『このリーディング上位ジョッキーの乗り替りは儲かる!』田中洋平

 

今回注目するリーディング上位ジョッキーですが、

それは北村友一騎手です。

 

2019年はG1を3勝と、飛躍の年だったのはないかと思います。

 

大阪杯 アルアイン(9番人気)

秋華賞 クロノジェネシス(4番人気)

阪神JF レシステンシア(4番人気)

 

しかもすべて4番人気以下からの勝利と、

「馬の能力だけで勝った」と言わせない素晴らしい結果。

 

ただ北村友一騎手が大躍進を遂げたのは、

やはりノーザンファームの馬に騎乗していることが大きな要因で、

G1勝ち馬すべてがノーザンファーム系の一口クラブが馬主です。

 

アルアイン(サンデーレーシング)

クロノジェネシス(サンデーレーシング)

レシステンシア(キャロットファーム)

 

このような視点から北村友一騎手の騎乗依頼を精査してみると、

ノーザン系の個人馬主はあまり起用していないイメージ。

 

ノーザン系のクラブ馬ばかりに騎乗しているので、

気に入られているのはノーザンファーム本体なのでしょう。

 

その理由が垣間見える騎乗があったので紹介したいと思います。

 

それは2019年12月22日の阪神3レース。

 

北村友一騎手は2番人気のピンシャンに騎乗。

 

 

そしてピンシャンのスペックがこちら↓

 

 

デビューから3着、2着、2着に好走していて、

前走は武豊騎手を背に逃げて0.1秒差の2着。

 

2番人気に推されるのも分かりますね。

 

ではレース、スタートです。

 

そこそこのスタートを決めて、押して出て行けば前めのポジションを取れそうです。

 

 

しかし北村友一騎手は控える競馬を選択。

他の騎手に比べて、肘が「く」の字に曲がっているのが分かります。

 

 

 

それでも抑えきれず、尻もちをついて手綱を引いています。

 

 

 

しかし最後まで抑えきれずに、結局は3コーナー付近で4番手に進出。

 

 

4コーナーではグングンと馬群の外めを駆け上がります。

 

 

しかし直線に向いたところで手応え悪く、ズルズルと後退。

 

 

北村友一騎手は最後までムチを使うことなく、12着で入線しています。

 

結果論ではありますが、

馬をムリに抑えようとしたところが大敗の原因でしょう。

 

大外枠なので馬の気持ちのまま行かせるか、

スッと内に潜って前に馬を置き、上手くを折り合いを付けさせるか、

をやって欲しかったですね。

 

私はピンシャンの馬券を買ってなかったですが、

これは見ていて、馬券購入者はキツイだろうなーと感じた次第です。

 

「レースで馬に競馬を教える」ということもあると思いますが、

あまりにも強引で雑な騎乗にも見えましたね。

 

ということで、北村友一騎手の近年の成績を見てみました。

 

◆条件

・2018~2019年

・前走で北村友一騎手が騎乗

・前走1~5番人気

・前走6~18着

 

勝率10% 連対率19% 複勝率28%

単勝回収率128% 複勝回収率95%

 

今回のピンシャンもこのパターンに当てはまります。

 

さらにノーザンファームの生産馬だけに絞り込むと、

以下の通り。

 

勝率13% 連対率24% 複勝率33%

単勝回収率178% 複勝回収率127%

 

レース中に「うん?」という引っかかりを見つけたら、

今回のように調べてみましょう。

 

そこにはお宝が眠っている可能性が高そうです。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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