『ラジオNIKKEI賞(GⅢ)2020バビット血統考察』YRA

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

 

今週は7月5日に福島競馬場にて開催された

3歳ハンデ重賞、ラジオNIKKEI賞(G3)を勝ったバビットを取り上げます。

 


1枠1番バビットは好スタートを切ると先手を主張し、ハナへ。

体列が落ち着くと、道中は1馬身程のリードでマイペースに逃げる。

3~4コーナーでペースを上げて加速しながら直線へ。

そのまま後続を突き放して最後は5馬身差をつける大楽勝。

3連勝で重賞初制覇を決めた。

バビットの父ナカヤマフェスタは現役時、日本とフランスで15戦5勝。

主な勝鞍は宝塚記念(G1)。

2歳時、デビューから連勝で重賞勝ちを収めてクラシック戦線へ。

クラシックでの戴冠はならなかったが、4歳になると連勝で宝塚記念を制して悲願のG1タイトルを獲得した。

その勢いのままフランスに渡ると、凱旋門賞では中団から末脚を伸ばしてワークフォースと叩き合い、アタマ差の2着となった。

父はステイゴールド。

2019年種牡馬ランクは第80位。

 

母アートリョウコは現役時、6戦1勝(条件馬)。

デビュー済み産駒は本馬を含みまだ2頭。

半姉(父アサクサキングス)は地方馬(未勝利)。

産駒2頭目で重賞馬の本馬を輩出したので繫殖力は期待できそう。

血統背景は父タイキシャトル(~ターントゥ系)と母父Nureyev(~ノーザンダンサー系)の組み合わせ。

 

父ナカヤマフェスタの産駒で日経賞(G2)を制したガンコとは、Mill Reef(父Never Bend)を持つ点が同じ。

Never Bendの血を持つ馬との配合では他にも複数勝ちを収めているアテンフェスタ(3勝)、エクセレントミスズ(3勝)、ダイナミックアロー(3勝)等がおり、父の配合におけるニックス。

 

最後はSpecial(牝馬)=Thatch(牡馬)の同血クロスについて。

Specialは母としてNureyevを、祖母としてSadler’s Wellsを輩出した名牝。

ThatchはイギリスマイルG1の勝ち馬で、Specialの全弟。

このクロスは渋った馬場への適性が増強される。

ちなみにこのレースで2着に入ったパンサラッサもこのクロスを持っており、今回の馬場状況で激走したポイントの血となったことは間違いないだろう。

また、パンサラッサとはMill Reef(父Never Bend)を持つ点でも合致している。

この血も道悪で適性を発揮するので、今回のような馬場状況の時には意識しておくべき血であることを覚えておきたい。

 

 


父ナカヤマフェスタにとって久しぶりにガンコ以来、2頭目の重賞馬が誕生しました。

ナカヤマフェスタ産駒については今回初めて考察しましたが、本稿で述べた通り成功の配合パターンはわかりやすいので狙いはつけやすいのではないでしょうか。

年々種付け頭数が減ってきている父の産駒を増やしていく為にも、本馬には今後より一層の活躍が期待されます。

 

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

稼ぎに直結する日刊コンピの法則:無料メルマガ登録