『アイビスサマーダッシュ(GⅢ)2020ジョーカナチャン血統考察』YRA

血統調査員のYRAです。

「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

 

今週は7月26日に開催された新潟名物の直千勝負、アイビスサマーダッシュ(G3・芝1000m)を勝ったジョーカナチャンを取り上げます。

 


5枠9番ジョーカナチャンは五分のスタートから気合を入れて先手を主張。

そこから外へ外へと持ち出して、大外ラチ沿いにつけようとする1番人気ライオンボスの前に入りポジションを奪った。

そこで一息入れると、残り200m地点で再び追い出しを開始。

そのまま粘り込むと、最後は隣から抜け出そうするライオンボスをアタマ差封じ込み優勝。

本馬はこれで5勝目。得意な条件で嬉しい重賞初制覇を達成した。

ジョーカナチャンの父ロードカナロアは現役時代、国内外で19戦13勝(2着5回3着1回と馬券圏外は一度もなし)。

主な勝ち鞍は香港スプリント(2回)、スプリンターズステークス(2回)、高松宮記念、安田記念とG1を6勝。

2013年の年度代表馬に選出されている。

自身はスプリント~マイルで活躍したが、種牡馬としては、アーモンドアイ(牝馬3冠、ジャパンカップ、ドバイターフ、天皇賞・秋、ヴィクトリアマイル)、サートゥルナーリア(ホープフルステークス、皐月賞)やステルヴィオ(マイルチャンピオンシップ)を輩出しており距離の守備範囲は広い。

2019年種牡馬ランクは第3位。

 

 

母ラッキーダイスは現役時、13戦1勝(条件馬)。

繁殖としてデビュー済み産駒は、本馬を含め3頭。

父クロフネ(地方7勝)→父ロードカナロア(本馬)→父ディープブリランテ(未勝利、現役)

中央勝ち上がりは本馬のみで、今回産駒初の重賞勝ち馬となった。

まだ産駒数が少ないが、打率は低そうなタイプ。

血統背景は、父ネオユニヴァース(サンデーサイレンス)×母父Efisio(~Hyperion~ハンプトン系)の組み合わせ。

 

父ロードカナロアは非サンデー系なので母方にサンデーを持つ肌馬と交配できることが強みであり、成功の近道。

その中で母父ネオユニヴァースとの組み合わせは、今回重賞を制した本馬が代表馬となるが、他にも5頭が勝ち上がっている(中央デビュー済み11頭)高確率な配合。

 

また、本馬が持つNureyevのクロスは父の代表産駒アーモンドアイと同じ。

父ロードカナロアの配合においてはNureyevの母Specialの血がポイント。

アーモンドアイの他にもサートゥルナーリア(皐月賞、ホープフルS)やステルヴィオ(マイルCS)と言った父産駒のG1馬が持っているのである。

 

 


直線1000mという他にない特殊形態の本レースは、もともと短距離型ノーザンダンサー系(Storm Bird系やVice Regent系)の種牡馬や短距離型ナスルーラ系(Princely Gift系)種牡馬が活躍するレースでした。

しかし昨年優勝馬のライオンボスに続き、今年の優勝馬である本馬もMr. Prospector系で、特に今年は1~3着を独占という結果になりました。

このように傾向が変化しつつあるので、このことは来年頭に入れておきたい血統傾向です。

 

投稿者プロフィール

YRA
YRA
血統の設計図から好走率を占う予想家
趣味の一口馬主が高じて牧場通いをするも「馬関係者でも走る馬はわからない」という結論に至る。そこから少しでも走る馬を見極めるために血統に没頭。血統から展開されるレース回顧は好評を得ている。

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