『騎手の社台率を調べると本当の腕前が見えてくる』田中洋平

先週までで63勝、

リーディング5位につけている武豊騎手。

 

昨年が10位ですから、今年は勢いが違いますね。

 

また今年からエージェントが

ルメール騎手、浜中俊騎手らを担当する

 

豊沢信夫氏に変更になりました。

 

http://www.jra.go.jp/datafile/meikan/pdf/agent_rittou.pdf

 

ネットでチラっと見かけたのですが、

武豊騎手は社台系の馬であまり勝っていない。

 

なのにリーディング上位はスゴイ!

という感じの記事がありました。

 

ルメール騎手と同じエージェントなのに、

そんなことあるか?と思って調べてみると、

2019年3月末時点で、34勝。

 

社台ファーム 6勝

ノーザンファーム 3勝

追分ファーム 1勝

社台白老ファーム 0勝

合計10勝

社台率29%

 

上記の社台系4牧場を合計すると10勝で、

全体の34勝に対して、

社台系牧場で生産された馬で勝利した割合は29%!

 

これが多いのか?

 

分からないので、

他のリーディング上位騎手を見てみましょう。

 

◆ルメール騎手(69勝)

社台ファーム 9勝

ノーザンファーム 27勝

追分ファーム 2勝

社台白老ファーム 3勝

合計41勝

社台率59%

 

◆川田将雅(88勝)

社台ファーム 5勝

ノーザンファーム 31勝

追分ファーム 3勝

社台白老ファーム 2勝

合計41勝

社台率47%

 

◆デムーロ騎手(53勝)

社台ファーム 8勝

ノーザンファーム 19勝

追分ファーム 0勝

社台白老ファーム 0勝

合計27勝

社台率51%

 

◆福永祐一騎手(63勝)

社台ファーム 9勝

ノーザンファーム 15勝

追分ファーム 2勝

社台白老ファーム 4勝

合計30勝

社台率48%

 

◆岩田康誠騎手(47勝)

社台ファーム 6勝

ノーザンファーム 4勝

追分ファーム 0勝

社台白老ファーム 2勝

合計12勝

社台率26%

 

◆戸崎圭太騎手(72勝)

社台ファーム 12勝

ノーザンファーム 11勝

追分ファーム 2勝

社台白老ファーム 6勝

合計31勝

社台率43%

 

◆三浦皇成騎手(61勝)

社台ファーム 3勝

ノーザンファーム 8勝

追分ファーム 0勝

社台白老ファーム 2勝

合計13勝

社台率21%

 

◆丸山元気騎手(40勝)

社台ファーム 1勝

ノーザンファーム 9勝

追分ファーム 0勝

社台白老ファーム 2勝

合計12勝

社台率30%

 

◆北村友一気騎手(41勝)

社台ファーム 6勝

ノーザンファーム 12勝

追分ファーム 0勝

社台白老ファーム 0勝

合計18勝

社台率44%

 

リーディング上位にいる騎手のデータはこんな感じです。

 

すべて2019年7月までのデータなので、

お間違えの無いようにお願いします。

 

では続いて社台率順に並べてみましょう。

 

1位 三浦皇成騎手(21%)

2位 岩田康誠騎手(26%)

3位 武豊騎手(29%)

4位 丸山元気騎手(30%)

5位 戸崎圭太騎手(43%)

6位 北村友一気騎手(44%)

7位 川田将雅(47%)

8位 福永祐一騎手(48%)

9位 デムーロ騎手(51%)

10位 ルメール騎手(59%)

 

武豊騎手も少ないですが、

やはり目に付くのが三浦皇成騎手の社台率21%ですね。

 

基本、社台系4牧場で生産された馬は強いので、

たくさん乗れば、その分勝つ確率がアップします。

 

ということは、あまり社台系の馬に乗っていないのに、

リーディング上位になっているということは、騎手の腕が良い。

 

と考えられますよね。

 

やはり三浦皇成騎手は天才だったようです。

 

反対に福永祐一騎手は、

社台系の馬に乗ると勝率17%、

社台系以外の馬に乗ると勝率13%です。

 

馬のおかげで勝てている可能性が高い、とも見れるデータですね。

 

ではもっとも社台率の高いルメール騎手はどうでしょうか?

 

社台系の馬に乗ると勝率21%、

社台系以外の馬に乗ると勝率22%と、こちらは同じくらい。

 

馬の質に関係なく、勝たせることができる騎手のようです。

 

このように社台率を掘り下げて研究すると、

騎手の本当の腕前が見えてきそうです。

 

ソフトのオマケ機能として、搭載すると面白いかも。

 

ぜひ参考にしてください。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

ジョッキーブースター

6つのキャッシュポイントでしっかりとリターンを稼ぐ!
とにかく勝てない…
毎週買い方が違う…
自分の馬券に迷いが生じている!
あなたの悩みを、これで一発解決!
これらの悩みを「JOCKY-BOOSTER」は解決します。
競馬は(馬7:騎手3)と言われているのをご存じでしょうか?
レースの結果は、馬の実力が7割で、騎手の実力が3割という意味。
しかし3221勝中、リーディング30位までの30名で、2213勝を独占。
確率にすると68%になります。
残りの100名ほどの騎手で、残りの32%の勝ち星を分け合っている。
さすがに(馬3:騎手7)とまでは言いませんが、
(馬5:騎手5)
現代の競馬は、これくらいの比率で成り立っているケースもあります。
馬の能力が足りない部分を、騎手がフォロー。
状況が目まぐるしく変化する競馬のレースでは、騎手の能力は重要なのです。
これについては、あなたも否定することが出来ないでしょう。
JOCKY-BOOSTERは、騎手能力をとことん研究したロジックを搭載しています!