％　（10.11.12.170）
2枠　　　 8％　　　　25％　（16.20.17.159）
3枠　　　 7％　　　　22％　（16.20.12.173）
4枠　　　 9％　　　　23％　（21.20.19.167）
5枠　　　 8％　　　　19％　（18.14.14.190）
6枠　　　 6％　　　　19％　（14.12.20.194）
7枠　　　 5％　　　　15％　（13.13.11.205）
8枠　　　 6％　　　　20％　（16.15.18.198）

たしかに、全体的には
勝率・複勝率とも
「内枠＞外枠」です。

ただ、注目すべきは
内枠は内枠でも1枠馬の
成績は良くない点でしょう。
 勝率も、複勝率も、全枠の
中でワースト級なのです。

 中山マイル＝最内1枠から
 ポンとゲートを出てそのまま
先手を取って押し切りやすい。
そんなイメージを抱く方も
多いと思いますが、そんな
 ゴスホークケン（2007年の
朝日杯で1番枠から逃げて
優勝）のようなレースが
 できる馬は「ほんの一握り」。

ポンとゲートを出られなかった
1枠の馬、最初から差し構えの
1枠馬の場合は、外側（自らの
左側）から次々に馬に「前」に
入られますから、進路はモロに
 カットされますし、俗に言う
 モマれる形になります。

ゆえに、差しタイプの馬や
 モマれ弱い牝馬、気性に難の
 ある馬などが1枠に入ると
中山マイルでは逆にキツい…
というワケです。むしろ
「ネガティブファクター」と
 なるのです。

とはいえ7・8枠あたりですと
 さすがに「コースロス」の
不利がありますから、そんな
 コースロスの不利が少なく、
かつ揉まれるリスクも少ない
2・3・4枠辺あたりの馬が
良績を収めているワケです。

 昨年も1枠アルマディヴァンは
6番人気で9着に沈みました。
1枠に気になる馬が入った時は
 それだけで信用はしすぎず
十分な注意が必要、なのです。

 以上の点も鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。