『大活躍のロードカナロア産駒が儲かる条件はここ!』田中洋平
ここ数年は種牡馬の世代交代だと言われています。
とくにサンデーサイレンスの血が飽和しているのが深刻で、
優秀なサンデー系牝馬に交配できる、
キングカメハメハ(キングマンボ系)が重宝されていますよね。
そんな中、やはり一番の注目株はロードカナロアでしょう。
牝馬3冠+ジャパンカップを制したアーモンドアイの父親で、
繁殖牝馬の良い部分を引き出すタイプの種牡馬のようです。
ということで、
2017年にデビューした初年度産駒から、
2019年5月半ばまでのロードカナロア産駒の成績をみてみましょう。
勝率12% 連対率23% 複勝率32%
単勝回収率76% 複勝回収率76%
という感じ。
ではここから芝とダートに分けてみます。
◆芝
勝率14% 連対率25% 複勝率33%
単勝回収率74% 複勝回収率70%
◆ダート
勝率9% 連対率21% 複勝率30%
単勝回収率83% 複勝回収率91%
やっぱり芝の成績の方がバツグンに良いのですね。
現役時代はスピード王だったので、当然の結果です。
でも私が気になったのが、ダートの複勝率と複勝回収率。
思ったほど芝の複勝率と差がないですし、
複勝回収率91%というのは、かなり良い数字です。
ロードカナロアは繁殖牝馬の良い部分を引き出すタイプなので、
繁殖牝馬がダート向きであれば、
ダートでも活躍馬を出せるのではないか?
という仮説を考えたのですが、血統はそれほど詳しくないのでパス。
次に考えたのが、王道の距離です。
現役時代はスプリントG1を5勝している
短距離王なので、1000~1200mは熱いはず!
◆1000~1200m
勝率14% 連対率25% 複勝率35%
単勝回収率107% 複勝回収率98%
やはり良い成績になりましたね。
では続いて、芝ダート別に見てみましょう。
◆芝
勝率16% 連対率26% 複勝率35%
単勝回収率93% 複勝回収率80%
◆ダート
勝率10% 連対率24% 複勝率34%
単勝回収率127% 複勝回収率127%
ダートは人気の盲点になってそうですね。
ロードカナロアでしょ?
子供はダートも走れるの?
というイメージが大半だと思いますが、
ダートでもスプリント戦ではバツグンの性能を発揮するようです。
ダートの1000~1200mに出走している
ロードカナロア産駒を見つけたら、激走を期待しましょう。
3月30日と少し前のレースですが、
中山8レース、ダート1200mでレイデマーが逃げ切り勝ち。
単勝10番人気、単勝51.0倍の馬でした。
短距離なら芝もダートも両方いけるが、
世間のマークが甘い、ダートの方が断然おトクということですね。
今週末はぜひチェックしてみてください。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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