『阪神牝馬S 2017の穴馬探しPART1』シベリアン

「阪神牝馬S」の穴馬探しを
 お届けします。

 阪神牝馬Sは
4月8日(土)に阪神で行われる
古馬牝馬のG2重賞です。

さて、この阪神牝馬Sは
昨年から距離が変わりました。
 一昨年までは1400mでしたが、
 昨年からマイルに延長されて
 います。

ですので、昨年までの
 レース結果や傾向はあまり
参考にできません。

そこで、今回の当原稿では
昨年の結果も参考にしつつ
「マイルになった阪神牝馬S」で
今後も頻繁に発生しそうな
現象を先ヨミしてお伝えする
 ことにします。

 【今後頻繁に発生しそうな現象・その1】
 上がり勝負戦が増えそう

→昨年からの舞台となっている
阪神マイルは、同じ阪神でも
従来の舞台の芝1400mとは
何もかも逆の要素が揃った
 コースです。

 内回り→外回りに。
 短い直線→長い直線に。
タイトなコーナー→
ゆったり大回りのコーナーに。
そしてパワーが要る消耗戦→
キレと折り合いと瞬発力が
必要な上がり勝負戦に。

 昨年は阪神マイルにしては
道中締まった流れでしたが
 それでもラスト3ハロンから
 グッと加速して11.1-11.3-
11.8。今年のメンバーなら
 もう少し道中が緩み、阪神の
 マイルらしい後傾ラップ戦に
 なるのでは、と思います。

ならば、速い上がり脚を
近走で使ってきた馬(その
際の位置取り・着順はあまり
関係無し)が今年は狙い目に
 なりそう。速い上がりさえ
使える馬なら、先行馬でも
差し馬でも狙ってみたいと
思います。

また、マイル戦になった事で
 この後のヴィクトリアマイルで
主力を担いそうな馬の出走も
 いっそう増えますが、つまり
G1へ向けて「試走」の色が
濃い馬の出走も増える事にも
 なりますので、道中の流れが
緩む当傾向はなおさら顕著に
 なるのでは…とも診ています。

 【今後頻繁に発生しそうな現象・2】
 血統的にも短距離パワー馬の
台頭が減り、キレ・加速力を
備えた「軽め」の組成の馬の
台頭が増える

→1400mで行われていた
当時はダート色の濃い血統の馬、
 馬力がハッキリ優った血統の馬、
1200m向き短距離血統の馬らの
台頭が多いレースでした。
このレースで2勝をマークした
 ジョリ-ダンスなどはまさに
 その典型例でしょう(当時、
 阪神芝1400mで産駒が非常に
強かったダンスインザダークが
父で、母父が米系ダート筋)。

しかし、項目【1】で記した
 ように舞台が変わって展開が
変われば、好走する馬の血統も
当然変わります。

 求められるのは「馬力」では
 なく、スマートな加速力・
 キレですから、そんな素養を
備えた組成の馬の台頭が増えると
診るのが自然でしょう。

 実際にマイルで行われた昨年は
 キレるディープ産駒の人気馬が
無難にワンツー。少しペースが
流れたことで3着には渋太い
 タイプの馬が入りましたが、
 今年は昨年以上にスローからの
上がり勝負を見込んでいますので
血統的にも、そのような馬を
 チョイスしたいと思っています。

 【ポイント3】
 「勝負気配」もポイントに?
 高齢牝馬にも注意

→項目【1】で記したように
 マイル戦となったことで
 この後のヴィクトリアマイルで
主力を担う馬の出走もいっそう
増えると思いますが、それらの
馬の「試走モード」がもし強く
 なると、そんな主力級の馬では
 なく、ここで賞金を加算して
 おかないと本番のG1出走が
厳しくなる馬、あるいはG1は
 そもそも力的に厳しいので
G2のココこそが目イチという
馬の「勝負気配」にも警戒が
必要となってきそうです。

また、これは距離うんぬんに
関係の無い話ですが、いまは
「繁殖に上がる」5歳以上の
牝馬が非常に多い時期。
しかし、そんな時期なのに
繁殖に上がらず現役続行を
決め、このレースに出走して
 くる5歳以上の牝馬についても
「勝負気配」を見極める必要が
 あるでしょう。

 実際に昨年は、6歳牝馬が
1・3・4着に奮闘しています。

 以上3点を鑑みたうえで、
 今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

 

 

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。