『小倉大賞典の穴馬探しPART1』シベリアン

「小倉大賞典」の
穴馬探しをお届けします。

 小倉大賞典は19日(日)に
小倉芝1800mで行われる
G3のハンデ重賞です。

このレースは、当欄で
推奨した「推奨馬」が
 ここ4年続けて馬券圏に
好走しています。

◆13年 ヒットザターゲット 1着 6番人気
◆14年 ブレイズアトレイル 3着 4番人気
◆15年 コスモソ-ンパーク 2着 6番人気
◆15年 ダコール      3着 11番人気
◆16年 ネオリアリズム   3着 5番人気

このように近年の予想の
結果がしっかり出ている
 レースですので、それらの
年に使った予想法もあえて
 また使いつつ、当レースを
考察する際に留意すべき
点について記していきます。

 【ポイント1】
 「ハンデに恵まれた馬」が
 まったく走らない

→当レースの基本項目です。
ハンデ重賞ではどうしても
軽ハンデ馬に恵まれた馬に
注目しがちですが、この
小倉大賞典ではハンデが
54キロ(牝52キロ)以下の
 いわゆる「軽いハンデに
恵まれた馬」が、まったく
好走できていません。

2011年以降の当レースに
54キロ(牝52キロ)以下で
出走した全28頭の成績を診て
 ください。ビックリします。

11年  4着  54キロ  スマートステー
11年  6着  54キロ  マヤノライジン
11年  8着  54キロ  オートドラゴン
11年  9着  53キロ  ダイシングロウ
11年11着  53キロ  シゲルタック
11年12着  54キロ  ドモナラズ
11年16着  52キロ  テイエムカゲム
12年  6着  54キロ  マヤノライジン
12年13着  51キロ  ヤマニンウイス
13年  7着  52キロ  ダイワズーム
13年  8着  54キロ  シャイニ-ホー
13年10着  54キロ  サトノパンサー
13年12着  54キロ  コウセイコタロ
13年15着  54キロ  コパノジング-
14年  4着  54キロ  ゼロス
14年  9着  54キロ  サトノシュレン
14年11着  52キロ  エディン
14年13着  52キロ  シャトーブラン
14年15着  52キロ  サクラプレジー
15年  6着  52キロ  マコトブリジャ
15年  7着  54キロ  ラングレー
15年  9着  52キロ  ハナノシンノス
15年11着  53キロ  マデイラ
15年13着  54キロ  ウインマ-レラ
15年16着  54キロ  スマートギア
16年  4着  52キロ  ケイティープラ
16年  5着  52キロ  ハピネスダンサ
16年  9着  54キロ  メイショウカン

 このように、28頭出走して
何と何と(0.0.0.28)!

ハンデ重賞ですが軽ハンデの
馬には手を出すべからず、の
様相を呈しています。

 一昨年にいたっては、
1番人気のラングレーが
54キロで着外に敗れました。

これほどまで極端な結果が
出ている時は、その背景など
余計な詮索をする必要は全く
 ありません。傾向が崩れるまで
 この点を意識しておけばヨシ。

 「今回は軽ハンデを貰ったから
好走の可能性が膨らんだぞ」と
軽々に考えないことが大事です。

 【ポイント2】
 内枠有利

→近10年の当レースの
枠別・成績を診てください。

1・2枠 4.6.2.27 勝率10% 複勝率31%
3・4枠 3.2.3.32 勝率  8% 複勝率20%
5・6枠 1.0.4.33 勝率  3% 複勝率13%
7・8枠 2.2.1.35 勝率  5% 複勝率13%

 一目瞭然。1・2枠の数字が
一枚抜けています。次いで
3・4枠が優秀。5枠から外に
 なると成績は急落します。

 小回りトラックで
 ハイスピード戦になりますから
外の馬がなかなか中へ潜り込む
機会が少ないですし、しかも
馬場の良い年が多いですから
内々を通ってこられる内枠馬に
利が働きやすいのでしょう。

ただ、だからといって
「内枠の先行馬」が
断然有利という意味では
 ありません。内枠から出て
道中は内を通り、最後に
馬場の内中から差し捌いて
 くる差し馬の好走も少なく
 ないレースです。

なおデータで診れば
先行・差しの好走率はほぼ
互角の様相を呈しています。

 【ポイント3】
 今回が「今年2走目以上」の
馬を狙え

→近5年の好走馬15頭の
「前走」を診て下さい。

12年1着馬  ★ 中山金杯
12年2着馬  ★ 日経新春杯
12年3着馬  ★ 中山金杯
13年1着馬  ★ 中山金杯
13年2着馬  ★ 日経新春杯
13年3着馬  ★ 京都金杯
14年1着馬  ★ 松頼S
 14年2着馬        目黒記念
14年3着馬  ★ 京都金杯
15年1着馬        金鯱賞
15年2着馬  ★ ニューイヤーS
 15年3着馬  ★ 日経新春杯
16年1着馬        リゲルS
 16年2着馬  ★ 日経新春杯
16年3着馬  ★ 中山金杯

 小倉大賞典がその年の
「2走目or3走目」だった馬に
★印を付けましたが、上記の
15頭中12頭に印が付きました。

たとえば先週の京都記念は
「今年2走目の馬がまったく
好走できない重賞」といつも
 お伝えしており、今年も結局、
1・2・3着を「今回が今年の
初戦の馬」が占めました。
 「今年2走目の馬」の代表格・
 ミッキーロケットは4着に
敗れ、いわば例年の傾向通りの
結果が出たわけです。

しかし、小倉大賞典は全く逆。
 「今年2走目以上の馬ばかり
好走するレース」です。

 京都記念の場合はレースの
 レベル自体が高いですから、
 金杯やAJCCなど「年始の
空き巣重賞」に出走していた
馬が力的に通じない→逆に
休明けで今年初戦の実力馬が
狙い目になるワケですが、
 小倉大賞典はレベルが低い
混戦レースゆえ、むしろ逆に
「順調に年明けからレースを
使ってきた」馬に状態面での
 アドバンテージがもたらされ、
 今年2走目以上の馬の好走が
多くなっているのでしょう。

 以上3点を鑑みたうえで、
 今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。