『朝日杯FSの穴馬探しPART2』シベリアン

引き続き「朝日杯FS」の
穴馬探しです。

 前回のPART1記事では、
 朝日杯FSの考察にあたって
注目したい血統傾向について
記しました。

 今回は、その他のポイントを
記していきましょう。

 【ポイント2】
 「長めの距離での実積」に
注目したい

→これは、先週の阪神JFの
 レースが終わった瞬間に
私が個人的に確信したので
調べてみようと思い立った
項目です。

 朝日杯と同舞台&同距離の
先週の阪神JFは「1800mの
 レースしか出走経験が無かった」
ソウルスターリングが優勝。

そして昨年の朝日杯FSも
「2000mのレースしか
出走経験が無かった」
リオンディーズが勝ちました。

つまり最近の阪神マイルの
2歳G1では、マイルではなく
 それより長い距離で勝ってきた
 いわゆる「スタミナに裏付けの
 ある馬」が勝っているのです。

そこで、近3年に行われた
「阪神マイルの2歳G1」で
馬券圏に好走した全15頭の、
それまでの芝1800m以上の
 レースでの成績をチェックして
 みますと…。

14年阪神JF 1着 ショウナ   未出走
14年阪神JF 2着 レッツゴ★  1.0.0.0
 14年阪神JF 3着 ココロノ★  0.1.0.0
 14年朝日FS 1着 ダノンプ   未出走
14年朝日FS 2着 アルマワ   0.0.0.1
 14年朝日FS 3着 クラリテ★  1.0.0.0
 15年阪神JF 1着 メジャー★  1.0.0.0
 15年阪神JF 2着 ウインフ★  1.0.0.0
 15年阪神JF 3着 ブランボ   未出走
15年朝日FS 1着 リオンデ★  1.0.0.0
 15年朝日FS 2着 エアスピ   未出走
15年朝日FS 3着 シャドウ   未出走
16年阪神JF 1着 ソウルス★  2.0.0.0
 16年阪神JF 2着 リスグラ★  1.0.0.0
 16年阪神JF 3着 レーヌミ   未出走

このように、15頭のうち
半数以上の8頭(★印)が
 すでにレース前の時点で
「芝1800m以上のレース」で
馬券圏に好走した実積を持って
 いたのです。

その中には昨年の阪神JFの
 ウインファビラスのように
穴をあけた馬もいますので、
バカにはできない話です。

 何かとタフな阪神のマイル。
そんな舞台に、経験が少ない
2歳馬が、しかもG1という
生涯初の「ガチンコ勝負」に
挑むのですから、きっちり
 マイル分ではなくそれ以上の
 スタミナを備えている馬の方が
対応しやすいのかもしれません。

 「阪神の2歳マイルG1では、
1800m以上の距離で好走実積が
 ある馬を狙え」。

 今後の定番セオリーとして
 この傾向は続くと診ています。

 【ポイント3】
 前走「京王杯2歳S」組は
過信禁物か

→上記【ポイント2】と深く
関連する話ですが、前走で
芝1400mの「京王杯2歳S」を
使ってきた馬が、最近は連に
絡めていません。

というのも、中山マイルで
行われていた2006年から
2013年の朝日杯では
前走「京王杯2歳S」組が
(1.4.1.28)。一応5頭の
連対馬を出していたのですが、
 舞台が阪神マイルに変わった
近2年は連対ナシの(0.0.1.6)。

タフな阪神マイルに舞台が
変わった事で、京王杯2歳Sとの
直結性が薄まった可能性は
 あるのでは…と診ています。

 【ポイント4】
 誕生月に注目

→当データは「施行コース」に
関係の薄い項目ですので
 あえて近10年で診ています。

 近10年の出走全馬の
「誕生月」別の成績データを
診てください。

1月   複勝率25% 1.2.0.9
 2月      28% 2.3.4.23
 3月      14% 4.1.2.41
 4月      18% 2.1.4.32
 5・6月     15% 1.3.0.26

このように傾向クッキリ。
 明らかに「早生まれ」の
馬のほうが強いのです。

もともと朝日杯FSは
将来性よりも完成度が強く
問われるレースになっていると
前述しましたが、当データは
 まさにその点を如実に表して
 いると言えましょう。

 以上の4点を鑑みたうえで、
 今年の推奨馬をPART3で
会員様にお伝えします。

PART3・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。