『七夕賞(GⅢ)2020クレッシェンドラヴ血統考察』YRA

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

 

今週は7月12日に開催されたサマー2000シリーズの開幕戦、七夕賞(G3)を勝ったクレッシェンドラヴを取り上げます。

 


2枠3番クレッシェンドラヴは五分のスタートから控えて後方へ。

向正面で中団後ろからポジションを押し上げていく。

3~4コーナーでムチを入れながら進出を開始すると、直線では前から3番手の位置。

その勢いのまま、馬場の真ん中から脚を伸ばして優勝した。

本馬はこれで7勝目。重賞は前前走の福島記念(G3)以来、2勝目。

クレッシェンドラヴの父ステイゴールドは現役時、50戦7勝とタフに走った。

国内でのG1制覇はなく、天皇賞(春)、宝塚記念、天皇賞(秋)で2着とシルバーコレクターだった。

ラストランとなる海外遠征・香港ヴァースで悲願のG1初制覇を達成して引退、種牡馬入りをした。

種牡馬として安定した成績を残し、父にメジロマックイーンを持つ肌馬との交配では特大級のホームラン馬を始め数多くの活躍馬を輩出。

一世を風靡して黄金配合と呼ばれた。

2015年に逝去。

2019年種牡馬ランクは第4位。

 

母ハイアーラヴはアイルランド産馬。現役時、7戦1勝。

現役引退後、海外で5頭の産駒を輩出した後、日本に輸入された。

海外でデビュー済み産駒は4頭おり、その全てが勝ち上がっている。

日本でのデビュー済み産駒は本馬を含み4頭。

父キングズベスト(未勝利)→父ステイゴールド(本馬)→父ステイゴールド(未勝利)→父オルフェーヴル(未勝利)

日本での勝ち上がりは本馬のみ。繁殖力は典型的な「三振かホームランか」タイプ。

血統背景は父Sadler’s Wells(ノーザンダンサー系)と母父Kris(Sharpen Up~ネイティブダンサー系)の組み合わせ。

 

父ステイゴールドはスタミナ型サンデー系の中・長距離砲。

産駒は非力になりがちなのでパワー型ノーザンダンサーで補うのが配合のベスト。

父×母父Sadler’s Wellsの組み合わせは、本馬の他に芝の中・長距離戦線で活躍したジャミールがいる。

 

前前走の福島記念(G3)を制しており、昨年のこのレースでは2着と福島はもともと得意。

そこへ今回の重馬場が、母方にSadler’s WellsとMill Reef(Never Bend)という重厚な血統背景を持つ本馬にとってさらなる追い風となったのである。

 


息の長い父の産駒らしく6歳にして今が充実期。

この後もまだまだ見所あるレースを見せてくれそうで、タイトルを積み重ねていけるか楽しみにしたいと思います。

 

 

ということで、今週のコラムは終わりなのですが、実は本コラムで連載して丸1年が経ちました!

当初は毎週毎週続けることができるのか不安でしたが、少しずつ読んでくれる方が増えていくことが励みとなり、ここまで続けることができています。

本当にありがとうございます。

来週から2年目に突入しますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

 

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

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