『スプリングS 2017の穴馬探しPART2』シベリアン

引き続き「スプリングS」の
穴馬探しです。

PART1では、当レースの
「収得賞金面」の傾向に
 ついてお伝えしました。

 今回は、他の当レースの
 ポイントを記していきます。

 【ポイント2】
 「パワー系サンデー」の仔が
穴をあける傾向が強い

→近5年(阪神開催の11年は
除く)の好走馬15頭のうち、
5番人気以下で好走した4頭の
「父」を診てください。

12年 3着 ロジメジ (10番人気) 父ダイワメジャー
13年 3着 マイネル (11番人気) 父スズカフェニックス
15年 1着 キタサン (5番人気)   父ブラックタイド
16年 2着 マイネル (5番人気)   父マツリダゴッホ

 このように4頭の父すべてが
「パワー寄りサンデー」です。

そもそも淀みなく流れる事が
多い中山芝1800mは、血統的に
 パワーを十分備えた組成の馬の
 ほうが好走しやすい舞台です。

ただ、ココは仕上がりの早さと
俊敏性も欲しい3歳トライアル。
ですからパワーはパワーでも
「パワー型のサンデー系」を
父に持つ馬がハバを利かせて
 いる、という事なのでしょう。

 【ポイント3】
1番人気馬は
馬券から外すべからず

→1番人気馬は(阪神開催の
11年は除く)近10年で
(3.3.3.0)とオール好走。
 今年はサトノアレスが
1番人気でしょうが、勝つか
 どうかはともかくとして
 あえて馬券から外す必要は
 ないでしょう。

 【ポイント4】
 「マイル勝ち実績のある馬」が
配当妙味をつれてくるレース

→スプリングSは1800mの
 レースですが、当レースで
穴を出すのはなぜか「すでに
芝のマイル戦で勝った実積を
 もっている馬」という傾向も
 ハッキリ出ています。

 近10年(阪神開催の11年は
除く)のスプリングSで
「5番人気以下」で3着以内に
好走した全9頭の、それまでの
芝1600m戦での成績を診て
 ください。

07年 3着 エーシンピーシー 6番人気 0.0.0.0
 08年 1着 スマイルジャック 6番人気 1.2.0.0
 08年 2着 フローテーション 11番人気 0.0.0.0
 09年 2着 レッドスパーダ  8番人気 2.0.0.1
 10年 2着 ゲシュタルト   10番人気 1.0.0.1
 12年 3着 ロジメジャー   10番人気 1.0.0.0
 13年 3着 マイネルホウオウ 11番人気 2.0.0.0
 15年 1着 キタサンブラック 5番人気 0.0.0.0
 16年 2着 マイネルハニー  5番人気 1.0.1.0

このように上記9頭中6頭が
「芝のマイル戦で勝った
実積のある馬」でした。

これが上位人気馬の場合、
マイル勝ちの実積が無くても
好走している馬が多々いますが
穴馬の場合は、マイル戦で
俊敏性を発揮して勝ってきた
履歴が貴重なアドバンテージに
 なっている印象。

 同じ「中山芝1800m」の
3歳戦でも牝馬のフラワーCに
 ついては、牝馬ゆえの体力的な
事情からむしろ「1800m超での
距離実積」が必須項目になって
 います(詳しくはフラワーCの
原稿を参照)が、基礎体力が
 ある程度備わっている牡馬の
当レースでは、マイル戦で
好走できたような「俊敏性」も
 プラス要素として活きている、
という事なのかもしれません。

ともあれこのレースで穴を
見繕うなら、マイル勝ち実績の
有無にも着目してみてください。

 【ポイント5】
 「前走から中3週以下」の
馬が不振

→前走から中3週以下の馬と
前走から中4週以上の馬で
成績が全然違うのも、この
 レースの特徴の一つです。

 近10年(阪神開催の11年は
除く)のスプリングSの、
 前走からのレース間隔別の
成績は下記のとおり。

 前走から中3週以下 1.3.2.43 複勝率12%
 前走から中4週以上 8.6.7.56 複勝率27%

 皐月賞トライアルに何とか
間に合わせるために、直前に
押せ押せのローテーションで
使ってきた馬では、体力的に
厳しいという事でしょうか。
ともあれこれほどの成績差が
 ありますので、要チェックの
 データと言えます。

 以上5点を鑑みた上で、
 今年の推奨馬をPART3で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。