『マイルチャンピオンシップ2019の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「マイルCS」の
穴馬探しをお届けします。

マイルCSは
11月17日（日）に
京都で行われる、
芝1600mのG1です。

さっそく、当レースの
ポイントをお伝えします。

【ポイント1】
今年までは「前」を
取れる馬に注目？

→来年11月から京都が
長期改修工事に入るため、
来年の当レースは阪神の
マイルで行われます。

京都でのマイルCSと
阪神でのマイルCS。
同じ右回り・外回りでの
レースですが、様相は
かなり異なります。

来年の阪神での
マイルCSはおそらく
ポジショニング不問の
上がり脚勝負になると
思います。桜花賞で
ハープスターが後方から
異次元の上がりで他馬を
ブッコ抜きましたが、
あのような上がり脚さえ
あれば後ろからも圏内に
届くレースになると診て
います。

いっぽう、京都での
マイルCSは違います。
毎年「渋い持続脚」の
勝負となっています。

もっと細かく記しますと
ソコソコの位置に構えて、
ソコソコの速さの渋脚を
最後まで持続する走りを
しないと、好走が難しい
レース。

実際に、下記のように
近5年のマイルCSで
「最速上がり馬」は
1勝しかしていません。
後ろから最速上がりで
上がっても間に合わない
ことが多いのです。

14年最速上がり馬　1着
15年最速上がり馬　3着
16年最速上がり馬　7着
17年最速上がり馬　6着
18年最速上がり馬　4着・5着　

ですから、まずは
「ソコソコの位置」に
つけておくことが
肝要になってきます。

実際に、近5年の
好走馬15頭中9頭が
4角7番手よりも前に
つけていた馬でした。
近3年では9頭中7頭。

昨年などは
まさに典型でした。
4角で5・7・2番手の
「ソコソコの位置」に
つけた馬の1・2・3着。
4角15・16番手の
「後方待機策」から
上がり最速（タイ）で
突っ込んできた2頭は
4・5着までが一杯…。

マズマズ前の位置を
取れそうで、しかも
渋太い持続脚を使える
馬を見繕うシンプルな
作業が、まずは有用と
なりやすいレースです。

なお、京都の芝は
今週からCコースに
変わります。

【ポイント2】
前走東京1800m重賞組が
なぜか不振

→正直なところ当現象の
「原因」は分かりません。
ですので、事実だけを
お伝えしておきますが
マイルCSは、前走で
東京芝1800mの重賞を
使ってきた馬の成績が
極端に良くありません。

近10年の前走別成績は
下記のとおりです。
近10年で1連対のみ。

※東京芝1800m重賞
　毎日王冠　複勝率11％　1.0.1.17
　府中牝馬　複勝率14％　0.0.1.6
—————————-
※その他
　富士Ｓ　　複勝率17％　3.5.1.44
　天皇賞秋　複勝率24％　2.0.2.13
　スワンＳ　複勝率16％　1.4.1.32
　安田記念　複勝率25％　1.0.0.3

【ポイント3】
牝馬が好走するには
明確な基準がある

→まずは当レースでの
近10年の牡・牝馬別の
成績を診てください。

牡セン　複勝率18％　10.10.7.122
牝　　　複勝率10％　0.0.3.27

このように牝馬が不振。
マイル以下の、いわゆる
牝馬が通用しやすい
ジャンルのレースで
ここまで牝馬が不振なのも
珍しい現象と言えます。

前述したようにタフな
持続力勝負となるため
牝馬ならではのキレ・
瞬発力が活かしづらく、
苦戦しているのでしょう。

なお、近年のマイルCSで
馬券圏に好走した牝馬には、
明確な共通点がありました。
下記を診てください。　

04年2着ダンス　桜花賞1着
05年3着ライン　桜花賞・NHKマイル1着
06年2着ダンス　桜花賞1着
08年1着ブルー　Vマイル3着
09年3着サプレ　サンチャリオットS1着
11年3着サプレ　サンチャリオットS1着
12年3着ドナウ　Vマイル2着

これは2004年以降の
マイルCSで3着以内に
好走した牝馬7頭の
「それまでの
マイルGIでの実績」。

このように7頭すべて、
マイルCSで好走する
前に「マイルのGIで
3着以内に好走した」
実績があったのです。
これが牝馬がマイルCSで
好走するために必要な
明確な「基準」です。

【ポイント4】
ディープ産駒が
さほど強くないレース

→当レースは
ディープ産駒が強い
瞬発力勝負ではなく
ディープ産駒が強くない
持続力勝負となるため、
ディープ産駒の成績が
あまりよくありません。

近10年の種牡馬別の
成績は下記のとおり。