『函館スプリントステークス(GⅢ)2020ダイアトニック血統考察』YRA

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

 

今週は6月21日に開催されたサマースプリントシリーズ第1戦、函館スプリングステークス(G3・芝1200m)を勝ったダイアトニックを取り上げます。

 


3枠6番ダイアトニックは好スタートを切る。

内側の2番手の位置を確保すると、そのまま流れに乗って追走。

直線に入り残り200mを切ったところで追い出しを開始すると、逃げ馬をあっさりと交わして楽々と突き抜けた。

本馬はこれで7勝目。重賞は昨年10月のスワンS(G2・芝1400m)以来2勝目。

 

 

ダイアトニックの父ロードカナロアは現役時代、国内外で19戦13勝(2着5回3着1回と馬券圏外は一度もなし)。

主な勝ち鞍は香港スプリント(2回)、スプリンターズステークス(2回)、高松宮記念、安田記念とG1を6勝。

2013年の年度代表馬に選出されている。

自身はスプリント~マイルで活躍したが、種牡馬としてはアーモンドアイ(牝馬3冠、ジャパンカップ、ドバイターフ、天皇賞・秋、ヴィクトリアマイル)、サートゥルナーリア(ホープフルステークス、皐月賞)やステルヴィオ(マイルチャンピオンシップ)を輩出しており距離の守備範囲は広い。

2019年種牡馬ランクは第3位。

 

母トゥーハーモニーは現役時、未勝利。

繁殖としてデビュー済み産駒は、本馬を含め11頭。

勝ち上がりは中央で7頭、地方で1頭とかなり仔出しが良い繁殖だった。(2017年死亡)

産駒は総じて短距離馬が多いのが特徴。

血統背景は、父サンデーサイレンス×母父アレミロード(~Ribot~セントサイモン系)の組み合わせ。

 

父ロードカナロアは非サンデー系なので母方にサンデーを持つ肌馬と交配できることが強みであり、成功の近道。

父×母父サンデーサイレンスの組み合わせは、父の代表産駒のアーモンドアイが同じ。

アーモンドアイは幅広い距離適性を持っているが、父ロードカナロアの本質はスピード溢れる快速馬。

このスピードを増幅させると素直に短距離馬ができる。

 

本馬の血統表の中の母系にあるStorm Birdの血は米国型ノーザンダンサー系でスピードをよく伝える。

父母系にもStorm Birdの血があり、つまりクロスが成立(4×4)しているので父の短距離適性をより強く引き出して増強させているのが本馬の配合であると言えるのである。

 

 


前走、高松宮記念(G1)でも3着に入着と、既に一線級の相手でも力を示した上での今回の出走でした。

スタートからゴールまでとても綺麗なレースを見せてくれ、ここでは力が違いましたね。

秋には再び頂点を目指す戦いに挑むことになるでしょう。

悲願のG1制覇、期待しています!

 

 

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

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