『宝塚記念(GⅠ)2020クロノジェネシス血統考察』YRA

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

 

今週は6月28日に開催された、上半期のグランプリ・宝塚記念(G1)を勝ったクロノジェネシスを取り上げます。

 


8枠16番クロノジェネシスは五分のスタートを切ると、最初の1~2コーナーで前から8・9番手の中団の位置を確保。

3コーナーから動き出すと、3・4番手の位置にポジションを押し上げながら4コーナーへ。

その勢いのまま直線を迎え、一気に先頭へ。

少し抜け出しが早いかと思われたが、渋った馬場を味方につけて気づけば一人旅。

最後は流しながら6馬身差をつけた圧勝で、春のグランプリを制した。

本馬はこれで6勝目。G1は秋華賞以来、2勝目となった。

クロノジェネシスの父バゴは現役時代、フランス・イギリス・アイルランド・アメリカ・日本と世界各地で戦い、16戦8勝。

主な勝ち鞍は凱旋門賞(G1)で、G1を計5勝した。

現役引退後は日本に輸入され種牡馬入り。

代表産駒はビッグウィーク(菊花賞(G1))と本馬(秋華賞(G1)・宝塚記念(G1)new!)。

2019年種牡馬ランクは第49位。

 

母クロノロジストは現役時、1勝のみの戦績。

繁殖としては、デビュー済み産駒が本馬を含みここまで8頭。

様々な種牡馬と交配されているが、7頭が勝ち上がり。

産駒のG1勝利は本馬とノームコア(父ハービンジャー、ヴィクトリアマイル)。

繁殖力はかなり高いと言える。

血統背景は父クロフネ(~Deputy Minister~ノーザンダンサー系)と母父サンデーサイレンスの組み合わせ。

 

父バゴは現役時に唯一掲示板を外したレースが日本でのジャパンカップだった(8着)。

日本で求められるスピードには乏しく鈍重な血統である。

その為、アメリカ系スピード血統を入れるのが効果的。

本馬の母父クロフネはフレンチデピュティ~Deputy Ministerのラインなのでこれに合致している。

父産駒は晩成型の傾向があり、4歳になった本馬は今完成期を迎えつつある。

 

 


本レースは梅雨時期のグランプリということもあり、もともとタフな馬場をこなせるレース適性が求められる傾向にあります。

それが直前の雨で、その傾向はより強まったかなといった印象でした。

そういった点では、重厚な欧州系の種牡馬の産駒である本馬にとってこの馬場は、どの馬よりも追い風となりました。

前走、同じ阪神競馬場で行われた大阪杯(G1)は良馬場で行われた中で、優勝したラッキーライラックと差のない2着。

コース適性を示していた上で、得意の渋った馬場になったことでさらにパフォーマンスを上げることができたということでしょう。

 

もちろん良馬場でも常に水準以上のパフォーマンスを出している馬なので、今後も常に上位に顔を出す存在でありそうです。

その中でいくつタイトルを積み上げることができるのか。

父バゴが欧州型種牡馬ですし、凱旋門賞にも行って欲しいですね。

 

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

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